BS2 録画
面白かったぞ。
力道山が子供好きで非常に紳士的な男で。
プロレスはショーじゃありません。八百長もありません。エンターテインメントに特化した特殊なスポーツです。
力道山も映画の中でショーと言われた事に憤慨しているし。
子供達のため、悪を粉砕するために、どうしてもラッキー・シモノビッチに勝たなければならないというシチュエーションがラストの試合を興奮で包む。
といってもどう考えても力道山が勝つ事が決まっているのだけど。
それでもストーリー上プロレスも含めて結構楽しめる。
恩師である代議士大橋と親交のある赤岩という人物が実は悪どい人物だと知った力道山は、大橋に進言しに行く。
しかし大橋にレスラーごときが政治の世界に口出すとは身の程を知れ!政治家はお前達が考えているよりもっともっと高い観点から物事を見ている!などと言われてやりこめられてしまう。
ああ、意思の疎通ができない。自分は無力だ。
しかし落ち込む力道山に飛び込んできた知り合いの記者からの話で、落ち込んでいた気持ちが怒りに変わる。
(展開のテンポがいい上に面白い、っていう例を挙げようとして書いたんだけどこれじゃ分かんないか)
銃で撃たれても試合に出てしまうとはさすがプロレスラーだ。
反則を繰り返すはだしの悪役ラッキー・シモノビッチに怒った植木基晴はシモノビッチに襲い掛かる。
シモノビッチに人形のように軽々放り投げられてしまう。ひどいやつだ。怒れ力道山!
子供がレスラーにぶつかっていくほど熱狂的にプロレスを見れるっていう時代があったんだなぁ。
掃き溜めの鶴のような小宮光江さんが綺麗だ。ふっくらしていて気が強くて美しい。
有馬稲子や岸恵子と比べても見劣りしない美貌の女優だけどネットで調べてみてもあんまし情報が得られない。
大橋役に早川雪洲。
小児麻痺の友人に会わせるべく力道山を呼んで来た元気で小生意気な顔した貫一君は、植木基晴。千恵蔵の実子。
田代百合子が新聞記者。新聞社の名前は「マイチョウシンブン」だ!新井英樹が「ザ・ワールドイズマイン」で「マイチョウシンブン」を登場させたのはこの映画を見たから、ということはまずなさそう。
他、いろいろ。
実際の力道山は凶暴な人だったらしい。三面記事によく「力道山また暴れる」と記事が載っていたとのこと。
高田延彦と永田裕志を足して割ったような顔してるんだね。
力道山は1963年に赤坂のナイトクラブで暴力団員に錆びたナイフで腹部を刺される。
1週間後に死亡。
死因は麻酔医が気管内挿管に失敗したかららしい。
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