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2021年11月6日土曜日

映画『騙し絵の牙』

2020年 監督:吉田大八
製作国:日本
at ギンレイホール




この予告編改めて見るとよくできているな。
物語上大したことないシーンや結構重要なシーンとかを予告のあらすじ紹介という目的の映像としてうまいこと切り貼りして当てはめている。
編集の力、すごい。
本編は本編でたぶん原作の力が強い面もあるだろうが結構面白かった。

キャストがうまいことはまっているよね。
はまりすぎて逆につまらなくなりそうなギリギリのライン。

松岡茉優はバラエティもこなす芸達者な部分がわりかし胡散臭さを帯びて少し興味が薄れていたけどこの人やっぱりいいな。画面が映えて明るくなる。

大泉洋は役者であまり見た記憶がない。
けどこのひょうひょうとした役柄はよくはまっているなぁ。切れ者に見えるし。
あ、なんか原作は大泉洋をイメージしてあてがきしたらしい。

うーん、気付いてしまったかも。
さっき胡散臭いって言葉使ったけど、キャストがはまっていると思ったのは胡散臭い役者しか出ていないからだ。
リリー・フランキー、小林聡美、大泉洋、中村倫也、斎藤工、坪倉由幸、國村隼、佐藤浩市,、佐野史郎、etc

2015年4月19日日曜日

映画『紙の月』

2014年 監督:吉田大八
製作国:日本
at ギンレイホール




見終わってまあ面白かったという思いとともにしこりのように残るのは、なんだろうこの気持ち悪さはという感覚。
思い返すと、青っぽい色調やら音楽やらホームの階段を下りてくるスローモーションとか大学生のくそがきとのくさいじゃれあいとか、いろんな細かい気持ち悪さが積み重なっているのかもしれない。
吉田大八は『桐島、部活やめるってよ』の人だね。
桐島での校内や生徒に漂っていた不穏な空気感を、そのまま社会人の(しかも犯罪の絡んだ)上にシフトすると、なんだか醜くなるのだろうか。

主演宮沢りえ。もう輝いていた頃の体重には戻らないのかな?
相手役に池松壮亮。
初めて見たけど、あの声としゃべり方がなかなか神経を刺激してくる。声はともかくしゃべり方は役に合わせた演技だろうか。だとしたら凄い奴だ。あれっ、横道世之介とか夜のピクニックで見ているっぽい。
他、中原ひとみちゃんが出ている。

2013年1月3日木曜日

映画『桐島、部活やめるってよ』

2012年 監督:吉田大八
製作国:日本
at ギンレイホール




テレビでCMがんがん流れていたからエンターテインメント性の強い映画なんだと思っていたけど、単館上映でひっそり公開してそうな映画だった。
朝井リョウのベストセラーの映画化ってことで宣伝に力入れていたのかな。
原作未読。

成績優秀でバレー部のキャプテンで、彼女は校内一の美人(らしい)、という学園の中心的存在の桐島が突然部活を辞めた。
辞めた理由は誰も知らない。
桐島を拠り所としていたバレー部やクラスの"イケてる"グループに走った衝撃は、桐島なんかと無縁だった他の生徒達にも波及していく。

生徒達の会話や空気感が非常にリアルで面白い。
学園ものの映画は多々あれど、生徒たちの会話にリアルを感じたのは中原俊の『櫻の園』以来だ。

週間少年マガジンに連載している『我妻さんは俺のヨメ』で、イケてる層、大丈夫層、イケてない層のピラミッド型ヒエラルキー図が出てきて、その時はあまり自分の高校生活と照らし合わせて実感がなかったけど、この映画見ていたら確かに"イケてる"グループみたいなものがあったような気がしてきた。
さすがに"イケてる"グループが"イケてない"グループを存在自体否定するように小ばかにするようなことはなかったとは思うけど、僕は授業はぎりぎりまでさぼってクラスにほとんどいなかったので実際はどうだったのかは分からない。
「おっまた~」みたいなくだりが気づいていないだけで、イケてない僕の身にも起きていたのかもしれない。
ああ、恐ろしいね~。

イケてないグループの映画部部長は、それなりに整った顔してるよなぁ、と思ったら神木隆之介だったんだね。
大きくなったもんだ。

イケメン菊池を演じた東出昌大は撮影当時23歳。

有望そうな若手が多く出演している中、前野朋哉を抑えて存在感を一番発揮していたのが橋本愛。
この子缶コーヒーのCMに出ていた子だよな。(このCMは暫く前田敦子だと思っていた)
かわいいとか美人っていうより、神秘的と言ったほうがいくらかしっくりくる不思議な顔立ちと存在感。
校内一の美人役の子とか、イケメン菊池の彼女役の子とか、橋本愛と並ぶと低級な庶民に見えてくる。
クレオパトラとかこんな顔してたんじゃないだろうか。
好きな顔立ちじゃないけど、今後が楽しみだな。
それにしても前田敦子の女優の道は橋本愛によりつぶされたと思って差し支えないと思う。

2010年10月10日日曜日

映画『パーマネント野ばら』

2010年 監督:吉田大八
at ギンレイホール


パーマネント野ばら [DVD]

「私、狂ってる?」って瞬間『ニンゲン合格』の「俺、存在した?」を急に思い出した。
海に面した田舎町の下品で不幸だけど逞しい人達のショートエピソードはうんざりする寸前で程よく制御され、ラストで積み重ねたイメージが一気に心に浸透する。
他者との関わりの中で生きる人間の根源的な問いかけは悲しくて温かい。

主演菅野美穂。
この人はドラマでも映画でも一本も観ていない気がするけど、こんないい女優さんだったんだな。

原作はいつの間にかのりにのっている西原理恵子。