2026年3月22日日曜日

映画『五億円のじんせい』

2019年 監督:文晟豪
製作国:日本
Amazonプライム




高校生の青年のロードムービーもの。あまり移動はしないけど。
それにしても世間知らずというか怖いもの知らずというか、流れるように社会の裏側に足をつっこんでいく。
週刊誌記者にでもばれたらひどいことになりそうではある。
予告編はあまり見ない方がいいかもしれない。

出会いと別れを繰り返し、さらっと童貞を捨て、ちやほやされているだけのおぼっちゃんは同級生がガキに思えるくらい大人の風格を纏うのであった。
なのに当初の予定をまだ実行しようとするのかい!って思った。

主演望月歩。ぼっちゃん顔がよく似合う。
病院のお姉ちゃんに山田杏奈。子供時代の病院屋上シーンはなかなか尊い。
主人公の母親役のおばさんよく見たら西田尚美だった。
他、平田満、諏訪太朗、水澤紳吾、坂口涼太郎、松尾諭等

2026年3月14日土曜日

映画『タロウのバカ』

2019年 監督:大森立嗣
製作国:日本
Amazonプライム




合う合わないが明確に分かれそうな映画。
面白いのか面白くないのかよくわからない映画でもあった。
私の場合どちらかというと不快感が勝っている。
社会からはじき出された少年達、未来を見ていない無敵状態の彼らの刹那的なあがきが描かれていくのだけど、それが一瞬のきらめきで輝いて見えればまだいいのだが、ひたすらに不快な苦しさだけがある。
河原で白マスクの演劇集団が出てきたときは昔のATG映画みたいな雰囲気になるし、この映画の方向性が分からなくなって混乱する。
あと皆ぼそぼそ喋るから半分くらいセリフが分からなかったw

冒頭本物の障害者の人たちがたくさん出演しているのね。
脚本とはいえ役者が結構な暴言を吐く。
本物の人たち使う必要ある?って思うけど、この不快感はこの映画の覚悟の表れかもしれない。真正面から描いていきますよっていう。(それが面白いかどうかは別)

主演菅田将暉と仲野太賀とYOSHI。
YOSHIが雰囲気あってかなりいい。歌手俳優モデルと幅広く活躍していたらしい。2022年バイク事故で逝去。
賛否両論ありそうな映画だけどYOSHIの唯一の映画出演作として貴重な気がする。
あと、植田紗々という子が意味もなく(しかもシーンとして唐突に)脱いでいる。

2026年2月22日日曜日

映画『Sin Clock』

2022年 監督:牧賢治
製作国:日本
Amazonプライム




中華料理店の回転テーブルを取り囲んで食事するやくざ風の男たち。
一癖も二癖もありそうな雰囲気をもった男たちで、ただ食事しているだけなのに異様な緊張感がある。
この緊張感を増幅しているのはずっと鳴り響いている不協和音みたいな音で、普通ならこういう音の使い方嫌いなんだけど(映像だけで魅せろと思う)、映画の冒頭で誰がなんなのかも知らない状況だとこの音はかなり効果的だった。
なにより開始数秒でこの引き込み方は凄いこと。
タイトルバックのあとで何やら過去編へ。
なにがどうなったらやくざの会席になるのか意味の分からないほどの日常。
この日常の描き方もまたうまい。
クライアントに謝罪にいっているシーンとか窪塚坂口風太郎の3人の居酒屋のシーンとか。
謝罪シーンはこいつら俳優だし企業の仕事なんて一切知らない奴らだぜと思わないと心が折れそうだったw

予告編貼っておきながらなんだけど見ない方がいいかもしれない。
日常シーンや生活のドラマだけでだいぶ質が高いのに、冒頭シーンからすると何やら非日常にも足を踏み入れるらしいっていうわくわくが予告編見ると薄れそうな気がするから。
で、後半もまたどきどきのサスペンスのがっつりエンタメで面白かったー。

主演窪塚洋介。
同僚に坂口涼太郎と葵揚。
葵揚は目力つよ。朝ドラの舞い上がれに出ていた人か。
タクシー会社の先輩に風太郎。舞台中心の俳優さんかな。リアルすぎて本物のタクシー会社の人連れてきたのかと思った。
キャバ嬢橋本マナミ。
めっちゃ怖いやくざにJin Dogg。ラッパー。怖い。
あと般若がちょい役で出ている。ちょい役すぎて気づかなかった。ヒットマンの一人。

牧賢治か、まだ二本しか映画撮っていないみたいだな。
というかクリエイティブ・ディレクター?何者なのか。。

2026年2月7日土曜日

映画『メダリオン』

2003年 監督:ゴードン・チャン
製作国:香港 / アメリカ
Amazonプライム




ハリウッド進出後のジャッキーの香港 / アメリカ合作映画。
ファンタジー要素のある真面目なアクションコメディかなと思っていたら、たぶん意図せずド級のコメディになっている。
始まりこそ真面目な雰囲気なのに、相棒役ワトソン(リー・エヴァンス)の突入シーンで一気にコメディになるので戸惑ってしまった。
ワトソンがジムキャリーみたいな雰囲気のコメディを見せることを中心にして、古き良き香港映画のテイスト(2000年代にやるものではない)とアメリカ映画の雰囲気がごっちゃになってなんとも薄っぺらいことになっている。
ツイスト・アンド・シャウトのBGMで送る楽しいホームパーティーシーンなんかみていると、香港映画だけでなくアメリカ映画の懐古趣味でもありそう。

ワトソンがナイフでジャッキーをぶすぶす刺しているシーンは笑った。
あとラストの超高速で走る二人もなかなかのもの。

ジャッキーの街中のアクションがワイヤーアクションになっているのはかなり興ざめする。もうジャッキーじゃなくても誰でも超人だよ。
ただ、10mはありそうな高い鉄門をするりとよじ登ってすり抜けるアクションだけはかっこよくて、この映画のハイライトになっている。

2026年1月31日土曜日

映画『こいつで、今夜もイート・イット ~アル・ヤンコビック物語~』

2022年 監督:エリック・アペル
製作国:アメリカ
Amazonプライム




アコーディオン奏者を目指す少年の成功譚かな、と思ったら替え歌によるパロディで人気になるうえ、実名で登場する有名人がコケにされまくっているし、段々とぶっとびが加速してランボーみたいになっているしでやりたい放題のコメディだった。
で、アル・ヤンコビックって実在の人だったんだね。。しかも世界的にめっちゃ有名で、日本でも俺たちひょうきん族に出演していたりなんかもしている。(Youtubeで見た時最初AI画像かと思ったw)
そうか、まじ知らなかった。
エンドロールで自伝物によくあるご本人画像とか流れて、よくこんなん作ったなと思ったら本当に本人だったのかw
いや、違うわ。少年期は本物かもしれないけど段々雑なコラだった。
ミックジャガー、デビッドボウイ、ポールマッカートニーと写っている写真も偽物かな。

自分の人生もパロディーにして、というか有名ミュージシャンの伝記物のパロディーなのか。
ぶっ飛び具合が面白いんだけど、マドンナとかに怒られないのだろうか。。
クイーンのベーシストのジョンディーコンも不憫w 笑えた。
ダリとかウォーホールとか、もう実名でそっくりさんのオンパレードなんだけど、普通に映画の役だと思って見ていた人たちも皆実在の人物のようだった。
ウルフマン・ジャックとかドクター・ディメントとか。
80年代アメリカのカルチャーに精通している人ほど楽しめそうだ。

みるとよく知らないけど有名な人がそっくりさん演じたりカメオ出演しているみたいね。

主演はダニエル・ラドクリフ!むきむき!

2026年1月24日土曜日

映画『ウォールフラワー』

2012年 監督:スティーヴン・チョボスキー
製作国:アメリカ
Amazonプライム




内気な少年チャーリー(ローガン・ラーマン)は高校生になった。
高校では友達を作りたいと思っているがなかなかうまくいかず、結局いつものように独りぼっちになる。
しかしフットボールの観客席で、陽気な青年パトリック(エズラ・ミラー)に勇気を出して声をかける。
気さくに話してくれるパトリック。いい奴だ。
チャーリーはパトリック、そしてパトリックの義妹のサム(エマ・ワトソン)達とつるむようになり、人生が明るく転じていく。
小説家でもあるスティーヴン・チョボスキーのベストセラー青春小説の本人による映画化。
それぞれ闇や問題を抱えながらも、前向きに手探りしながら明るく進んでいく少年少女達。喜びも悲しみも感情を溢れさせて謳歌していく。まさに青春小説って感じ。
なかなか面白かった。

時代設定がよくわからないのだが、ブラウン管テレビに音楽はカセットテープってところからそこそこ昔っぽい。
音楽好きを自称するサムがデビッドボウイのHeroesを知らないってところからHeroesのリリース辺りなのかな。調べたら1977年だ。時代設定はそこまで昔ではないような気もする。。
小説のWikiだと1991年ってなってるな。うーん。

チャーリーは1年生でパトリックやサム達は上級生なんだよね。先輩後輩とかってないのかな。

2026年1月17日土曜日

映画『オーダー 』

2024年 監督:ジャスティン・カーゼル
製作国:アメリカ / イギリス / カナダ
Amazonプライム




80年代が舞台で原作はノンフィクション小説。
白人至上主義のテロ集団とFBI捜査官の戦いが描かれる。
なんかめっちゃ面白かった。
派手なアクションがあるとか、謎解きがあるとか、そういうんじゃなくて、ニコラス・ホルト演じる犯人側とジュード・ロウ演じるFBI捜査官側が交互に淡々と描かれていく。
だけなんだけど、面白いのよこれが。
派手じゃないけど程よい緊張感の犯罪シーンや追いかけっこに、そこそこちゃんと描かれる人間ドラマのバランスがちょうどよくてさ。

アラン・バーグのシーンの演出はなかなかいい。車のドアにカメラくくりつけてあって、ドアを開くと視点も動いて銃を持った犯人が映し出される。

最初どいつがボブか分からず。
一番下っ端そうな若者がボスのボブだとは思わなかった。でも段々と演じたニコラス・ホルトが醸し出す純粋な狂気とカリスマ性がぴったり一致してくる。

ジュード・ロウは老けたな。いぶし銀のFBI捜査官がよく合っている。筋肉むきむき。

2026年1月1日木曜日

映画『ゴジラ-1.0』

2023年 監督:山崎貴
製作国:日本
Amazonプライム




冒頭からCGが過ぎるって思った。戦闘機とか戦闘機の着陸とか。着陸は音響でそれっぽくしているけど轍ができないのが不自然。
ゴジラとプチ邂逅後、あれっ、今朝ドラ見ているんだっけみたいなドラマが続く。
演技や映像演出が朝ドラっぽいと思ったけど、そういえば神木隆之介と浜辺美波って朝ドラらんまんのコンビじゃん。
で、それほど乗り気でなかったのに気づいたら泣かされ、気づいたらゴジラの迫力に恐怖するくらいにドはまりする。
なかなか面白かったー。SF要素のある朝ドラ、エンタメって感じ。

ゴジラどのシーンもかっこいいんだけど、海でのゴジラの美しさ荘厳さはすごいな。距離近い。
熱線もいいよね。巨神兵みたい。背びれがぼこぼこ立ち上がるのはおもちゃみたいで可笑しい。

なんかハリウッドからするとVFX映画としては驚くほど低予算で作られているらしい。
海外だとシーンのCGを技術者が何パターンも作ってその中から監督やプロデューサーが一つ採用するみたいな方式だから無駄が多く予算も膨大らしいってオタキングが言っていた。

銀座にイモトアヤコと橋爪功に似ている人が映った気がすると思って調べてみると、橋爪功は本物だったw

2025年12月28日日曜日

映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』

2024年 監督:ソイ・チェン
製作国:香港
Amazonプライム




80年代香港の九龍城砦を舞台に繰り広げられるギャング抗争カンフー義理人情友情ドラマ。
なんかジャンプ系の漫画にありそうなストーリー。
まあまあ面白かった。

サモハンキンポーが出ているの知らなかったから、おおって思った。
小物のボスって感じで、知らない人が見たら年齢、体形からしてもめっちゃ弱そうに見えるんじゃないだろうか。
しかし我々はサモハンが激強なのを知っている。
お前小物のボスじゃなかったんかい、ってくらい強い敵として後半でラスボス級に立ちふさがる。
さすがに年齢もあるしカンフーアクションはカット割り多く控えめではあったけど、元気なサモハン見れて満足だ。

主演はレイモンド・ラム。
その友人達にテレンス・ラウ、ジャーマン・チャン、トニー・ウー。
なんか残念なのはレイモンド・ラムが主役のオーラが無いところ。
友人達がオーラのあるイケメン揃いなので主演が霞みまくる。
レイモンド・ラムで画像検索すると髪が長いとイケメンに見なくもないな。
なぜに坊主頭にしたのか。。

主人公の父役にアーロン・クォックも出ている。懐かしい。

主人公の男が九龍城砦に滞在したのってどのくらいの期間だったんだろう。
数か月とかかな。
その程度の期間の付き合いで、全てを失うほどの戦いに身を投じるほどの友情ってなんだろう。
4人が仲良くなるきっかけのエピソードは鮮烈とはいえ、主人公の男だけはまだ付き合いの浅いよそ者感がある。
そんな男より、長い付き合いで大恩あるボスや九龍城砦の人々や生活の方が大事じゃないのか。
葛藤なく主人公を助ける方向に当たり前のように向かっているからちょっと待てと思った。

ラスボスお前かい、って感じだけど、あの癇に障る笑い方とか派手な格好とかなかなかキャラは立っていて面白い。
お前がラスボスになったら主人公が狙われる理由がなくなるだろうっていう。。
最終決戦は漫画的でなかなか見ごたえあった。
ただ、ちゃんとしたカンフーアクションが見たくなってきたりもする。

2025年12月20日土曜日

映画『夜、鳥たちが啼く』

2022年 監督:城定秀夫
製作国:日本
Amazonプライム




何本か見ているのにどれも作風が違いすぎて本当に同じ監督なのかっていう不思議さから最近よく見てしまう城定秀夫監督作。
濃い顔がくさやのように効いてきてなんか気になるカトウシンスケも脇役で出ているので見てみた。

売れない小説家の慎一(山田裕貴)の家に、裕子(松本まりか)とその子供アキラが引っ越してくる。
慎一は庭のプレハブに自分の荷物を移動し、空いた家の方に二人を住まわせようとしている様子。
二人は恋人でなく友達(知り合いレベル)のような関係に見える。
新しい家を探すつなぎとして居候するような形らしい。
次第に裕子は離婚したてとか、慎一には過去に恋人がいたとか細々した情報が小出しにされていく。
仲いいようでどこかよそよそしい慎一と裕子の関係は中盤でやっと判明する。引っ張るねぇ。
ここでカトウシンスケが出てくる。
おお、ひげ面がかっこいい。本当のちょい役だったけど物語上重要な男で、くず男がよく似合うな。

全体的にはまあ普通な感じだった。
文芸よりの作品。こういうのも撮るんだね。
お話としてはちょっとした短編小説でさらっと流すのに丁度よさそうな話を長編映画に引き伸ばしてなんか薄くなっているような。
情報を小出しにする脚本はよくできているとは思うが。
致命的なのは主人公慎一がなかなかに魅力のない主人公っていうところ。
根暗で切れやすく嫉妬深い男。
アキラと接しているシーンは根暗で子供の扱いに慣れていない男が無理に陽気さや無邪気さを作って接しているような痛々しさがある。
というかもしやそういう演技なのか。だとしたら凄いな。あの根暗さがあるから、踏切で感情が崩壊するシーンや、子供たちとだるまさんが転んだしている時の笑顔(少し狂気を含む)が生きてくる。

画作りはなかなか堅実で奇をてらったことをしないからそこは安心感がある。
家からプレハブ小屋の中が見えるまでのドリー(冒頭と中盤の2回ある)とか、喫茶店の中からの視点で裕子が店に入ってくるまでのシーンとか結構好き。

濡れ場はバストトップを見せなくても官能的に仕上げるのはさすがだな。

城定監督作に共通するのは何かしらくすっと笑えるシーンが真面目に挿入されるところかな。
野球選手のアナウンサー無視した勝利者インタビューとか。
3人でだるまさんがころんだの時に松本まりかが滑ったのはあれはマジなんだろう。
このだるまさんからの流れで野球選手と警官が押し寄せてくる一連の長回しはなかなか意味不明で面白い。
結局あの野球選手ってなんなのよw

宇野祥平も先輩作家役でちょい出演。