2004年9月10日金曜日

映画『少年期』

1951年 監督:木下恵介
BS2 録画


木下惠介 DVD-BOX 第3集

なんだかえらく真面目な映画だな。
ストーリーも撮り方も音楽も。
冒頭から軍歌のような挿入歌が流れて。
戦時中、東京に住む家族が長野に疎開する。
しかし長男の一郎(石浜朗)君は一人東京に残る。
東京に残って一人で頑張ってはいたけれど、強烈なマザコンの一郎君は母が恋しくて恋しくて結局疎開する。

見ていて暫く、僕はなんでこの作品を録画したんだっけと考えていた。
一郎君が家族の疎開先に初めて訪ねて行くシーン、家族のいる家を探していた一郎君は庭先で幼い弟達が「いち、にぃ、さん、しぃ」の掛け声と共に体操をしている姿を見つける。
このシーン見てはたと思い出した(というか確信した)けど、僕以前この作品見てるや。
一度見たくせにほとんど覚えてすらいない作品をなんで録画したんだろう?
全部見終わってから漸く知ったのは監督が木下恵介だったということ。
そうか、木下恵介だから録画したのか。
無名の監督だったらまず見なかったと思う。

氷川きよしを初めて見たときどこかで見たことあると思っていたけど、石浜朗に目の感じが似ていたからだったのかな。
小林トシ子がメガネかけてもんぺ履いた女中役をやっていて面白い。

『二十四の瞳』では土手を行進する子供達を追った移動ショット一つで涙流した記憶があるが、この作品ではそこまで泣くようなシーンはなかった。
ストーリーはほぼ忘れていたけれど、ぶつ切りでシーンの記憶が結構蘇る。

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