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2025年9月22日月曜日

映画『夕方のおともだち』

2020年 監督:廣木隆一
製作国:日本
Amazonプライム




「こんな田舎にはもったいないぐらいのM」と評される天才的なハードMであるヨシダヨシオ(村上淳)は最近スランプに陥っている。
以前のように火花が飛び散るような快楽が無く、段々と醒めてきてしまうのだった。
スランプの原因はおそらく、この道に入るきっかけとなったユキ子女王様(Azumi)を忘れられないからだろう。
ユキ子女王様は4年前に突然姿を消してしまったのだった。
今のミホ女王様(菜葉菜)に不満があるわけではないが、調子が出ないせいでなんかぎくしゃく。
弁明のために店外で会っているうちになんか奇妙に仲良くなっていく。
そんな時ヨシオは最近町でユキ子を見かけたという噂を耳にする。。

最初なんかボールギャグ加えた冴えないおっさんが出てきて、主演の村淳はいつ出てくるのかと思っていたらそのおっさんが村淳だった。
おそらくだけど、役のヨシダヨシオって30前後くらいの設定なんじゃないかな。
村淳も若いとはいえ20代くらいの女子社員に好意を寄せられたり、30そこそこくらいの店長に年下に接するみたいな扱いされたりっていうのは違和感あった。

あ、菜葉菜って20代くらいかと思っていたけど当時30後半くらいだったっぽい。
女性で実年齢より若く見える人って凄いな。

ストーリーはよくわからなくもあったが、「自傷行為は自分の心の歪みを癒す自己治療のプロセス」って劇中で言っていたのが全てかな。
ヨシオもユキ子女王様も子供のころや過去現在に受けた傷が癒えずにもがき彷徨っている。
ってことなんだろうけどよくわからず。各登場人物の掘り下げがもう少し欲しいところ。

店が並ぶ道を二人が歩いているシーンのドリーがなかなか良かった。
しかも話がめっちゃ盛り上がった最高点で「じゃあ僕あっちなんで」とスタスタ帰っていくヨシオが楽しい。
何度も出る坂道のシーンもいい。ヨシオを手伝うか逡巡しながらも通り過ぎるおばさんとか、寝たきりの母親(烏丸せつこ!)をちょっと殺そうとしてみたりとか。

全体的にコメディ調で深刻にもなりすぎずテンポもいいから見やすかった。

風俗やキャバクラ等の夜の世界で一目置かれる客っていうのは金払いのいい客の一択だと思うのだが、そのサービス内容に特化した天才すぎて客なのに一目置かれるっていうのが受ける。

市長選候補のうらがね舞太郎(田口トモロヲ)って絶妙な名前。
劇中でも「うらがね舞太郎ってw」って突っ込んでいるから劇中内のリアル候補名でそれをやっているという。

原作は山本直樹の同名漫画で、短編集の一遍なのかな。ネットで試し読みしたら全く違う話だったし。
キャロルキングの名曲『You've Got a Friend』をもじったらしいダディ竹千代&東京おとぼけCATSの曲『夕方フレンド』からタイトルをパクったらしい。

「よく、このベンチの下あたりに裸で放置されたもんです」
「一度は真冬に夜中中放置されて死にかかったこともありましたね」
「夜が明けて凍え切って意識が朦朧とした僕の目の前に現れたあなたは、ご褒美におしっこをかけてくれた」
「あの時注がれたおしっこの熱さは、僕は、今でも思い出します」
wwwww
ロングショットの長回しでいいシーンだった。

2011年10月23日日曜日

映画『軽蔑』

2011年 監督:廣木隆一
at ギンレイホール


軽蔑 ディレクターズ・カット [DVD]

原作中上健次。
なぜ今映画化なんだろうな。
原作は未読。

冒頭鈴木杏がポールダンスをしている。
どうやらトップレスのポールダンサーの役らしい。
といっても脱ぐわけないからそんな役はどっちらけだなと思っていたら・・・まさかねぇ。あの花ちゃんが。
鈴木杏がそこまで気合を入れたこの映画、そこそこ面白かった。

新宿歌舞伎町でふらふらしているギャンブル好きのカズ(高良健吾)は、借金を帳消しにしてもらう条件でポールダンスバーを襲撃する。
元々このバーに出入りして、そこのトップダンサーの真知子(鈴木杏)に惚れていたカズは、この襲撃に乗じて真知子を連れ出し、二人はカズの故郷へと向った。
「五分五分だからね」という関係を築こうとした二人だが、地元の名家の跡取りであるカズとポールダンサーという家柄の違い、そしてカズの過去から今に至る放蕩の数々が二人を追い詰めていく。

映画全体として長回しが多い。
長回しは好きな方だけど、こうも何も起こらない長い空白の時間を多用されると疲れる。

高良健吾と鈴木杏の二人が好演している。
なんだけど、主演よりも印象に残る脇役が二人いる。
一人はカズの祖父の元愛人で、カフェ「アルマン」を経営している千代子という婆さん。
おっとりしているけど狂気を秘めた目が只者じゃない雰囲気をかもし出しているこの女優さん、エンドロールで名前見てやっと気付いたけど、なんと緑魔子ちゃんだったんだね。
もう一人はそのアルマンの常連らしいがカズをこよなく愛する千代子によって邪険に席をどかされるスーツ姿の銀行員(忍成修吾)。
店でこんな扱い受けたらショックすぎるのだが、この銀行員は全く動じない。
その上真知子に対して。。。
ただのエキストラだと思っていたのに全く人物が謎すぎて恐怖すら感じる。

カズの母親役で出ている根岸季衣は10年ぶりくらいに見た気がするが、フィルモグラフィーを見ると普通に活躍していたんだな。

バックに二人のスタイル抜群金髪女性を従えて小柄な鈴木杏が堂々とセンターでダンスする姿は公開処刑のようだ。
ストーリーや演出に全体的にえっと思うところも多いが、魅力的な役者さん達が結構出ているのでそこそこ楽しめる。

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後ろの席のたぶんおっさんが10分に1回くらいこつこつ席を蹴ってきていらっとした。