2013年 監督:リテーシュ・バトラ
製作国:インド/フランス/ドイツ
at ギンレイホール
インドには家庭の出来立て弁当をオフィスに届けるサービスがあるらしい。
このサービスに携わる人たちをダッバーワーラーといい、毎日20万個のお弁当を5千人のダッバーワーラーが宅配している。
その宅配システムはハーバード大学のおえらいさんが研究に来たとかで、誤配送の確立は600万分の1だと。
そんな奇跡的確立で発生した誤配送から始まる物語。
・・えっ、どっかに奇跡って書いてあったから拝借してそう書いたけど1ヶ月に1個だな。
歌わない、踊らない、そして舞台はインドながら落ち着いた映像は数々のイラン映画の名作を見ているような雰囲気。
特に食堂でのサージャン(イルファン・カーン)の座姿が絵になる。
物語は淡々と進んでいくけど一つ一つ味があって、徹底的に声でしか出演しない上の階のおばちゃんとか、胡散臭さしか感じない(実際胡散臭い)が熱い男シャイクとか、最初と最後の子供たちに対するサージャンの対応の変化とか、バルコニーから見える向かいの建物の円満な家族とか。
なかなか面白かった。
イルファン・カーンはどっかで見たことあるなと思ったら『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』の成人パイ役の人だった。『スラムドッグ$ミリオネア』や『ダージリン急行』にも出ている。
2014年12月30日火曜日
映画『マダム・イン・ニューヨーク』
2012年 監督:ガウリ・シンデー
製作国:インド
at ギンレイホール
英語が苦手で家族にまで馬鹿にされているシャシ(シュリデヴィ)は、姪の結婚式の手伝いのために単身ニューヨークへ行くことになる。
おそるおそるやってきたニューヨークでどぎつい洗礼を受けたシャシは精神が崩壊、とまではいかないが大きなショックを受ける。
やさしい男性ローラン(メーディ・ネブー)に慰めの言葉をもらって少し元気の出たシャシは外国人のための英会話学校に通い始める。
少し長いけどなかなか元気の出る映画。
こんな仕打ち受けたら俺なら耐えられない。本当もう怖くて海外行けないわ。一度も行ったことないけどさ。
この仕打ちもショックだけど、なによりシャシを演じたシュリデヴィが50歳だったことのほうがショックだったりする。
英会話学校にいた中国人の女性がいかにも中国人って感じの顔立ちだけどなんかキュートだった。
飛行機の隣の人は主要人物っぽい振る舞いだったくせにあっさりいなくなってなんだったんだろうと思ったら、インドでかなりの大スターらしい。アミターブ・バッチャン。71歳。まじか。
製作国:インド
at ギンレイホール
英語が苦手で家族にまで馬鹿にされているシャシ(シュリデヴィ)は、姪の結婚式の手伝いのために単身ニューヨークへ行くことになる。
おそるおそるやってきたニューヨークでどぎつい洗礼を受けたシャシは精神が崩壊、とまではいかないが大きなショックを受ける。
やさしい男性ローラン(メーディ・ネブー)に慰めの言葉をもらって少し元気の出たシャシは外国人のための英会話学校に通い始める。
少し長いけどなかなか元気の出る映画。
こんな仕打ち受けたら俺なら耐えられない。本当もう怖くて海外行けないわ。一度も行ったことないけどさ。
この仕打ちもショックだけど、なによりシャシを演じたシュリデヴィが50歳だったことのほうがショックだったりする。
英会話学校にいた中国人の女性がいかにも中国人って感じの顔立ちだけどなんかキュートだった。
飛行機の隣の人は主要人物っぽい振る舞いだったくせにあっさりいなくなってなんだったんだろうと思ったら、インドでかなりの大スターらしい。アミターブ・バッチャン。71歳。まじか。
2014年12月28日日曜日
映画『ロシュフォールの恋人たち』
1966年 監督:ジャック・ドゥミ
製作国:フランス
at ギンレイホール
ミュージカル映画ってその映画の中で一番最初におもむろに歌い踊りだすシーンが好きなんだけど、この映画の導入は最高だね。
がつんとくる楽しさや高揚感は深夜だからというわけではない。
といっても最初に満足して途中10分くらい寝ちゃったけど。
隣の人は途中からいびきかいて爆睡していた。気持ちはわかる。深夜に歌ばっか聞いてたら眠くなるよね。エンドロールで「はわぁっ」て感じで起きていた。映画館出るときにまだ爆睡している人もいたな。
夭折のフランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーヴの実際の姉妹が双子役で出演している。
母親役にはダニエル・ダリュー。
で、ウエストサイド見たことないので初めて見たジョージ・チャキリスもアメリカから参戦。
あと、ちょうどやっぱりタップダンスが見たいなぁと思っている時に、出演しているのを知らなかったから出た瞬間思わず笑ってしまった(めちゃくちゃ笑顔だし)ジーン・ケリーも参戦。
水平役にはジャック・ペラン。
ダム氏ミシェル・ピコリ。
ってこう書いてるとフランス・アメリカからこれでもかってくらい役にベストな役者が集結しているな。
ミシェル・ルグランの音楽は有名すぎてどれもこれも聞いたことあるのでその辺も楽しさを盛り上げる。
トランペットの運指をまったく似せるつもりがないところとかきゅんきゅんする。
製作国:フランス
at ギンレイホール
ミュージカル映画ってその映画の中で一番最初におもむろに歌い踊りだすシーンが好きなんだけど、この映画の導入は最高だね。
がつんとくる楽しさや高揚感は深夜だからというわけではない。
といっても最初に満足して途中10分くらい寝ちゃったけど。
隣の人は途中からいびきかいて爆睡していた。気持ちはわかる。深夜に歌ばっか聞いてたら眠くなるよね。エンドロールで「はわぁっ」て感じで起きていた。映画館出るときにまだ爆睡している人もいたな。
夭折のフランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーヴの実際の姉妹が双子役で出演している。
母親役にはダニエル・ダリュー。
で、ウエストサイド見たことないので初めて見たジョージ・チャキリスもアメリカから参戦。
あと、ちょうどやっぱりタップダンスが見たいなぁと思っている時に、出演しているのを知らなかったから出た瞬間思わず笑ってしまった(めちゃくちゃ笑顔だし)ジーン・ケリーも参戦。
水平役にはジャック・ペラン。
ダム氏ミシェル・ピコリ。
ってこう書いてるとフランス・アメリカからこれでもかってくらい役にベストな役者が集結しているな。
ミシェル・ルグランの音楽は有名すぎてどれもこれも聞いたことあるのでその辺も楽しさを盛り上げる。
トランペットの運指をまったく似せるつもりがないところとかきゅんきゅんする。
2014年12月27日土曜日
映画『天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男』
1945年 監督:マルセル・カルネ
製作国:フランス
at ギンレイホール
![天井桟敷の人々 HDニューマスター版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DcfU2ZwDL.jpg)
一部二部あわせて3時間以上あるしオールナイトだし絶対寝るわと思ったけど、寝る暇ないほど面白かった。
ジャック・プレベール&マルセル・カルネのコンビによる詩的リアリズムの最高峰と言われる作品。
誰が主役かもわからないまま冒頭から「犯罪大通り」の蒸れるような熱気に飲み込まれていると、群像劇のような流れから次第に主要な登場人物が浮き出てくる。
1人の女と女をめぐった4人の男の物語らしい。
脇役にいたるまでキャラクターが豊富で、罰金を課しまくる座長とかバチストに一途な座長の娘とか、胡散臭いが悲しい男の古着屋ジェリコとか、ラスネールのちょっとコメディチックな子分とか、アパートの管理人っぽいおばちゃんとか、えせ浮浪者とか、etc...
第一部は洪水のようにいろいろ押し寄せるけど、第二部はどちらかというとガランスとバチストのロマンスに主題が絞られている。
バチスト役のジャン=ルイ・バローの無言劇に魅せられ、ロマンスあり、犯罪(アクション)あり、サクセスストーリーあり、緊迫のやりとりあり、ラスネールの髪型とか笑いあり、であっという間の195分。
絶世の美女みたいな役柄のガランス役を演じたアルレッティが全然美人に見えないんだけど、日本人の感覚だからだろうか。ソフィア・ローレンとかもそうだけど。
ただ、二部で黒レースごしの上目遣いの目は美しかった。
アルレッティって調べてみると撮影当時40半ばだ。それを思うと、、きれいかも。。
製作国:フランス
at ギンレイホール
![天井桟敷の人々 HDニューマスター版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DcfU2ZwDL.jpg)
一部二部あわせて3時間以上あるしオールナイトだし絶対寝るわと思ったけど、寝る暇ないほど面白かった。
ジャック・プレベール&マルセル・カルネのコンビによる詩的リアリズムの最高峰と言われる作品。
誰が主役かもわからないまま冒頭から「犯罪大通り」の蒸れるような熱気に飲み込まれていると、群像劇のような流れから次第に主要な登場人物が浮き出てくる。
1人の女と女をめぐった4人の男の物語らしい。
脇役にいたるまでキャラクターが豊富で、罰金を課しまくる座長とかバチストに一途な座長の娘とか、胡散臭いが悲しい男の古着屋ジェリコとか、ラスネールのちょっとコメディチックな子分とか、アパートの管理人っぽいおばちゃんとか、えせ浮浪者とか、etc...
第一部は洪水のようにいろいろ押し寄せるけど、第二部はどちらかというとガランスとバチストのロマンスに主題が絞られている。
バチスト役のジャン=ルイ・バローの無言劇に魅せられ、ロマンスあり、犯罪(アクション)あり、サクセスストーリーあり、緊迫のやりとりあり、ラスネールの髪型とか笑いあり、であっという間の195分。
絶世の美女みたいな役柄のガランス役を演じたアルレッティが全然美人に見えないんだけど、日本人の感覚だからだろうか。ソフィア・ローレンとかもそうだけど。
ただ、二部で黒レースごしの上目遣いの目は美しかった。
アルレッティって調べてみると撮影当時40半ばだ。それを思うと、、きれいかも。。
2014年12月14日日曜日
映画『私の、息子』
2013年 監督:カリン・ペーター・ネッツァー
製作国:ルーマニア
at ギンレイホール
息子を思う母物にはめっぽう弱いのだけど、ちょっとけばい初老のばあさんだしなんか正確悪そうだしで、まったく期待していなかったが、思いのほか面白かった。
母親の息子に対する惜しみない愛情で泣かせるとかじゃなくて、事態はもっと複雑。
愛情にはあふれるが子離れできないような他者に盲目的な母親はうざいし、息子は息子で30超えても甘ったれたガキんちょだという、まったく感情移入のしようがないキャラ設定。
それなのに(それだからこそか)、ラスト10数分は圧倒される。
手持ちカメラがうざいときもあるが、ひしひしと圧迫してくる緊張感や不快感や不安感、そして愛情がなかなか見ごたえがある。
絵にならないおばちゃん二人の愚痴シーンは少し寝てしまったが。
製作国:ルーマニア
at ギンレイホール
息子を思う母物にはめっぽう弱いのだけど、ちょっとけばい初老のばあさんだしなんか正確悪そうだしで、まったく期待していなかったが、思いのほか面白かった。
母親の息子に対する惜しみない愛情で泣かせるとかじゃなくて、事態はもっと複雑。
愛情にはあふれるが子離れできないような他者に盲目的な母親はうざいし、息子は息子で30超えても甘ったれたガキんちょだという、まったく感情移入のしようがないキャラ設定。
それなのに(それだからこそか)、ラスト10数分は圧倒される。
手持ちカメラがうざいときもあるが、ひしひしと圧迫してくる緊張感や不快感や不安感、そして愛情がなかなか見ごたえがある。
絵にならないおばちゃん二人の愚痴シーンは少し寝てしまったが。
映画『ダブリンの時計職人』
2010年 監督:ダラ・バーン
製作国:アイルランド/フィンランド
at ギンレイホール
言葉を発しようと口を大きく開いた瞬間に無情に小窓が閉められる予告編にもあるこのシーンって、この映画をよく表しているなと思う。
コントのお約束のようなシーンだけど、社会(家族)からはみ出し拒絶される悲哀と少しの笑いが混じったこのシーンは映画全体に広がっていく。
なかなか面白かった。
フレッド(コルム・ミーニイ)の隣人カハル(コリン・モーガン)君の聖性がすごい。
ただのヤク中の自暴自棄な青年かと思いきや、ナイーブで心優しくて無邪気によく笑い、フレッドの心を動かして最後には。。
製作国:アイルランド/フィンランド
at ギンレイホール
言葉を発しようと口を大きく開いた瞬間に無情に小窓が閉められる予告編にもあるこのシーンって、この映画をよく表しているなと思う。
コントのお約束のようなシーンだけど、社会(家族)からはみ出し拒絶される悲哀と少しの笑いが混じったこのシーンは映画全体に広がっていく。
なかなか面白かった。
フレッド(コルム・ミーニイ)の隣人カハル(コリン・モーガン)君の聖性がすごい。
ただのヤク中の自暴自棄な青年かと思いきや、ナイーブで心優しくて無邪気によく笑い、フレッドの心を動かして最後には。。
2014年11月30日日曜日
映画『her/世界でひとつの彼女』
2013年 監督:スパイク・ジョーンズ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ホアキンはげたな。
舞台は近未来。人工知能型OSが発売されさっそく購入したセオドア(ホアキン・フェニックス)は次第にOSに癒され、OSに恋するようになる。
いやいや、OSだよ?と思いながらも意外とちゃんと恋愛物になっている。
スカーレット・ヨハンソンが声だけ聞くとあまり美声じゃなかったな。でも調べてみると結構好評っぽい。
OSよりかはエイミー・アダムスに惹かれる。
一瞬だけデートする相手役の人がアマンダ・サイフリッドかと思ったけどオリヴィア・ワイルドという人らしい。どっちにしろこういう系の顔の人苦手だな。
街中で一人でハンズフリーでしゃべる男って怖いよね。しかもものすごい笑顔で。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ホアキンはげたな。
舞台は近未来。人工知能型OSが発売されさっそく購入したセオドア(ホアキン・フェニックス)は次第にOSに癒され、OSに恋するようになる。
いやいや、OSだよ?と思いながらも意外とちゃんと恋愛物になっている。
スカーレット・ヨハンソンが声だけ聞くとあまり美声じゃなかったな。でも調べてみると結構好評っぽい。
OSよりかはエイミー・アダムスに惹かれる。
一瞬だけデートする相手役の人がアマンダ・サイフリッドかと思ったけどオリヴィア・ワイルドという人らしい。どっちにしろこういう系の顔の人苦手だな。
街中で一人でハンズフリーでしゃべる男って怖いよね。しかもものすごい笑顔で。
映画『ルビー・スパークス』
2012年 監督:ジョナサン・デイトン,ヴァレリー・ファリス
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
スランプ中の若い小説家の前に、執筆途中の原稿のヒロインが現れるって話。
ストーリー自体はある程度予測もできるし普通なんだけど、嫌味のないおしゃれさでなかなか面白かった。
夫婦役のアントニオ・バンデラスとアネット・ベニングがアクセント、というかなんか強烈だった。
精神科医役にはエリオット・グールド。
ヒロインのゾーイ・カザンは初めて見たけど表情豊かでかわいらしい。エリアカザンの孫らしい。
色白のひょろいスタイルが役にマッチしている主演はポール・ダノ。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
スランプ中の若い小説家の前に、執筆途中の原稿のヒロインが現れるって話。
ストーリー自体はある程度予測もできるし普通なんだけど、嫌味のないおしゃれさでなかなか面白かった。
夫婦役のアントニオ・バンデラスとアネット・ベニングがアクセント、というかなんか強烈だった。
精神科医役にはエリオット・グールド。
ヒロインのゾーイ・カザンは初めて見たけど表情豊かでかわいらしい。エリアカザンの孫らしい。
色白のひょろいスタイルが役にマッチしている主演はポール・ダノ。
2014年11月16日日曜日
映画『グランド・ブダペスト・ホテル』
2013年 監督:ウェス・アンダーソン
製作国:イギリス/ドイツ
at ギンレイホール
1932年、超高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」の伝説のコンシェルジュ、グスタヴ・H氏(レイフ・ファインズ)は、その完璧なおもてなしで評判を集めていた。
しかしある常連客の殺人事件と遺産相続争いに巻き込まれ、疑いを晴らすべく、ベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)とともにヨーロッパ中を奔走する。
っていうミステリーコメディ。
映画見てこれあの監督だってわかるほど映画通ではないけど、あまりに特徴的だと何人かは分かる。ウェス・アンダーソンもその一人。
壁や天井ぶち抜きまくったシルバニアファミリー的セットのドリー撮影なんて他の監督じゃあまり見ないから。
で、せせこましさと開放感が同居したお約束の演出に加えてラストには大迫力(?)のアクションまで盛り込まれている。
なんか世界中でヒットしているらしい。
それも納得の楽しさ。最初から最後まで満遍なく楽しい。特に最後のロシア人のダンスなんて最高すぎてにやにやしてしまった。むしろあのコサックダンスが全てかっさらっていった。
出演陣がちょい役含め豪華で、なんかもう若くしてウディ・アレンのような位置にいるかのよう。
レイフ・ファインズ
マチュー・アマルリック
エイドリアン・ブロディ
ジュード・ロウ
エドワード・ノートン
ティルダ・スウィントン
シアーシャ・ローナン
トム・ウィルキンソン
ハーヴェイ・カイテル
オーウェン・ウィルソン
ウィレム・デフォー
F・マーレイ・エイブラハム
ビル・マーレイ
ジェイソン・シュワルツマン
etc..
製作国:イギリス/ドイツ
at ギンレイホール
1932年、超高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」の伝説のコンシェルジュ、グスタヴ・H氏(レイフ・ファインズ)は、その完璧なおもてなしで評判を集めていた。
しかしある常連客の殺人事件と遺産相続争いに巻き込まれ、疑いを晴らすべく、ベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)とともにヨーロッパ中を奔走する。
っていうミステリーコメディ。
映画見てこれあの監督だってわかるほど映画通ではないけど、あまりに特徴的だと何人かは分かる。ウェス・アンダーソンもその一人。
壁や天井ぶち抜きまくったシルバニアファミリー的セットのドリー撮影なんて他の監督じゃあまり見ないから。
で、せせこましさと開放感が同居したお約束の演出に加えてラストには大迫力(?)のアクションまで盛り込まれている。
なんか世界中でヒットしているらしい。
それも納得の楽しさ。最初から最後まで満遍なく楽しい。特に最後のロシア人のダンスなんて最高すぎてにやにやしてしまった。むしろあのコサックダンスが全てかっさらっていった。
出演陣がちょい役含め豪華で、なんかもう若くしてウディ・アレンのような位置にいるかのよう。
レイフ・ファインズ
マチュー・アマルリック
エイドリアン・ブロディ
ジュード・ロウ
エドワード・ノートン
ティルダ・スウィントン
シアーシャ・ローナン
トム・ウィルキンソン
ハーヴェイ・カイテル
オーウェン・ウィルソン
ウィレム・デフォー
F・マーレイ・エイブラハム
ビル・マーレイ
ジェイソン・シュワルツマン
etc..
映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
2013年 監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1961年ニューヨーク。名もなきフォークシンガーのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)が金も家もない日々を奮闘する物語。
コーエン兄弟とはいえあまり期待してなかったけど凄い面白かった。
アメリカンニューシネマほどあざとい悲壮感があるわけでもなく、程よくしっとりした肌触りがあるというか。
歌は吹き替えじゃなくて全部本人らしい。
主演オスカー・アイザック。
ヒロインにキャリー・マリガン。
ボブ・ディランがあこがれたデイヴ・ヴァン・ロンクという人の自伝が元になっているらしい。
ボブディラン風の男も最後のほうに出てきてにやっとする。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1961年ニューヨーク。名もなきフォークシンガーのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)が金も家もない日々を奮闘する物語。
コーエン兄弟とはいえあまり期待してなかったけど凄い面白かった。
アメリカンニューシネマほどあざとい悲壮感があるわけでもなく、程よくしっとりした肌触りがあるというか。
歌は吹き替えじゃなくて全部本人らしい。
主演オスカー・アイザック。
ヒロインにキャリー・マリガン。
ボブ・ディランがあこがれたデイヴ・ヴァン・ロンクという人の自伝が元になっているらしい。
ボブディラン風の男も最後のほうに出てきてにやっとする。
2014年11月2日日曜日
映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』
2014年 監督:矢口史靖
製作国:日本
at ギンレイホール
「矢口史靖監督最高傑作」という予告編の謳い文句が伊達じゃなく本当に面白かった。
(まだ洗練されていない頃の『裸足のピクニック』や『ひみつの花園』の面白さを越えることはないのだろうと勝手に思っていたや)
116分飽きる間もない。
主演は染谷将太。
ドラマの「みんな!エスパーだよ!」のメガネかけた役でしか見たこと無かったから印象が違う。
ちゃちゃらした甘えん坊みたいな風貌の中にある陽気さと、ふっと覗くときがある陰気さが映画監督に人気なのかな。
伊藤英明はほとんど見たこと無かったけど、くそかっこいいなこの人。
本当に昔から林業やっているかのように様になっている。
他、男の俳優では光石研とか柄本明、近藤芳正等なかなか豪華。
で、女優陣がまた凄い。
西田尚美に長澤まさみの2大ヒロインがまさかの共演。
あと映画で初めて見た優香。(伊藤英明の奥さん役だからかしっくりくる)
こんな美人だらけの村ありえないけどあったらいいね。
原作は三浦しをんのベストセラー、らしい。
だから役名が鈴木じゃないんだな。
製作国:日本
at ギンレイホール
「矢口史靖監督最高傑作」という予告編の謳い文句が伊達じゃなく本当に面白かった。
(まだ洗練されていない頃の『裸足のピクニック』や『ひみつの花園』の面白さを越えることはないのだろうと勝手に思っていたや)
116分飽きる間もない。
主演は染谷将太。
ドラマの「みんな!エスパーだよ!」のメガネかけた役でしか見たこと無かったから印象が違う。
ちゃちゃらした甘えん坊みたいな風貌の中にある陽気さと、ふっと覗くときがある陰気さが映画監督に人気なのかな。
伊藤英明はほとんど見たこと無かったけど、くそかっこいいなこの人。
本当に昔から林業やっているかのように様になっている。
他、男の俳優では光石研とか柄本明、近藤芳正等なかなか豪華。
で、女優陣がまた凄い。
西田尚美に長澤まさみの2大ヒロインがまさかの共演。
あと映画で初めて見た優香。(伊藤英明の奥さん役だからかしっくりくる)
こんな美人だらけの村ありえないけどあったらいいね。
原作は三浦しをんのベストセラー、らしい。
だから役名が鈴木じゃないんだな。
映画『超高速!参勤交代』
2014年 監督:本木克英
製作国:日本
at ギンレイホール
江戸から戻ったばかりの湯長谷藩(福島県いわき市)が再び5日以内で参勤交代せよと命ぜられる。
飢饉により金もない弱小藩がどのようにしてこのピンチを乗り切るかというエンターテインメント。
笑いあり、恋あり、大立ち回りあり、と。
全てが都合よく進んでいくけど、まあ、息抜きに見るには楽しめると思う。
以下、野暮な話だけど実際どうなんだろうと気になった点(ネタばれ含む)
・女の借金はちゃんと肩代わりしたの?金ないくせに。
・吉原の太夫クラスでもないそこらの旅籠の飯盛女が側室になれるの?
・老中とはいえ、小藩の藩主を普通に殺そうとしていいの?あんな街中で。
製作国:日本
at ギンレイホール
江戸から戻ったばかりの湯長谷藩(福島県いわき市)が再び5日以内で参勤交代せよと命ぜられる。
飢饉により金もない弱小藩がどのようにしてこのピンチを乗り切るかというエンターテインメント。
笑いあり、恋あり、大立ち回りあり、と。
全てが都合よく進んでいくけど、まあ、息抜きに見るには楽しめると思う。
以下、野暮な話だけど実際どうなんだろうと気になった点(ネタばれ含む)
・女の借金はちゃんと肩代わりしたの?金ないくせに。
・吉原の太夫クラスでもないそこらの旅籠の飯盛女が側室になれるの?
・老中とはいえ、小藩の藩主を普通に殺そうとしていいの?あんな街中で。
2014年10月19日日曜日
映画『それでも夜は明ける』
2010年 監督:スティーヴ・マックィーン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
監督スティーヴ・マックィーン、ってどういうこと?と思ったら同名の別人のようだ。
10世紀前半に実在した人物の物語。
自由黒人のソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)は突然誘拐され、南部の農園に売り飛ばされる。
そこから彼の過酷な(という言葉すら生ぬるい)生活が始まる。
134分あるけどなかなか引き込まれる。
首吊りの長回しは、こまめに位置を変えるつま先立ちの不安定感と、わらわら湧き出る無関心の人々やまったく動かない固定カメラの無慈悲さで息が詰まる。
あと、思いのほか低かった渋い美声とか。
製作にも関わっているブラッド・ピットが役得ないい人役でちょろっと出ている。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
監督スティーヴ・マックィーン、ってどういうこと?と思ったら同名の別人のようだ。
10世紀前半に実在した人物の物語。
自由黒人のソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)は突然誘拐され、南部の農園に売り飛ばされる。
そこから彼の過酷な(という言葉すら生ぬるい)生活が始まる。
134分あるけどなかなか引き込まれる。
首吊りの長回しは、こまめに位置を変えるつま先立ちの不安定感と、わらわら湧き出る無関心の人々やまったく動かない固定カメラの無慈悲さで息が詰まる。
あと、思いのほか低かった渋い美声とか。
製作にも関わっているブラッド・ピットが役得ないい人役でちょろっと出ている。
映画『フルートベール駅で』
2013年 監督:ライアン・クーグラー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
実際にアメリカで起こった事件に基づく話。
冒頭から当時の実際の映像が使われ、その緊迫感にこっちも緊張する。
事件の被害者の黒人青年の、事件までの一日が描かれる。
この短い時間に青年の過去と、困難な未来への決意と希望が凝縮されている。
娘と走るオスカーの力強いスローモーションが印象深い。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
実際にアメリカで起こった事件に基づく話。
冒頭から当時の実際の映像が使われ、その緊迫感にこっちも緊張する。
事件の被害者の黒人青年の、事件までの一日が描かれる。
この短い時間に青年の過去と、困難な未来への決意と希望が凝縮されている。
娘と走るオスカーの力強いスローモーションが印象深い。
2014年9月23日火曜日
映画『ブルージャスミン』
2013年 監督:ウディ・アレン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
いつものように最近のウディ・アレンの軽妙だけど見たらすぐ忘れる映画かと思ったら。。
冒頭の飛行機にに乗り合わせた見知らぬばあちゃんに延々と自分の話をし続けるところとか、元セレブの凋落振りを皮肉めいた笑いにするところとか、いつもの感じだから見誤った。
実際には痛烈で残酷で、女性というものが悲しいくらい愛しくなってくる。
主演は女王様ケイト・ブランシェット。
元夫にアレック・ボールドウィン。
妹にサリー・ホーキンス。
町山さんによるとウディ・アレンはなんかとんでもないスキャンダルの真っ只中らしい
http://miyearnzzlabo.com/archives/17499
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
いつものように最近のウディ・アレンの軽妙だけど見たらすぐ忘れる映画かと思ったら。。
冒頭の飛行機にに乗り合わせた見知らぬばあちゃんに延々と自分の話をし続けるところとか、元セレブの凋落振りを皮肉めいた笑いにするところとか、いつもの感じだから見誤った。
実際には痛烈で残酷で、女性というものが悲しいくらい愛しくなってくる。
主演は女王様ケイト・ブランシェット。
元夫にアレック・ボールドウィン。
妹にサリー・ホーキンス。
町山さんによるとウディ・アレンはなんかとんでもないスキャンダルの真っ只中らしい
http://miyearnzzlabo.com/archives/17499
映画『8月の家族たち』
2013年 監督:ジョン・ウェルズ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ジュリア・ロバーツって十数年ぶりに見た気がする。
メリル・ストリープに対してジュリア・ロバーツってつりあわないんじゃないかと思ったけど、対等に張り合っているから凄い。
父(サム・シェパード)の失踪の報を受けて三姉妹がオクラホマの実家に集まる。
実家には母親(メリル・ストリープ)が待っていて、叔母家族も加わり、滅多に顔を合わせない家族親族が一同に会する。
父の失踪という状況が状況なのだが、ディナーの席ではとんでもない応酬が繰り広げられ。。
久しぶりといえばジュリエット・ルイスも十数年ぶりで懐かしい気持ちになった。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ジュリア・ロバーツって十数年ぶりに見た気がする。
メリル・ストリープに対してジュリア・ロバーツってつりあわないんじゃないかと思ったけど、対等に張り合っているから凄い。
父(サム・シェパード)の失踪の報を受けて三姉妹がオクラホマの実家に集まる。
実家には母親(メリル・ストリープ)が待っていて、叔母家族も加わり、滅多に顔を合わせない家族親族が一同に会する。
父の失踪という状況が状況なのだが、ディナーの席ではとんでもない応酬が繰り広げられ。。
久しぶりといえばジュリエット・ルイスも十数年ぶりで懐かしい気持ちになった。
2014年9月12日金曜日
映画『ある過去の行方』
2013年 監督:アスガー・ファルハディ
製作国:フランス/イタリア
at ギンレイホール
予告編見てサイコサスペンスかなと思ったけど全然違う。
サスペンスはサスペンスだけど、何か特異な点があるわけではなく登場人物達は皆ごく普通の人達。
それぞれの人物の想いとそのちょっとした感情のすれ違いが極上のサスペンスになる。
悩み・葛藤・思いやり・プライド・罪悪感・大人たちに振り回され振り回す子供たち。
ある一つの事実をめぐって登場人物一人一人の人間の輪郭が痛いくらいに浮かび上がってくる。
最初から最後まで目が離せないくらい面白かった。
イラン人も出てくるしストーリーの骨組みとか映像の雰囲気が『別離』に似ている。
というかこれ『彼女が消えた浜辺』や『別離』のアスガー・ファルハディ監督だった。(予告編でちゃんと書いてあった・・)
今もっとも勢いのある監督アスガー・ファルハディ。
まだ何本も撮っていないのになんなんだろうこのクオリティは。
サスペンス以外も見てみたい。
製作国:フランス/イタリア
at ギンレイホール
予告編見てサイコサスペンスかなと思ったけど全然違う。
サスペンスはサスペンスだけど、何か特異な点があるわけではなく登場人物達は皆ごく普通の人達。
それぞれの人物の想いとそのちょっとした感情のすれ違いが極上のサスペンスになる。
悩み・葛藤・思いやり・プライド・罪悪感・大人たちに振り回され振り回す子供たち。
ある一つの事実をめぐって登場人物一人一人の人間の輪郭が痛いくらいに浮かび上がってくる。
最初から最後まで目が離せないくらい面白かった。
イラン人も出てくるしストーリーの骨組みとか映像の雰囲気が『別離』に似ている。
というかこれ『彼女が消えた浜辺』や『別離』のアスガー・ファルハディ監督だった。(予告編でちゃんと書いてあった・・)
今もっとも勢いのある監督アスガー・ファルハディ。
まだ何本も撮っていないのになんなんだろうこのクオリティは。
サスペンス以外も見てみたい。
映画『とらわれて夏』
2013年 監督:ジェイソン・ライトマン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
フランク(ジョシュ・ブローリン)のひげ面が悪人顔にしか見えないのだけど、家具や車の修理はお手のもので料理の腕も最高、子供を楽しませるすべも持っている、と女性から見たら正に理想の男性だった、というお話。
いろいろと甘い夢物語だといってしまえばそれまでだが、ジェイソン・ライトマンの作品の中では一番面白かった。
映像・演出も安定していて安心して見ることができる。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
フランク(ジョシュ・ブローリン)のひげ面が悪人顔にしか見えないのだけど、家具や車の修理はお手のもので料理の腕も最高、子供を楽しませるすべも持っている、と女性から見たら正に理想の男性だった、というお話。
いろいろと甘い夢物語だといってしまえばそれまでだが、ジェイソン・ライトマンの作品の中では一番面白かった。
映像・演出も安定していて安心して見ることができる。
2014年8月24日日曜日
映画『ダラス・バイヤーズクラブ』
2013年 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
マシュー・マコノヒー、ここ一年くらいで4,5本見ている気がする。
筋肉自慢のマシュー・マコノヒーが撮影のために21キロ減量したらしく、がりがりになっている。
実在の人物でエイズ患者のロン・ウッドルーフの物語。
その日暮らしで享楽的に人生を生きるテキサス男ロンは、ある日エイズで余命30日と申告される。
ここからが凄い。どう見ても頭悪そうにしか見えなかったロンが、破天荒さはそのままにインテリっぽい風格を携えてくる。
演じるマシュー・マコノヒーあっての両立は「かっこええ」としかいいようが無い。
ロンの相棒でトランスジェンダーのレイヨンはロンの支えとなるのだが、レイヨン自身の繊細な感情や2人の絆がまたぐっとくる。
演じているの誰だろうと思ったらジャレッド・レトーだった。たぶん最後は『パニック・ルーム』だから10年ぶりくらいに見た。
ジャレッド・レトーといえば『アンジェラ15歳の日々』。
懐かしくて調べてみたら、NHKで放送したのは全19話中11話だったらしい。
そうか、なんか変な終わり方している気がしたけどそういうことか!
今すぐレンタルビデオ屋にいかなくては、といいたいところだが会員証持ってないし作る気もない。どうしよう。テレビでやってくれないかな。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
マシュー・マコノヒー、ここ一年くらいで4,5本見ている気がする。
筋肉自慢のマシュー・マコノヒーが撮影のために21キロ減量したらしく、がりがりになっている。
実在の人物でエイズ患者のロン・ウッドルーフの物語。
その日暮らしで享楽的に人生を生きるテキサス男ロンは、ある日エイズで余命30日と申告される。
ここからが凄い。どう見ても頭悪そうにしか見えなかったロンが、破天荒さはそのままにインテリっぽい風格を携えてくる。
演じるマシュー・マコノヒーあっての両立は「かっこええ」としかいいようが無い。
ロンの相棒でトランスジェンダーのレイヨンはロンの支えとなるのだが、レイヨン自身の繊細な感情や2人の絆がまたぐっとくる。
演じているの誰だろうと思ったらジャレッド・レトーだった。たぶん最後は『パニック・ルーム』だから10年ぶりくらいに見た。
ジャレッド・レトーといえば『アンジェラ15歳の日々』。
懐かしくて調べてみたら、NHKで放送したのは全19話中11話だったらしい。
そうか、なんか変な終わり方している気がしたけどそういうことか!
今すぐレンタルビデオ屋にいかなくては、といいたいところだが会員証持ってないし作る気もない。どうしよう。テレビでやってくれないかな。
映画『あなたを抱きしめる日まで』
2013年 監督:スティーヴン・フリアーズ
製作国:フランス/イギリス
at ギンレイホール
性的に穢れた女性たちが入れられる収容所みたいなところを見て『マグダレンの祈り』を思い出した。
本作ではこの収容所の話ではなく、離れ離れにされた息子を葛藤の末約50年経ってから探し始める物語。(正確に言うと50年間一切探さなかったわけではないみたいだけど)
息子を探すフィロミナ(ジュディ・デンチ)の旅のお供は元エリート記者のマーティン(スティーヴ・クーガン)。
過去から今に続く辛い感情を普段は微塵も感じさせない普通のおばちゃんっぷりを発揮するフィロミナと、三面記事用に同行していたにすぎないマーティンの記事にすべきかどうかの葛藤など、年齢も想いもまったく異なる2人の関係性と変化の機微が面白い。
製作国:フランス/イギリス
at ギンレイホール
性的に穢れた女性たちが入れられる収容所みたいなところを見て『マグダレンの祈り』を思い出した。
本作ではこの収容所の話ではなく、離れ離れにされた息子を葛藤の末約50年経ってから探し始める物語。(正確に言うと50年間一切探さなかったわけではないみたいだけど)
息子を探すフィロミナ(ジュディ・デンチ)の旅のお供は元エリート記者のマーティン(スティーヴ・クーガン)。
過去から今に続く辛い感情を普段は微塵も感じさせない普通のおばちゃんっぷりを発揮するフィロミナと、三面記事用に同行していたにすぎないマーティンの記事にすべきかどうかの葛藤など、年齢も想いもまったく異なる2人の関係性と変化の機微が面白い。
2014年8月10日日曜日
映画『アメリカン・ハッスル』
2013年 監督:デヴィッド・O・ラッセル
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1979年に実際にあった政治スキャンダルをもとにした話らしいが、まあ、面白い。
「ギラギラ」って感じが。
予告編を見ていると騙し騙されの壮絶な戦いが繰り広げられるのかと思ったけど、それほどでもない。
それほどでもないからあのラストの爽快につながっていくのかもしれない。
主演はクリスチャン・ベイル。役に合わせた体重増減の自由自在っぷりが恐ろしい。
FBI捜査官役にブラッドリー・クーパー。
詐欺師の愛人役にエイミー・アダムス。もう40なのにいい女だな。
で、詐欺師の妻役にジェニファー・ローレンス。
妻登場時、けばいのが出てきたと思ったけどよく見ると若い。
ジェニファー・ローレンスだと全然気づかなかった。。
詐欺師は若い奥さんもらったんだな。
この詐欺師の妻が物語上超重要な存在で、しかもそのキャラクターがあまりにも強烈。
この憎たらしさがだんだんかわいくすら見えてくる。
あと、洋楽の名曲がてんこもりで、
ビージーズ、スティーリーダン、アメリカ、エレクトリック・ライト・オーケストラ、ジェファーソン・エアプレイン(マライアキャリー版だったらしい)、等々。
なかでもトム・ジョーンズのデライラは詐欺師と市長の2人が高らかに歌い上げていてシーン的にも面白かった。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1979年に実際にあった政治スキャンダルをもとにした話らしいが、まあ、面白い。
「ギラギラ」って感じが。
予告編を見ていると騙し騙されの壮絶な戦いが繰り広げられるのかと思ったけど、それほどでもない。
それほどでもないからあのラストの爽快につながっていくのかもしれない。
主演はクリスチャン・ベイル。役に合わせた体重増減の自由自在っぷりが恐ろしい。
FBI捜査官役にブラッドリー・クーパー。
詐欺師の愛人役にエイミー・アダムス。もう40なのにいい女だな。
で、詐欺師の妻役にジェニファー・ローレンス。
妻登場時、けばいのが出てきたと思ったけどよく見ると若い。
ジェニファー・ローレンスだと全然気づかなかった。。
詐欺師は若い奥さんもらったんだな。
この詐欺師の妻が物語上超重要な存在で、しかもそのキャラクターがあまりにも強烈。
この憎たらしさがだんだんかわいくすら見えてくる。
あと、洋楽の名曲がてんこもりで、
ビージーズ、スティーリーダン、アメリカ、エレクトリック・ライト・オーケストラ、ジェファーソン・エアプレイン(マライアキャリー版だったらしい)、等々。
なかでもトム・ジョーンズのデライラは詐欺師と市長の2人が高らかに歌い上げていてシーン的にも面白かった。
映画『はじまりは5つ星ホテルから』
2013年 監督:マリア・ソーレ・トニャッツィ
製作国:イタリア
at ギンレイホール
よくあるおばさんの自分探し&恋愛結婚ハッピーエンド物かと思ったら微妙に違っていた、ように思う、というのもラストがよく思い出せない。
実在の5つ星ホテルがわんさか出てくる。
一度は泊まってみたいような面倒くさいような。
製作国:イタリア
at ギンレイホール
よくあるおばさんの自分探し&恋愛結婚ハッピーエンド物かと思ったら微妙に違っていた、ように思う、というのもラストがよく思い出せない。
実在の5つ星ホテルがわんさか出てくる。
一度は泊まってみたいような面倒くさいような。
2014年7月27日日曜日
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
2013年 監督:マーティン・スコセッシ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ディカプリオって毛ほども興味なかったけどいつの間にか名俳優の風格すら漂っているんだな。
179分と長いけど、結構飽きずに見ることができる。
舞台は80年代から90年代で、実在の人物ジョーダン・ベルフォートの半生を映画化したもの。
とにかくいろんなもんがぶっ飛んでいる。
誰もが野望や欲望が強くてそれがストレートにぶつかり合うようなギラギラした時代って好きだけど、ここまで快楽に忠実で理性がぶっ飛んでいるとこっちの頭のねじも外れそうになる。外れないけど。
ディカプリオ演じるジョーダンとその会社のあまりの胡散臭さとか様々にちりばめられるブラックユーモアとか、結構笑える。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ディカプリオって毛ほども興味なかったけどいつの間にか名俳優の風格すら漂っているんだな。
179分と長いけど、結構飽きずに見ることができる。
舞台は80年代から90年代で、実在の人物ジョーダン・ベルフォートの半生を映画化したもの。
とにかくいろんなもんがぶっ飛んでいる。
誰もが野望や欲望が強くてそれがストレートにぶつかり合うようなギラギラした時代って好きだけど、ここまで快楽に忠実で理性がぶっ飛んでいるとこっちの頭のねじも外れそうになる。外れないけど。
ディカプリオ演じるジョーダンとその会社のあまりの胡散臭さとか様々にちりばめられるブラックユーモアとか、結構笑える。
映画『ゼロ・グラビティ』
2013年 監督:アルフォンソ・キュアロン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
予告編見ると、なんか宇宙船外に放り出されて「見失った」とか言っているし、そのくせそこからまだ話が続いていそうだから、宇宙人とか宇宙にいる悪の秘密組織とかに拾われた主人公が地球に帰還するまでのお話かと思った。
いたって真面目なスペースエンターテインメント。
これ3D上映されていたらしい。
へんに驚かすようないらっとする音響や音楽がうるさいのも3Dならなんか納得。
3Dって一度も見たこと無いけど。
サンドラ・ブロックってすごい久しぶりに見た気がするけど、なぜか昔より美人に見えた。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
予告編見ると、なんか宇宙船外に放り出されて「見失った」とか言っているし、そのくせそこからまだ話が続いていそうだから、宇宙人とか宇宙にいる悪の秘密組織とかに拾われた主人公が地球に帰還するまでのお話かと思った。
いたって真面目なスペースエンターテインメント。
これ3D上映されていたらしい。
へんに驚かすようないらっとする音響や音楽がうるさいのも3Dならなんか納得。
3Dって一度も見たこと無いけど。
サンドラ・ブロックってすごい久しぶりに見た気がするけど、なぜか昔より美人に見えた。
2014年7月13日日曜日
映画『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
2013年 監督:アレクサンダー・ペイン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
100万ドルが当たったから来い、という怪しい手紙を信じ込んだじいさんウディ(ブルース・ダーン)が家族の反対を押し切って息子とともに遠く離れたネブラスカに向かう話。
ロードムービーかと思いきや、道中立ち寄るウディの生まれ故郷での話がメイン。
ぼけているのかぼけていないのかよく分からないウディ役のブルース・ダーンの存在感が凄い。
よれよれのじいさんなのにそのたたずまいがかっこいい。
たたずまいが絵になる役者ってそうそういないよなぁ。しかもこの年で。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
100万ドルが当たったから来い、という怪しい手紙を信じ込んだじいさんウディ(ブルース・ダーン)が家族の反対を押し切って息子とともに遠く離れたネブラスカに向かう話。
ロードムービーかと思いきや、道中立ち寄るウディの生まれ故郷での話がメイン。
ぼけているのかぼけていないのかよく分からないウディ役のブルース・ダーンの存在感が凄い。
よれよれのじいさんなのにそのたたずまいがかっこいい。
たたずまいが絵になる役者ってそうそういないよなぁ。しかもこの年で。
映画『旅人は夢を奏でる』
2012年 監督:ミカ・カウリスマキ
製作国:フィンランド
at ギンレイホール
生真面目すぎて女房子供が出て行ったピアニストのもとに35年ぶりに父親が現れる。
ちょっと付き合えやって感じで盗んだ車で走り出した2人は、ちょっとのはずが家族やルーツを辿る長旅になる。
主演2人はどちらもフィンランドで有名なミュージシャンらしい。
ミカ・カウリスマキって何見たんだっけと思ったらこれが初めてだった。
アキ・カウリスマキのユーモアと間を少しテンポよくした感じなんだな。
製作国:フィンランド
at ギンレイホール
生真面目すぎて女房子供が出て行ったピアニストのもとに35年ぶりに父親が現れる。
ちょっと付き合えやって感じで盗んだ車で走り出した2人は、ちょっとのはずが家族やルーツを辿る長旅になる。
主演2人はどちらもフィンランドで有名なミュージシャンらしい。
ミカ・カウリスマキって何見たんだっけと思ったらこれが初めてだった。
アキ・カウリスマキのユーモアと間を少しテンポよくした感じなんだな。
2014年6月29日日曜日
映画『小さいおうち』
2013年 監督:山田洋次
製作国:日本
at ギンレイホール
黒木華と倍賞千恵子はまったく別人だよなぁ。
というのは置いておいて、この予告編見たとき、なんか嫌だなと思ったのだけどなんだろう。
迫真の演技がどこか冷めた膜で無機的に遮断されているような違和感とかは、昔の日本映画(特に小津あたり)を見ているようでむしろ好きなんだけど、重要なせりふが始まる前にカメラが小さくぐぐっと回り込むところとか、バシッ、タッタッタって音を大きく入れているところとか、うーん、好きなはずなんだけど嫌いっていう。
古っ!って思いもあるかもしれない。
で、本編見終わった感想は、意外と普通だった。
予告編のシーンもなんか続けて見ると普通だった。
可もなく不可もなくという感じの普通。。
板倉さんは吉岡秀隆じゃなくてもう少し若い俳優だったら、と想像してみる。
加瀬亮とか松田龍平とか。
製作国:日本
at ギンレイホール
黒木華と倍賞千恵子はまったく別人だよなぁ。
というのは置いておいて、この予告編見たとき、なんか嫌だなと思ったのだけどなんだろう。
迫真の演技がどこか冷めた膜で無機的に遮断されているような違和感とかは、昔の日本映画(特に小津あたり)を見ているようでむしろ好きなんだけど、重要なせりふが始まる前にカメラが小さくぐぐっと回り込むところとか、バシッ、タッタッタって音を大きく入れているところとか、うーん、好きなはずなんだけど嫌いっていう。
古っ!って思いもあるかもしれない。
で、本編見終わった感想は、意外と普通だった。
予告編のシーンもなんか続けて見ると普通だった。
可もなく不可もなくという感じの普通。。
板倉さんは吉岡秀隆じゃなくてもう少し若い俳優だったら、と想像してみる。
加瀬亮とか松田龍平とか。
映画『そして父になる』
2013年 監督:是枝裕和
製作国:日本
at ギンレイホール
以前ネットで『もうひとりの息子』の感想を見ていたとき、この『そして父になる』がよく関連して名前が挙がっていた。
両方見た今、なるほど、気持ちは分かる。
子供の取り違えという共通の題材に対してどちらも見ごたえがあって面白いのだけど、こうもテイストが違くなるものか。
というか是枝監督が独特なのか。
展開が速いのか遅いのかわからない独特のリズム。
一見だらだらしているような日常会話の妙がどんな題材にもしっくりくる。
『もうひとりの息子』では国で分断されていたが、この映画では経済格差で分断されている。
こうも対照的によくできた設定だという意味で笑っちゃうくらいに家庭環境の異なる二組の家族だけど、どちらも日本の一般的な家庭。
似たような家庭で育っているならまだしも、こうも異なっていると簡単には元に戻せない。
リリー・フランキーと真木よう子の組み合わせが意外としっくりきていて驚いた。
真木よう子はエロい肝っ玉かあさんという感じで。
福山雅治と尾野真千子もしっくりきているけど、この4人の仲ではフクヤマが少し浮いている感じがする。
フクヤマが出ているドラマも映画も何も見たことが無いから違和感があるのかと思ったけど、役柄自体少し浮いていて、最後まで見るとその理由が分かる。
そして父になる、だからなぁ。
製作国:日本
at ギンレイホール
以前ネットで『もうひとりの息子』の感想を見ていたとき、この『そして父になる』がよく関連して名前が挙がっていた。
両方見た今、なるほど、気持ちは分かる。
子供の取り違えという共通の題材に対してどちらも見ごたえがあって面白いのだけど、こうもテイストが違くなるものか。
というか是枝監督が独特なのか。
展開が速いのか遅いのかわからない独特のリズム。
一見だらだらしているような日常会話の妙がどんな題材にもしっくりくる。
『もうひとりの息子』では国で分断されていたが、この映画では経済格差で分断されている。
こうも対照的によくできた設定だという意味で笑っちゃうくらいに家庭環境の異なる二組の家族だけど、どちらも日本の一般的な家庭。
似たような家庭で育っているならまだしも、こうも異なっていると簡単には元に戻せない。
リリー・フランキーと真木よう子の組み合わせが意外としっくりきていて驚いた。
真木よう子はエロい肝っ玉かあさんという感じで。
福山雅治と尾野真千子もしっくりきているけど、この4人の仲ではフクヤマが少し浮いている感じがする。
フクヤマが出ているドラマも映画も何も見たことが無いから違和感があるのかと思ったけど、役柄自体少し浮いていて、最後まで見るとその理由が分かる。
そして父になる、だからなぁ。
2014年6月15日日曜日
映画『鑑定士と顔のない依頼人』
2013年 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
製作国:イタリア
at ギンレイホール
長いけどそれを感じさせないくらい、まあ面白かった。
オートマータなんじゃね?というロマンがあって、覗き見というどきどきの視線を混ぜつつ(私に覗き趣味はありません)、ロマンから思いがけないロマンスが始まったり、愛する人のために夢中に屋敷を飛び出したり。
ここまでは良かった。
いささか出来すぎな気もしないでもない展開だけどそこは気にしないでいたら最後、ぽかーんとしちゃったよ。
このラストがまたいろいろ考察の対象となるのだろうけど、僕には何も考えられん。
覗き見た薄幸色白超絶美人がオートマータだったっていう方がまだロマンがあるぜ。
製作国:イタリア
at ギンレイホール
長いけどそれを感じさせないくらい、まあ面白かった。
オートマータなんじゃね?というロマンがあって、覗き見というどきどきの視線を混ぜつつ(私に覗き趣味はありません)、ロマンから思いがけないロマンスが始まったり、愛する人のために夢中に屋敷を飛び出したり。
ここまでは良かった。
いささか出来すぎな気もしないでもない展開だけどそこは気にしないでいたら最後、ぽかーんとしちゃったよ。
このラストがまたいろいろ考察の対象となるのだろうけど、僕には何も考えられん。
覗き見た薄幸色白超絶美人がオートマータだったっていう方がまだロマンがあるぜ。
映画『メイジーの瞳』
2012年 監督:スコット・マクギー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
この映画のチラシとかポスターがメイジー(オナタ・アプリール)の顔のアップになっていて、これを見ていると『アフガン零年』を思い出して泣きそうになる。
こっちは都会のお話。
オナタ・アプリールってまた凄い子役が出てきたもんだ。
子役なのに小憎たらしさが無い上にかわいいというわけでは無いところも好感が持てる。
家族の物語であり、イケメン美女との恋愛物でもあり、ジュリアン・ムーアのロッカーぶりと容姿が破壊的である映画。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
この映画のチラシとかポスターがメイジー(オナタ・アプリール)の顔のアップになっていて、これを見ていると『アフガン零年』を思い出して泣きそうになる。
こっちは都会のお話。
オナタ・アプリールってまた凄い子役が出てきたもんだ。
子役なのに小憎たらしさが無い上にかわいいというわけでは無いところも好感が持てる。
家族の物語であり、イケメン美女との恋愛物でもあり、ジュリアン・ムーアのロッカーぶりと容姿が破壊的である映画。
2014年6月1日日曜日
映画『ハンナ・アーレント』
2012年 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
製作国:ドイツ/ルクセンブルク/フランス
at ギンレイホール
悪の凡庸さ
ドイツ系ユダヤ人の哲学者、ハンナ・アーレントの伝記物。
ナチスの大物戦犯アイヒマンの裁判を傍聴したアーレントはザ・ニューヨーカー誌にそのレポートを発表する。
このレポートの内容がユダヤ人社会から猛烈なバッシングを受ける。
ラストの講義は圧巻だった。
そんなに身構えなくても普通に楽しめる。
製作国:ドイツ/ルクセンブルク/フランス
at ギンレイホール
悪の凡庸さ
ドイツ系ユダヤ人の哲学者、ハンナ・アーレントの伝記物。
ナチスの大物戦犯アイヒマンの裁判を傍聴したアーレントはザ・ニューヨーカー誌にそのレポートを発表する。
このレポートの内容がユダヤ人社会から猛烈なバッシングを受ける。
ラストの講義は圧巻だった。
そんなに身構えなくても普通に楽しめる。
映画『偽りなき者』
2012年 監督:トマス・ヴィンターベア
製作国:デンマーク
at ギンレイホール
このふつふつと湧き上がるやるせなさとか怒りとか、『父の秘密』と違ってぶつける相手が明確にいないから困る。
頭の悪い園長とか正義感ぶったスーパーの奴らとか元友人達とかのひどい仕打ちに俺だったら精神崩壊するかもしれない。
でも主人公はめげない。逃げない。しっかり闘う。
前半ゆったりと主人公ルーカス(マッツ・ミケルセン)の優しい人柄とか、小さな村で気の置けない仲間達と楽しく日々を暮らす様子が描かれるから、そこからの落差がかなり痛い。
村は怖いなぁ。子供達のいじめは子供だから残虐といわれるけど、村八分とかいう子供のような大人によるいじめはもっと残酷。
製作国:デンマーク
at ギンレイホール
このふつふつと湧き上がるやるせなさとか怒りとか、『父の秘密』と違ってぶつける相手が明確にいないから困る。
頭の悪い園長とか正義感ぶったスーパーの奴らとか元友人達とかのひどい仕打ちに俺だったら精神崩壊するかもしれない。
でも主人公はめげない。逃げない。しっかり闘う。
前半ゆったりと主人公ルーカス(マッツ・ミケルセン)の優しい人柄とか、小さな村で気の置けない仲間達と楽しく日々を暮らす様子が描かれるから、そこからの落差がかなり痛い。
村は怖いなぁ。子供達のいじめは子供だから残虐といわれるけど、村八分とかいう子供のような大人によるいじめはもっと残酷。
2014年5月18日日曜日
映画『MUD マッド』
2012年 監督:ジェフ・ニコルズ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
河に浮かぶ島に探検に出かけた少年たちは、そこで一人の謎めいた男と出会う。
気さくなあんちゃんと仲良くなる少年たち。
少年たちの一人の坊主頭をみているとなんだか懐かしい気分になって、なんだろうと思ったら『スタンド・バイ・ミー』の少年に似ているんだな。
似ているといっても髪形とか雰囲気だけで顔は似ていないけど、この映画は少年達の冒険譚と言えなくも無い(*1)からオーバーラップしたっぽい。
*1 マシュー・マコノヒーとかサム・シェパードとか、後で知ってびっくりしたリース・ウィザースプーンとか、大人達の存在感が強い
(少年も二人だけだし)ので、そんなに少年達の冒険譚という感じではない。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
河に浮かぶ島に探検に出かけた少年たちは、そこで一人の謎めいた男と出会う。
気さくなあんちゃんと仲良くなる少年たち。
少年たちの一人の坊主頭をみているとなんだか懐かしい気分になって、なんだろうと思ったら『スタンド・バイ・ミー』の少年に似ているんだな。
似ているといっても髪形とか雰囲気だけで顔は似ていないけど、この映画は少年達の冒険譚と言えなくも無い(*1)からオーバーラップしたっぽい。
*1 マシュー・マコノヒーとかサム・シェパードとか、後で知ってびっくりしたリース・ウィザースプーンとか、大人達の存在感が強い
(少年も二人だけだし)ので、そんなに少年達の冒険譚という感じではない。
映画『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』
2012年 監督:サリー・ポッター
製作国:イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア
at ギンレイホール
最後まで見たとき、途中で寝てしまったことをひどく後悔した。
うとうとしてちょっと目覚めたときに、ちょうど隣の部屋から聞こえる声に主人公の少女が涙をつーっと流すシーンで、それ見たときあまり状況を把握していないままこっちも涙がぶわーっと出てきた。
この子の泣く演技が凄くて、最後の方のシーンはもっとやばい。
涙が美しい女優なんて滅多にいないしな。
凄い女優が出てきたもんだと思ったら天使エル・ファニングだったんだね。
友人役のアリス・イングラートはジェーン・カンピオンの娘らしい。
製作国:イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア
at ギンレイホール
最後まで見たとき、途中で寝てしまったことをひどく後悔した。
うとうとしてちょっと目覚めたときに、ちょうど隣の部屋から聞こえる声に主人公の少女が涙をつーっと流すシーンで、それ見たときあまり状況を把握していないままこっちも涙がぶわーっと出てきた。
この子の泣く演技が凄くて、最後の方のシーンはもっとやばい。
涙が美しい女優なんて滅多にいないしな。
凄い女優が出てきたもんだと思ったら天使エル・ファニングだったんだね。
友人役のアリス・イングラートはジェーン・カンピオンの娘らしい。
2014年5月5日月曜日
映画『ムード・インディゴ うたかたの日々』
2013年 監督:ミシェル・ゴンドリー
製作国:フランス
at ギンレイホール
好きな女優は数いれど、好きな俳優は数人しかいない。
そのうちの一人がロマン・デュリス。
初めて見たのがトニー・ガトリフの名作『ガッジョ・ディーロ』で、あの笑い方と映画映えする存在感は凄かった。
『キッドナッパー』ではこれまた好きな俳優メルヴィル・プポーと共演してたな。
セドリック・クラピッシュの『スパニッシュ・アパートメント』はヒットしていたらしいからこの辺から有名になったのかな。
最近普通の恋愛コメディ(『タイピスト!』)に出ていて、こういうのも出るんだと思ったばかりだが、予告編を見る限りこの『ムード・インディゴ うたかたの日々』もまた恋愛ものっぽい。
しかもファンタジー要素の多い恋愛物っぽい。
共演はオドレイ・トトゥ。オドレイ・トトゥといえば『アメリ』の印象(『アメリ』未見)が強くて僕の中では色物女優の一人なんだけど、ファンタジーでオドレイ・トトゥってなんか不安。
で、本編を見た感想だけど、うーん、まじつまらなかった。。
いろいろ風刺が込められているらしいが、僕の頭では理解できない。
原作はボリス・ヴィアンの小説『日々の泡』。
原作は読んでいないけど、ボリス・ヴィアンは結構熱狂的なファンがいるので、原作は面白いのかもしれない。
製作国:フランス
at ギンレイホール
好きな女優は数いれど、好きな俳優は数人しかいない。
そのうちの一人がロマン・デュリス。
初めて見たのがトニー・ガトリフの名作『ガッジョ・ディーロ』で、あの笑い方と映画映えする存在感は凄かった。
『キッドナッパー』ではこれまた好きな俳優メルヴィル・プポーと共演してたな。
セドリック・クラピッシュの『スパニッシュ・アパートメント』はヒットしていたらしいからこの辺から有名になったのかな。
最近普通の恋愛コメディ(『タイピスト!』)に出ていて、こういうのも出るんだと思ったばかりだが、予告編を見る限りこの『ムード・インディゴ うたかたの日々』もまた恋愛ものっぽい。
しかもファンタジー要素の多い恋愛物っぽい。
共演はオドレイ・トトゥ。オドレイ・トトゥといえば『アメリ』の印象(『アメリ』未見)が強くて僕の中では色物女優の一人なんだけど、ファンタジーでオドレイ・トトゥってなんか不安。
で、本編を見た感想だけど、うーん、まじつまらなかった。。
いろいろ風刺が込められているらしいが、僕の頭では理解できない。
原作はボリス・ヴィアンの小説『日々の泡』。
原作は読んでいないけど、ボリス・ヴィアンは結構熱狂的なファンがいるので、原作は面白いのかもしれない。
映画『ビフォア・ミッドナイト』
2013年 監督:リチャード・リンクレイター
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
3部作の3作目だそうだ。
恋人までの距離(ディスタンス)(1995) 第1弾
ビフォア・サンセット(2004) 第2弾
ビフォア・ミッドナイト(2013)
前作をまったく見ていなくて何の思い入れも無い人間だからだろうか、なんかきつかった。
最初の方で長大な長回しが入る。
走る車の中を正面から固定カメラで捉え、前席の夫婦の会話が10分以上続いていく。
走っている車なので景色は流れていくが、それにしてもなんと動きの無い絵!
これじゃあ会話に楽しみを見出すしかないじゃないか。
車のシーンが終わるとそれなりにカメラが切り替わるようになるけど、とにかく会話、会話、また会話。
主演二人の会話の妙を楽しむ映画らしい。
で、楽しめたかというと少し微妙だった。
アメリカ人の人を小ばかにしたような声まねやオーバーアクションとか、したり顔のユーモアとか、ヒステリーとか、耳がきんきんしてどうしても疲れてしまう。
主演二人イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの声が嫌いになりそうだ。
でも、最後の方、数分前まであんなに睦まじかったのにいつからそんな話になったんだ?っていう会話の絶妙な流れだけは面白かった。
こういう会話ものの映画を見るといつも書いている気がするけど、エリック・ロメールが見たいな。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
3部作の3作目だそうだ。
恋人までの距離(ディスタンス)(1995) 第1弾
ビフォア・サンセット(2004) 第2弾
ビフォア・ミッドナイト(2013)
前作をまったく見ていなくて何の思い入れも無い人間だからだろうか、なんかきつかった。
最初の方で長大な長回しが入る。
走る車の中を正面から固定カメラで捉え、前席の夫婦の会話が10分以上続いていく。
走っている車なので景色は流れていくが、それにしてもなんと動きの無い絵!
これじゃあ会話に楽しみを見出すしかないじゃないか。
車のシーンが終わるとそれなりにカメラが切り替わるようになるけど、とにかく会話、会話、また会話。
主演二人の会話の妙を楽しむ映画らしい。
で、楽しめたかというと少し微妙だった。
アメリカ人の人を小ばかにしたような声まねやオーバーアクションとか、したり顔のユーモアとか、ヒステリーとか、耳がきんきんしてどうしても疲れてしまう。
主演二人イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの声が嫌いになりそうだ。
でも、最後の方、数分前まであんなに睦まじかったのにいつからそんな話になったんだ?っていう会話の絶妙な流れだけは面白かった。
こういう会話ものの映画を見るといつも書いている気がするけど、エリック・ロメールが見たいな。
2014年4月20日日曜日
映画『ペコロスの母に会いに行く』
2013年 監督:森崎東
製作国:日本
at ギンレイホール
死んでる人がわらわら出てきたときにはもうこらえきれずにボロボロ泣いてしまった。
まさにハートフルドラマだな。
過去シーンの挿入の仕方とか笑いのリズムとか、心地よいテンポで進んでいくので面白い。
森崎東はもう70くらいかなと思っていたら85歳らしい。
若い職員の子が綺麗だった。
松本若菜という子。調べてみるとそこそこ有名(一部で?)な子らしい。
原田貴和子、知世姉妹も出ている。
あと佐々木すみ江を久しぶりに見た。フィルモグラフィー見ると恐ろしく精力的に活動している。
製作国:日本
at ギンレイホール
死んでる人がわらわら出てきたときにはもうこらえきれずにボロボロ泣いてしまった。
まさにハートフルドラマだな。
過去シーンの挿入の仕方とか笑いのリズムとか、心地よいテンポで進んでいくので面白い。
森崎東はもう70くらいかなと思っていたら85歳らしい。
若い職員の子が綺麗だった。
松本若菜という子。調べてみるとそこそこ有名(一部で?)な子らしい。
原田貴和子、知世姉妹も出ている。
あと佐々木すみ江を久しぶりに見た。フィルモグラフィー見ると恐ろしく精力的に活動している。
映画『さよなら渓谷』
2013年 監督:大森立嗣
製作国:日本
at ギンレイホール
予告編をいつも眼鏡かけないで見ているからいつも細かいところがぼやけているのだけど、却って良かったかな。ネタばれしなくて。
緑の夏の匂いがむっと立ち込める田舎町で、薄着の夫婦がバラック小屋のような家に帰っていく。
美男美女の夫婦。
この二人が絵になるんだな。
何十年もよりそってきたようなこの夫婦だけど実は、って話。
真木よう子がかなりのベッドシーンを演じている。
エロさというよりか、肌のくすみ具合とか大人の女の色気がむんむんと空気を満たしていくような感じ。
渓谷のシーンとか西川美和の『ゆれる』を思い出した。
記者役の子、なんか味のある顔した女性だなと思ったら鈴木杏だった。
もう一人の記者に大森南朋。知らなかったけど大森立嗣と兄弟だったんだ。じゃあ大森立嗣も麿赤兒の息子か。
製作国:日本
at ギンレイホール
予告編をいつも眼鏡かけないで見ているからいつも細かいところがぼやけているのだけど、却って良かったかな。ネタばれしなくて。
緑の夏の匂いがむっと立ち込める田舎町で、薄着の夫婦がバラック小屋のような家に帰っていく。
美男美女の夫婦。
この二人が絵になるんだな。
何十年もよりそってきたようなこの夫婦だけど実は、って話。
真木よう子がかなりのベッドシーンを演じている。
エロさというよりか、肌のくすみ具合とか大人の女の色気がむんむんと空気を満たしていくような感じ。
渓谷のシーンとか西川美和の『ゆれる』を思い出した。
記者役の子、なんか味のある顔した女性だなと思ったら鈴木杏だった。
もう一人の記者に大森南朋。知らなかったけど大森立嗣と兄弟だったんだ。じゃあ大森立嗣も麿赤兒の息子か。
2014年4月6日日曜日
映画『少女は自転車にのって』
2012年 監督:ハイファ・アル=マンスール
製作国:サウジアラビア/ドイツ
at ギンレイホール
自転車に乗ってまっすぐ全力疾走している姿に涙が出そうになったけど、すぐアングルが切り替わったおかげでなんとかこらえた。
規制されているため映画館のない国サウジアラビア。
そのサウジアラビアのしかも女性監督が作った映画。
肌の露出は禁止され、結婚するまで男性に見られることも話すこともはばかられている国。
路上撮影では監督はバンの中に隠れて俳優に指示を出していたそうだ。
そんなサウジアラビアの内情を訴える映画かといえばそうではなくて、主人公の少女ワジダが貪欲に人生を謳歌する様を生き生きと描いた映画になっている。
だからすごく爽やか。
製作国:サウジアラビア/ドイツ
at ギンレイホール
自転車に乗ってまっすぐ全力疾走している姿に涙が出そうになったけど、すぐアングルが切り替わったおかげでなんとかこらえた。
規制されているため映画館のない国サウジアラビア。
そのサウジアラビアのしかも女性監督が作った映画。
肌の露出は禁止され、結婚するまで男性に見られることも話すこともはばかられている国。
路上撮影では監督はバンの中に隠れて俳優に指示を出していたそうだ。
そんなサウジアラビアの内情を訴える映画かといえばそうではなくて、主人公の少女ワジダが貪欲に人生を謳歌する様を生き生きと描いた映画になっている。
だからすごく爽やか。
映画『もうひとりの息子』
2012年 監督:ロレーヌ・レヴィ
製作国:フランス
at ギンレイホール
これフランス映画だったんだな。
湾岸戦争時に取り違えられてしまった二人の赤ん坊。
事実は18年後に発覚する。
二人の子供は一方はイスラエル人家族の子として、もう一方は壁で隔てられたパレスチナ人家族の子として育っていた。
母親は今の息子にも本当の息子にも両方に多量の愛情を注ぎ込むが、父親は今の息子にも本当の息子にもどう接していいのか分からないような微妙な態度を見せる。
いや、何が言いたいかというと、母親の愛情って偉大だなぁ、と。
国や民族間のいがみあいとかもう全く関係なく存在する偉大さ。
製作国:フランス
at ギンレイホール
これフランス映画だったんだな。
湾岸戦争時に取り違えられてしまった二人の赤ん坊。
事実は18年後に発覚する。
二人の子供は一方はイスラエル人家族の子として、もう一方は壁で隔てられたパレスチナ人家族の子として育っていた。
母親は今の息子にも本当の息子にも両方に多量の愛情を注ぎ込むが、父親は今の息子にも本当の息子にもどう接していいのか分からないような微妙な態度を見せる。
いや、何が言いたいかというと、母親の愛情って偉大だなぁ、と。
国や民族間のいがみあいとかもう全く関係なく存在する偉大さ。
2014年3月23日日曜日
映画『セッションズ』
2012年 監督:ベン・リューイン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
幼少期にわずらったポリオにより首から下が麻痺してしまったマーク・オブライエン(ジョン・ホークス)38歳。
あることをきっかけにセックス・サロゲートの存在を知り、自分もセラピーを受けようと決心する。
障害の度合いにしろラストにしろ、重いはずなんだけど観賞後はなんだかすごく爽やかな気分になる不思議な映画。
ヘレン・ハントがまじかよってくらい頑張っている。
ウィリアム・H・メイシーは強烈なものの意外と神父姿が似合っている。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
幼少期にわずらったポリオにより首から下が麻痺してしまったマーク・オブライエン(ジョン・ホークス)38歳。
あることをきっかけにセックス・サロゲートの存在を知り、自分もセラピーを受けようと決心する。
障害の度合いにしろラストにしろ、重いはずなんだけど観賞後はなんだかすごく爽やかな気分になる不思議な映画。
ヘレン・ハントがまじかよってくらい頑張っている。
ウィリアム・H・メイシーは強烈なものの意外と神父姿が似合っている。
映画『危険なプロット』
2012年 監督:フランソワ・オゾン
製作国:フランス
at ギンレイホール
オゾンのあの神経をさらっと一撫でされるような色彩の中、サスペンスっぽい話が展開される。
どこから見つけてきたのか不健康そうだけど運動はできそうな美少年エルンスト・ウンハウアー演じるクロード、という学生の文学的資質にほれ込んだ高校教師ジェルマン、が緩やかに深入りしていく物語。
「緩やか」でかつあっと驚く展開になるわけでもないけど、程よい緊張感と皮肉が利きまくった脱力が絶妙でなかなか面白かった。
クラスメイトのラファに初めて声かけるシーンには悪意すら感じるし。
この子もよく見つけてきたよな。
両親の愛情をたくさん受けてぬくぬく育ち、そこそこ裕福でそこそこ馬鹿っぽくて幼稚、という役柄そのままの顔しているから。
彼の振り返った表情の馬鹿っぽさが演出とあいまって今思い出しても笑える。
メガネかけているからか中盤まで気づかなかったけど、ジェルマン役にファブリス・ルキーニ。
他にジェルマンの妻役にクリスティン・スコット・トーマス。
製作国:フランス
at ギンレイホール
オゾンのあの神経をさらっと一撫でされるような色彩の中、サスペンスっぽい話が展開される。
どこから見つけてきたのか不健康そうだけど運動はできそうな美少年エルンスト・ウンハウアー演じるクロード、という学生の文学的資質にほれ込んだ高校教師ジェルマン、が緩やかに深入りしていく物語。
「緩やか」でかつあっと驚く展開になるわけでもないけど、程よい緊張感と皮肉が利きまくった脱力が絶妙でなかなか面白かった。
クラスメイトのラファに初めて声かけるシーンには悪意すら感じるし。
この子もよく見つけてきたよな。
両親の愛情をたくさん受けてぬくぬく育ち、そこそこ裕福でそこそこ馬鹿っぽくて幼稚、という役柄そのままの顔しているから。
彼の振り返った表情の馬鹿っぽさが演出とあいまって今思い出しても笑える。
メガネかけているからか中盤まで気づかなかったけど、ジェルマン役にファブリス・ルキーニ。
他にジェルマンの妻役にクリスティン・スコット・トーマス。
2014年3月9日日曜日
映画『父の秘密』
2012年 監督:ミシェル・フランコ
製作国:メキシコ
at ギンレイホール
最近感動が薄いというか動じなくなったというか、映画見た後ココイチでカレー食っている頃には何の映画見たかもすっかり忘れるくらいの体たらくだったのだけど、この映画はちょっと衝撃すぎてこれ書いている今(3週間後)でもよく覚えている。
映画見てこんなに胸糞悪くなったのは初めてだ。
って書くとうまらない映画みたいに思えるけど、その実態は胸糞悪いくせに傑作の部類に入るほど凄い。
勘違いアート映画見ても胸糞悪くなるまではいかないし、ストーリー上嫌な奴が出てきてもそれほど胸糞悪くなることは無い。
一応映画は娯楽でもあるわけだから、観客が不快になるような人物描写を積極的にはやらないっていうのもあるのかな。
で、この映画、もうね、スクリーンの中に飛び込んで登場人物達をぶん殴ってやりたい衝動にかられるほど神経逆撫でてくる。
特に愛すべきマスコットキャラのように登場したデブなんて、俺のアレハンドラちゃんになんてことしてくれるんだ!
アレハンドラがまたいい子なんだわ。
自分の傷も癒えていないのに父親を気遣って。
しかしその結果がこれか!
不器用な父親は自分のことで精一杯で、娘との接し方にも戸惑いを感じているうちに何も気づかぬまま事態は深刻になっていく。
思いやりとすれ違い、って世界の父娘の間に普通に横たわっているものだから、だからこそ悲しい。
映像の方は長回しが多用されていてかなり好みだった。
冒頭の長回しから引き込まれていたのだけど、特にボートのシーンが凄い。
どうやってあのシーンを成功させたんだろう。たぶんダイバーが所定の場所にスタンバイしていたはずだけど、ボートがくるっと回転したときには茫洋とした海が背後に広がるだけで何も目印のようなものすらなかったし。
それにしてもこのシーン、まるでゴミを捨てるみたいに微塵の逡巡も感情も感じられない所作だけど、映し出されていた登場人物達は勿論、それを見ている観客の心の中にもありとあらゆる感情が凝縮されていたと思う。
登場人物達はそれぞれ真逆の感情だし、事実を把握している観客もまた違った感情でこのシーンを見つめている。
無機的に映写されたスクリーンから放出される感情と、それぞれの観客が見つめるスクリーンに跳ね返った様々な感情が映画館の中に渦巻く不思議な瞬間。
さらには「まるでゴミを捨てるみたいに」っていうのがともすればコントにでもなりそうなダークな笑いまで含んでいる。
映画史に残る名シーンだと思う。
監督のミシェル・フランコはまだ31歳らしい。
この若さで長回し使うなんて珍しい。
アレハンドラのクラスメイトたちは、アレハンドラを演じたテッサ・イアの実際の友人達(ほとんどが演技経験無し)とのこと。
なんて複雑なことするんだ!
映画の中ではああだけど実際は仲のいい友達だと??
いや、そんなシチュエーションはよくあるだろうけど(映画の中では敵同士でも実際は親友とか)、この映画ではちょっとそんな生易しい人間関係じゃないでしょ。
精神科医を付けてちゃんとフォローしたらしいけど、それにしても恐ろしい監督だ。
![父の秘密 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GxHbb3nuL.jpg)
製作国:メキシコ
at ギンレイホール
最近感動が薄いというか動じなくなったというか、映画見た後ココイチでカレー食っている頃には何の映画見たかもすっかり忘れるくらいの体たらくだったのだけど、この映画はちょっと衝撃すぎてこれ書いている今(3週間後)でもよく覚えている。
映画見てこんなに胸糞悪くなったのは初めてだ。
って書くとうまらない映画みたいに思えるけど、その実態は胸糞悪いくせに傑作の部類に入るほど凄い。
勘違いアート映画見ても胸糞悪くなるまではいかないし、ストーリー上嫌な奴が出てきてもそれほど胸糞悪くなることは無い。
一応映画は娯楽でもあるわけだから、観客が不快になるような人物描写を積極的にはやらないっていうのもあるのかな。
で、この映画、もうね、スクリーンの中に飛び込んで登場人物達をぶん殴ってやりたい衝動にかられるほど神経逆撫でてくる。
特に愛すべきマスコットキャラのように登場したデブなんて、俺のアレハンドラちゃんになんてことしてくれるんだ!
アレハンドラがまたいい子なんだわ。
自分の傷も癒えていないのに父親を気遣って。
しかしその結果がこれか!
不器用な父親は自分のことで精一杯で、娘との接し方にも戸惑いを感じているうちに何も気づかぬまま事態は深刻になっていく。
思いやりとすれ違い、って世界の父娘の間に普通に横たわっているものだから、だからこそ悲しい。
映像の方は長回しが多用されていてかなり好みだった。
冒頭の長回しから引き込まれていたのだけど、特にボートのシーンが凄い。
どうやってあのシーンを成功させたんだろう。たぶんダイバーが所定の場所にスタンバイしていたはずだけど、ボートがくるっと回転したときには茫洋とした海が背後に広がるだけで何も目印のようなものすらなかったし。
それにしてもこのシーン、まるでゴミを捨てるみたいに微塵の逡巡も感情も感じられない所作だけど、映し出されていた登場人物達は勿論、それを見ている観客の心の中にもありとあらゆる感情が凝縮されていたと思う。
登場人物達はそれぞれ真逆の感情だし、事実を把握している観客もまた違った感情でこのシーンを見つめている。
無機的に映写されたスクリーンから放出される感情と、それぞれの観客が見つめるスクリーンに跳ね返った様々な感情が映画館の中に渦巻く不思議な瞬間。
さらには「まるでゴミを捨てるみたいに」っていうのがともすればコントにでもなりそうなダークな笑いまで含んでいる。
映画史に残る名シーンだと思う。
監督のミシェル・フランコはまだ31歳らしい。
この若さで長回し使うなんて珍しい。
アレハンドラのクラスメイトたちは、アレハンドラを演じたテッサ・イアの実際の友人達(ほとんどが演技経験無し)とのこと。
なんて複雑なことするんだ!
映画の中ではああだけど実際は仲のいい友達だと??
いや、そんなシチュエーションはよくあるだろうけど(映画の中では敵同士でも実際は親友とか)、この映画ではちょっとそんな生易しい人間関係じゃないでしょ。
精神科医を付けてちゃんとフォローしたらしいけど、それにしても恐ろしい監督だ。
![父の秘密 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GxHbb3nuL.jpg)
映画『眠れる美女』
2012年 監督:マルコ・ベロッキオ
製作国:イタリア/フランス
at ギンレイホール
2009年イタリアで実際にあった、植物状態のある女性の延命措置停止に対するイタリア全土を巻き込んだ論争、、を背景にして3つの眠れる美女にまつわる物語が展開される。
独立した3つの物語が平行して進むので集中力が散漫になりそうだけど意外と面白かった。
尊厳死を正面から扱った偉そうな話じゃなくて、尊厳死を中心とした家族の物語だったり、生きることへの希望の物語だったりする。
マリア役の子が年齢不詳で、最初トニ・セルヴィッロ演じる政治家の妻役かと思ったけど、それにしては若い。
話が進むにつれ娘役だと判明するものの、いくつくらいの設定なのかよくわからない。
役柄的に二十歳前後くらいに思える。でも見た目は20から40歳くらいな感じ。
アルバ・ロルヴァケル。1979年生まれ。
『ミラノ、愛に生きる』とか『やがて来たる者へ』に出ていたらしい。
製作国:イタリア/フランス
at ギンレイホール
2009年イタリアで実際にあった、植物状態のある女性の延命措置停止に対するイタリア全土を巻き込んだ論争、、を背景にして3つの眠れる美女にまつわる物語が展開される。
独立した3つの物語が平行して進むので集中力が散漫になりそうだけど意外と面白かった。
尊厳死を正面から扱った偉そうな話じゃなくて、尊厳死を中心とした家族の物語だったり、生きることへの希望の物語だったりする。
マリア役の子が年齢不詳で、最初トニ・セルヴィッロ演じる政治家の妻役かと思ったけど、それにしては若い。
話が進むにつれ娘役だと判明するものの、いくつくらいの設定なのかよくわからない。
役柄的に二十歳前後くらいに思える。でも見た目は20から40歳くらいな感じ。
アルバ・ロルヴァケル。1979年生まれ。
『ミラノ、愛に生きる』とか『やがて来たる者へ』に出ていたらしい。
2014年2月23日日曜日
映画『マジック・マイク』
2012年 監督:スティーヴン・ソダーバーグ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
チャニング・テイタムの自伝的映画だそうだ。
といっても実体験を基にしたってだけでほぼフィクションっぽいけど。
それにしても、なんかいい奴すぎないか?
自分がモデルで自分で演じるのに、非難を浴びたりイメージ悪くなるような役柄になるわけが無いとはいえ。
とするとこれはチャニング・テイタムのアイドル映画か。
やっていただけあってダンスは本格的だった。
マシュー・マコノヒーが主演を食いそうな勢いで強烈だった。
チャニング・テイタムはこの映画で「People誌が選ぶ“最もセクシーな男性№1”に輝」いたらしい。
じゃあマシュー・マコノヒーは何位だったんだろう。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
チャニング・テイタムの自伝的映画だそうだ。
といっても実体験を基にしたってだけでほぼフィクションっぽいけど。
それにしても、なんかいい奴すぎないか?
自分がモデルで自分で演じるのに、非難を浴びたりイメージ悪くなるような役柄になるわけが無いとはいえ。
とするとこれはチャニング・テイタムのアイドル映画か。
やっていただけあってダンスは本格的だった。
マシュー・マコノヒーが主演を食いそうな勢いで強烈だった。
チャニング・テイタムはこの映画で「People誌が選ぶ“最もセクシーな男性№1”に輝」いたらしい。
じゃあマシュー・マコノヒーは何位だったんだろう。
映画『ペーパーボーイ 真夏の引力』
2012年 監督:リー・ダニエルズ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
エンドロール見るまでニコール・キッドマンだと気づかなかった。
色は浅黒いし、けばいし、ビッチだし。
見事に騙された!という清清しさ。
ジョン・キューザックは口元とか意外と変態顔しているんだな。役にぴったりだ。
アメリカ1セクシーな男、トム・ジョーンズに今や並ぶ勢いになったマシュー・マコノヒー。
赤ん坊のようなぷりケツでびっくりした。
そういう役柄だからなんか化粧していたのかなぁ。
そういう役柄だとそういうのが好まれるのかどうかは知らないけど。
舞台は1969年で、ストーリーはなんかもうギットギトだった。
欲望、エゴ、倒錯、バイオレンス、全てがどぎつく、そして最高に面白い。
真夏の引力!
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
エンドロール見るまでニコール・キッドマンだと気づかなかった。
色は浅黒いし、けばいし、ビッチだし。
見事に騙された!という清清しさ。
ジョン・キューザックは口元とか意外と変態顔しているんだな。役にぴったりだ。
アメリカ1セクシーな男、トム・ジョーンズに今や並ぶ勢いになったマシュー・マコノヒー。
赤ん坊のようなぷりケツでびっくりした。
そういう役柄だからなんか化粧していたのかなぁ。
そういう役柄だとそういうのが好まれるのかどうかは知らないけど。
舞台は1969年で、ストーリーはなんかもうギットギトだった。
欲望、エゴ、倒錯、バイオレンス、全てがどぎつく、そして最高に面白い。
真夏の引力!
2014年2月9日日曜日
映画『クロワッサンで朝食を』
2012年 監督:イルマル・ラーグ
製作国:フランス/エストニア/ベルギー
at ギンレイホール
ジャンヌ・モロー主演です。
こんな顔だったかなと思っても口元を見ればまんまジャンヌ・モローだった。
80歳をとっくに超えている。
毒舌で自由奔放で孤独な老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)の家に家政婦としてやってきたアンヌ(ライネ・マギ)。
最初は邪険にされていたものの次第に仲良くなって、というよくあるストーリー。
よくあるけど面白い。
ジャンヌ・モローの風格が映像を引き締め、ジャンヌ・モローとライネ・マギが演じる二人の女性の知性と孤独が心をざわつかせる。
宿無しで徘徊後の早朝の誰もいないトロカデロ広場の静けさなんてぞくっとした。
製作国:フランス/エストニア/ベルギー
at ギンレイホール
ジャンヌ・モロー主演です。
こんな顔だったかなと思っても口元を見ればまんまジャンヌ・モローだった。
80歳をとっくに超えている。
毒舌で自由奔放で孤独な老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)の家に家政婦としてやってきたアンヌ(ライネ・マギ)。
最初は邪険にされていたものの次第に仲良くなって、というよくあるストーリー。
よくあるけど面白い。
ジャンヌ・モローの風格が映像を引き締め、ジャンヌ・モローとライネ・マギが演じる二人の女性の知性と孤独が心をざわつかせる。
宿無しで徘徊後の早朝の誰もいないトロカデロ広場の静けさなんてぞくっとした。
映画『タイピスト!』
2012年 監督:レジス・ロワンサル
製作国:フランス
at ギンレイホール
なんか見たことあるあんちゃんだなと思って記憶と照合したらどこからどう見てもロマン・デュリスじゃないか。
なんだろう、この違和感。髪型もそうだけど普通の色男役やっているところとか。
舞台は1950年代で、田舎から出てきたヒロインがタイプライターの早打ちの才能で全てを手に入れるサクセスストーリー。
サクセスストーリーだけでも楽しいけど、ラブコメディにもなっていて、なかなか楽しかった。
サクセスの道具がタイプライターっていうのも面白くて、タイプライターでの勝負なんて地味に思えるけど、がちゃがちゃがちゃがちゃしゃーがこんっていうアクションなんかカンフー映画に匹敵する面白さ。
懐かしい感じもするおしゃれなオープニングクレジットや、タイプライターで自分の名前を打ってヒロインの紹介と重要な映画道具タイプライターのフィーチャーを同時に行う秀逸な幕開きに心つかまれて111分、最後まで楽しかった。
ヒロインのデボラ・フランソワがなかなかかわいい。
表情がオードリーに似ている(って予告編でもなんかそう言われているね)。
そう、映画の内容もまるでオードリー・ヘップバーンの主演映画を見ているようだったし。
ふくよか版オードリー。
ああ、あとミュウ=ミュウがちょろっと出ている。
製作国:フランス
at ギンレイホール
なんか見たことあるあんちゃんだなと思って記憶と照合したらどこからどう見てもロマン・デュリスじゃないか。
なんだろう、この違和感。髪型もそうだけど普通の色男役やっているところとか。
舞台は1950年代で、田舎から出てきたヒロインがタイプライターの早打ちの才能で全てを手に入れるサクセスストーリー。
サクセスストーリーだけでも楽しいけど、ラブコメディにもなっていて、なかなか楽しかった。
サクセスの道具がタイプライターっていうのも面白くて、タイプライターでの勝負なんて地味に思えるけど、がちゃがちゃがちゃがちゃしゃーがこんっていうアクションなんかカンフー映画に匹敵する面白さ。
懐かしい感じもするおしゃれなオープニングクレジットや、タイプライターで自分の名前を打ってヒロインの紹介と重要な映画道具タイプライターのフィーチャーを同時に行う秀逸な幕開きに心つかまれて111分、最後まで楽しかった。
ヒロインのデボラ・フランソワがなかなかかわいい。
表情がオードリーに似ている(って予告編でもなんかそう言われているね)。
そう、映画の内容もまるでオードリー・ヘップバーンの主演映画を見ているようだったし。
ふくよか版オードリー。
ああ、あとミュウ=ミュウがちょろっと出ている。
2014年1月26日日曜日
映画『トゥ・ザ・ワンダー』
2012年 監督:テレンス・マリック
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
カットが多すぎて何がなんだかわからないものの、ストーリーはあってないようなものだし、映像見ているだけでもそれなりには楽しめるのでまあいいと思う。
オルガ・キュリレンコ演じるマリーナとレイチェル・マクアダムスが演じるジェーンだったら、絶対ジェーンなんだけどなぁ。
「あなたを信じている」
マリーナの方は、あまりにふざけすぎていてうざいから。
ふざけ方=美人じゃないとやっちゃいけないようなふざけ方&美人だと自覚している人のふざけ方
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
カットが多すぎて何がなんだかわからないものの、ストーリーはあってないようなものだし、映像見ているだけでもそれなりには楽しめるのでまあいいと思う。
オルガ・キュリレンコ演じるマリーナとレイチェル・マクアダムスが演じるジェーンだったら、絶対ジェーンなんだけどなぁ。
「あなたを信じている」
マリーナの方は、あまりにふざけすぎていてうざいから。
ふざけ方=美人じゃないとやっちゃいけないようなふざけ方&美人だと自覚している人のふざけ方
映画『孤独な天使たち』
2012年 監督:ベルナルド・ベルトルッチ
製作国:イタリア
at ギンレイホール
ザ・キュアーの「Boys Don't Cry」もさることながら、最後の方でデビッド・ボウイの「Space Oddity」がかかった時はその絶妙さに泣きそうになった。
しかも字幕見てるとシーンにぴったりで、って、ん?って思うと、どうもこれ、イタリア語版らしい。
歌詞はオリジナルのイタリア語訳じゃなくて全然違う歌詞が付けられている。
こんなのあったんだね。
ちなみにエンディングでは原曲が。
ベルトルッチ10年ぶりの復帰作。
にきび面のこの少年が主人公で大丈夫か?とも思ったが、次第にあの独特な眼差しにはまっていく。
製作国:イタリア
at ギンレイホール
ザ・キュアーの「Boys Don't Cry」もさることながら、最後の方でデビッド・ボウイの「Space Oddity」がかかった時はその絶妙さに泣きそうになった。
しかも字幕見てるとシーンにぴったりで、って、ん?って思うと、どうもこれ、イタリア語版らしい。
歌詞はオリジナルのイタリア語訳じゃなくて全然違う歌詞が付けられている。
こんなのあったんだね。
ちなみにエンディングでは原曲が。
ベルトルッチ10年ぶりの復帰作。
にきび面のこの少年が主人公で大丈夫か?とも思ったが、次第にあの独特な眼差しにはまっていく。
2014年1月12日日曜日
映画『ランナウェイ/逃亡者』
2012年 監督:ロバート・レッドフォード
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ベトナム戦争に反対する過激派グループ「ウェザーマン」は、FBIの最重要手配犯となるが、ほどなく彼らは忽然と姿をくらます。
時は過ぎて現代、元メンバーの一人が逮捕される。
ウェザーマンの中心人物ニック・スローン(ロバート・レッドフォード)は、このニュースを受けてある目的を持った逃亡を企てる。
幼い少女と一緒にいるロバート・レッドフォードはどう見てもおじいちゃんなのだが、少女は孫じゃなくて娘らしい。
ロバート・レッドフォード1936年生まれ
天使ジャッキー・エヴァンコ2000年生まれ
まあそんなことはどうでもよくて、なかなかじっくりとした堅実な展開で最後まで楽しめる。
ニック・スローンの当時の顔写真はレッドフォードの若い頃のやつそのまま使っていたのかな。
ベテラン勢:
スーザン・サランドン、ジュリー・クリスティ、ニック・ノルティ、サム・エリオット、クリス・クーパー、リチャード・ジェンキンス、スタンリー・トゥッチ
若手勢:
シャイア・ラブーフ、アナ・ケンドリックちゃん、ジャッキー・エヴァンコ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ベトナム戦争に反対する過激派グループ「ウェザーマン」は、FBIの最重要手配犯となるが、ほどなく彼らは忽然と姿をくらます。
時は過ぎて現代、元メンバーの一人が逮捕される。
ウェザーマンの中心人物ニック・スローン(ロバート・レッドフォード)は、このニュースを受けてある目的を持った逃亡を企てる。
幼い少女と一緒にいるロバート・レッドフォードはどう見てもおじいちゃんなのだが、少女は孫じゃなくて娘らしい。
ロバート・レッドフォード1936年生まれ
天使ジャッキー・エヴァンコ2000年生まれ
まあそんなことはどうでもよくて、なかなかじっくりとした堅実な展開で最後まで楽しめる。
ニック・スローンの当時の顔写真はレッドフォードの若い頃のやつそのまま使っていたのかな。
ベテラン勢:
スーザン・サランドン、ジュリー・クリスティ、ニック・ノルティ、サム・エリオット、クリス・クーパー、リチャード・ジェンキンス、スタンリー・トゥッチ
若手勢:
シャイア・ラブーフ、アナ・ケンドリックちゃん、ジャッキー・エヴァンコ
映画『サイド・エフェクト』
2013年 監督:スティーヴン・ソダーバーグ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
うつ病のエミリー(ルーニー・マーラ)が新薬によって状態が飛躍的に改善するが、思わぬ副作用があって。。
と書くと正確じゃないけどまあそんな感じ。
ルーニー・マーラ、いいねぇ、眉がきりっとしていて。
何が真実で誰が狂っているのかって盛り上げたところであっけなくネタばれした気がする。
他にジュード・ロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム出演。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
うつ病のエミリー(ルーニー・マーラ)が新薬によって状態が飛躍的に改善するが、思わぬ副作用があって。。
と書くと正確じゃないけどまあそんな感じ。
ルーニー・マーラ、いいねぇ、眉がきりっとしていて。
何が真実で誰が狂っているのかって盛り上げたところであっけなくネタばれした気がする。
他にジュード・ロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム出演。
2014年1月3日金曜日
映画『最後のマイ・ウェイ 』
2012年 監督:フローラン・エミリオ・シリ
製作国:フランス
at ギンレイホール
「マイ・ウェイ」といったらシナトラ。
日本で言うと布施明。
じゃあこの「マイ・ウェイ」を作ったのは誰かというと、知らない。
「マイ・ウェイ」を作った男の物語。
「マイ・ウェイ」を作ったってだけなのかと思っていたら、実はすごい奴だったんだね。
なんといっても世界で今でも付き合いたい女性No.1のあのフランス・ギャルと付き合っていただと!?
しかも振っただと!??
信じられないくらいすごい奴だ。
149分あるけど面白かった。
主演のジェレミー・レニエが、クロード・フランソワの画像を見てみると意外と似ている。
エンターテイナーだねぇ
マイ・ウェイ
日本語版
製作国:フランス
at ギンレイホール
「マイ・ウェイ」といったらシナトラ。
日本で言うと布施明。
じゃあこの「マイ・ウェイ」を作ったのは誰かというと、知らない。
「マイ・ウェイ」を作った男の物語。
「マイ・ウェイ」を作ったってだけなのかと思っていたら、実はすごい奴だったんだね。
なんといっても世界で今でも付き合いたい女性No.1のあのフランス・ギャルと付き合っていただと!?
しかも振っただと!??
信じられないくらいすごい奴だ。
149分あるけど面白かった。
主演のジェレミー・レニエが、クロード・フランソワの画像を見てみると意外と似ている。
エンターテイナーだねぇ
マイ・ウェイ
日本語版
映画『スカイラブ』
2011年 監督:ジュリー・デルピー
製作国:フランス
at ギンレイホール
1979年のブルターニュ地方が舞台。
おばあちゃんの誕生日に続々と親族が集まってくる。
大人から子供までわらわらと大集合。
ジャンルはファミリーコメディになるのかな。
親族同士で政治論争して「死ね」とののしりあったり、どうしようもないエロがきがいたり、親族にまで手をだそうとするどうしようもない精力旺盛おやじがいたり、少女が女になったり、18歳だかなんだかの年長の子供を先頭に子供たちだけでディスコパーティに颯爽と繰り出したり、スコールがきたりやんだり。
公式ページを見ると「ロバート・アルトマンの作品を想起させる」とあって、そう言われてみれば群像劇のどたばたはアルトマンっぽい気もするけど、見ているときはエリック・ロメールっぽいなと思った。
監督は出演もしているジュリー・デルピー。
出演者に、
ヌーヴェルヴァーグ時代からの大女優、エマニュエル・リヴァとベルナデット・ラフォン。
『ゲンスブールと女たち』でゲンスブールを演じたエリック・エルモスニーノ。
等々。
おじいちゃんアルベール・デルピーはジュリー・デルピーの父親らしい。
製作国:フランス
at ギンレイホール
1979年のブルターニュ地方が舞台。
おばあちゃんの誕生日に続々と親族が集まってくる。
大人から子供までわらわらと大集合。
ジャンルはファミリーコメディになるのかな。
親族同士で政治論争して「死ね」とののしりあったり、どうしようもないエロがきがいたり、親族にまで手をだそうとするどうしようもない精力旺盛おやじがいたり、少女が女になったり、18歳だかなんだかの年長の子供を先頭に子供たちだけでディスコパーティに颯爽と繰り出したり、スコールがきたりやんだり。
公式ページを見ると「ロバート・アルトマンの作品を想起させる」とあって、そう言われてみれば群像劇のどたばたはアルトマンっぽい気もするけど、見ているときはエリック・ロメールっぽいなと思った。
監督は出演もしているジュリー・デルピー。
出演者に、
ヌーヴェルヴァーグ時代からの大女優、エマニュエル・リヴァとベルナデット・ラフォン。
『ゲンスブールと女たち』でゲンスブールを演じたエリック・エルモスニーノ。
等々。
おじいちゃんアルベール・デルピーはジュリー・デルピーの父親らしい。
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