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2006年3月11日土曜日

映画『網走番外地 望郷篇』

1965年 監督:石井輝男
TV 録画


網走番外地 望郷篇

網走から故郷長崎に戻ってきた健さん。
黒人の少年に出会います。
舌足らずな喋り方で、声質は中性的で不思議です。
というのもこの子は少年でなくエミーという名の少女でした。
見ていると黒人ではなく日本人の少女にパーマをかけて黒く塗りたくったようにも見えます。
しかし演じるのは林田マーガレットという名前の方。
ネットで検索してみてもよく分かりません。ハーフでしょうか。
劇中健さん自身の口から黒人に対する偏見が世間にあると匂わせる台詞があります。
健さんはそんな偏見など気にせずエミーと親しくしていると暗に主張します。
と言いながらエミーを実の母親の元へ送り届けるときはエミーに荷札をつけてフェリーに乗せるのでした。
まあ、荷札は不器用な健さんのほんの愛嬌で差別とは関係ないでしょうが。

ヒロインは桜町弘子です。
時代物でしか見たことないのですが任侠物にも出ていたのですね。
敵方に雇われた殺し屋役を杉浦直樹が演じます。
口笛吹きながら振り返って健さんを見る登場シーンは世にも恐ろしい登場シーンです。
七つの子を吹いているすぼんだ口と薄い髭が怖いです。
「渡世の仲間は人斬りジョーって呼んでるよん」
ラストの決闘は杉浦直樹の怪念波でHDDレコーダーが壊れたのかと思いました。
待田京介が悪い顔して出ています。でも味方です。こんなに角刈りが決まる人はそういません。
石橋蓮司が敵方のチンピラ役で出ています。ほんとに頭悪そうです。
東野英治郎がちょろっと出ています。ただの港湾労働者で石橋蓮司達にいじめられます。
他にもアラカンやら田中邦衛、由利徹、砂塚秀夫等々。

2006年1月29日日曜日

映画『顔役』

1965年 監督:石井輝男
TV 録画


顔役

石井輝男の東映時代のギャング映画。
なんか変な映画ですよ。
真面目な任侠道なのにところどころつまらないギャグが入ったりして。
高倉健が便所を出た後に手を拭いたおしぼりが人から人に手渡され最後には敵方の若手が受け取るのだけどこいつがこのおしぼりで顔拭いた後鼻かんだり、って真面目なやりとりの最中に!
拳銃で撃ちあいしている最中に匍匐前進しながら必死に何かを取ったと思ったらそれはパンで拳銃撃ちながら片手でそのパンをかじったり。
天知茂のあまりに間抜けな最後。
新聞記者役の長門裕之はあのでかい黒ぶちメガネだけでギャグだし。

綺麗な女優が3人も。
佐久間良子は鶴田浩二の妻役。盲目という設定でサングラスをかけているから顔がよく分からない。
右頬に火傷跡のような大きな傷を持つ男の役を待田京介が演じるのだが、彼の傷を気にもしない天真爛漫な女性役に藤純子。
コンプレックスの傷をなんとも思わずに接してくる藤に好意を寄せる待田だが、やくざは女を幸せにできないことを自覚している待田は藤や生への未練も感じさせずに粋に散っていく。
散り方が粋すぎて悲しい。そして待田の死と共に藤の出番もあっという間に終わりを告げる。
関係が深まる前に散ったかっこいい待田に比してあまりにひどいのが主役の鶴田浩二。
佐久間との間に赤ん坊までもうけておきながらあまりに身勝手な任侠道に酔いながら勝手に妻と子を捨てるのであった。
そしてナルシスト鶴田の被害は高倉健の元恋人役の三田佳子に及ぶ。
西と東のやくざの全面抗争を抑えるべく高倉健に自分と一緒に死ぬことを要求する鶴田。
三田佳子の必死の懇願もむなしく死を決意した高倉健。
歓喜する鶴田。ショックの三田。
死出の旅路に酔いしれる鶴田がふと後ろを見ると三田を発見。
三田の高倉への想いなど微塵も気にしていない鶴田はあっ君いいところにいたという感じで「これ大木実に渡してね」と権利書を手渡す。
さあ行くぞと酔いすぎていっちゃっている盲目鶴田は一人ですたすた歩き出す。
放心状態の三田は鶴田に付いて歩き出そうとする高倉にしがみ付き必死に止めようとするが兄貴に心酔している高倉は無情に振りほどくのであった。