2018年 監督:イザベル・コイシェ
製作国:スペイン/イギリス/ドイツ
at ギンレイホール
1950年代のイギリスの海辺の小さな町で、未亡人のフローレンス(エミリー・モーティマー)は本屋を開店しようとする。
しかし契約したオールドハウスは町の有力者ガマート夫人(パトリシア・クラークソン)が高尚なる芸術センターを開こうと目を付けていた家だった。
ガマート夫人の嫌味にも負けずにオープンにこぎつけるが、ガマート夫人の謀略は裏で着々と進んでおり。。。って話。
文学作品が原作だし、予告編見てガマート夫人の嫌がらせに立ち向かう主人公の痛快エンターテインメントを期待したら全くはずれだけど、まあまあ飽きずに見れた。
保守的な町で、数少ない味方は引きこもりの本好きのじいさんエドモンド(ビル・ナイ)と、嫌に聡明な小学生の女の子くらいなので圧倒的に弱い。
でもこの二人との関係にはほっこりする。
本への熱い情熱に加えて、優しさ慈しみ、悪意憎しみ、無知厚顔等々、人間関係の様々な感情がうずまいている。
個人的にはエミリー・モーティマー以外で見たかったな。
こういう意思の強い女性ってエミリー・モーティマーに合ってはいるけど、それ以上にエミリー・モーティマーの顔ってなんか狡猾さとか打算的な雰囲気を感じてしまう。
以下少しネタばれ
何も気にしていなかったからモノローグの話者が誰だったのかが最後に明かされてはっとする。
この時代の人たちを見ていたはずなのに時間の概念が突如現れて、しかも思いは引き継がれていく、っていうね。
これは絶対小説で読んだほうが面白いよなという気はする。
ちなみに作中にも出てくる『華氏451度』をトリュフォーが映画化した際の主演女優ジュリー・クリスティがモノローグの声を担当していたらしい。
2019年7月21日日曜日
2007年6月10日日曜日
映画『あなたになら言える秘密のこと』
2005年 監督:イザベル・コイシェ
at ギンレイホール

at ギンレイホール
難聴の女性ハンナ(サラ・ポーリー)は職場の工場から一ヶ月の休暇をとるように言われる。
長距離バスで知らない街にやってきたハンナは、看護士の資格を持っていたことから事故でひどい火傷を負った男の看病をすることになる。
患者は海の中にぽつんと建てられた油田掘削所にいた。
広大な海上に不動にそびえる閉ざされた空間で、よくしゃべる患者のジョゼフ(ティム・ロビンス)の看病やこの孤島に住む変わった人達に接しながら、無口で無表情なハンナが次第に変わっていく。
変わっていく、というか戻っていく、か。
イザベル・コイシェとサラ・ポーリー、『死ぬまでにしたい10のこと』のコンビの作品。
この監督の作品はにぎやかではないのだけど、登場人物が物語好きでよく喋る。
前作ではそれがかったるかったのだけど、こっちはなかなか面白かった。
静かで確実な時間の流れがより洗練された感じ。
キャストを見るとレオノール・ワトリングの名前がある。
どこに出ていたの?と思うとジョゼフの親友の妻役になっているから、写真とほんのワンシーンのみの出演か。
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