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2026年4月19日日曜日

映画『欲しがり奈々ちゃん 〜ひとくち、ちょうだい〜』

2021年 監督:城定秀夫
製作国:
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城定監督の昔のエロVシネかと思っていたら結構新しい。
ポレポレ東中野の城定監督特集で『扉を閉めた女教師』と共に劇場公開されたらしい。

ストーリー自体はそれほど面白かったわけではないけど、最後にちょっとしたどんでん返しがあるっていうので70分として普通によくまとまっている感じだった。コメディ要素も楽しいし。

主演の架乃ゆらは冒頭の面接待ちの表情から凄くいい。
ちょいちょい素人っぽい演技も多くみられるものの、その存在感の魅力が補って余りある。

他の出演者もなんか有名な人なのかと思うくらい雰囲気あるな。守屋文雄、稲森誠とか。

走っているシーンのドリーは好き。

もう一本の方も今度見てみよう。

2025年12月20日土曜日

映画『夜、鳥たちが啼く』

2022年 監督:城定秀夫
製作国:日本
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何本か見ているのにどれも作風が違いすぎて本当に同じ監督なのかっていう不思議さから最近よく見てしまう城定秀夫監督作。
濃い顔がくさやのように効いてきてなんか気になるカトウシンスケも脇役で出ているので見てみた。

売れない小説家の慎一(山田裕貴)の家に、裕子(松本まりか)とその子供アキラが引っ越してくる。
慎一は庭のプレハブに自分の荷物を移動し、空いた家の方に二人を住まわせようとしている様子。
二人は恋人でなく友達(知り合いレベル)のような関係に見える。
新しい家を探すつなぎとして居候するような形らしい。
次第に裕子は離婚したてとか、慎一には過去に恋人がいたとか細々した情報が小出しにされていく。
仲いいようでどこかよそよそしい慎一と裕子の関係は中盤でやっと判明する。引っ張るねぇ。
ここでカトウシンスケが出てくる。
おお、ひげ面がかっこいい。本当のちょい役だったけど物語上重要な男で、くず男がよく似合うな。

全体的にはまあ普通な感じだった。
文芸よりの作品。こういうのも撮るんだね。
お話としてはちょっとした短編小説でさらっと流すのに丁度よさそうな話を長編映画に引き伸ばしてなんか薄くなっているような。
情報を小出しにする脚本はよくできているとは思うが。
致命的なのは主人公慎一がなかなかに魅力のない主人公っていうところ。
根暗で切れやすく嫉妬深い男。
アキラと接しているシーンは根暗で子供の扱いに慣れていない男が無理に陽気さや無邪気さを作って接しているような痛々しさがある。
というかもしやそういう演技なのか。だとしたら凄いな。あの根暗さがあるから、踏切で感情が崩壊するシーンや、子供たちとだるまさんが転んだしている時の笑顔(少し狂気を含む)が生きてくる。

画作りはなかなか堅実で奇をてらったことをしないからそこは安心感がある。
家からプレハブ小屋の中が見えるまでのドリー(冒頭と中盤の2回ある)とか、喫茶店の中からの視点で裕子が店に入ってくるまでのシーンとか結構好き。

濡れ場はバストトップを見せなくても官能的に仕上げるのはさすがだな。

城定監督作に共通するのは何かしらくすっと笑えるシーンが真面目に挿入されるところかな。
野球選手のアナウンサー無視した勝利者インタビューとか。
3人でだるまさんがころんだの時に松本まりかが滑ったのはあれはマジなんだろう。
このだるまさんからの流れで野球選手と警官が押し寄せてくる一連の長回しはなかなか意味不明で面白い。
結局あの野球選手ってなんなのよw

宇野祥平も先輩作家役でちょい出演。

2025年7月5日土曜日

映画『悪い夏』

2024年 監督:城定秀夫
製作国:日本
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予告編張り付けてなんだが予告編は見ない方がいいかも。
ネタバレってほどでもないけど、主人公の重大な岐路の方向性が先に知れてしまうし、「クズと悪しか出てこない」みたいな煽りを真に受けて痛快なクライムアクションを想像すると全然違うし。

市役所でケースワーカーとして働く佐々木守(北村匠海)は、ある日同僚高野洋司(毎熊克哉)が自分の立場を利用して犯罪を行っていることを知る。
正義感の塊のような宮田有子(伊藤万理華)と共に被害者林野愛美(河合優実)に会いにいったのをきっかけとして守は愛美と親しくなっていく。
しかし背後では裏社会の人間達がある計画を立てて暗躍していた。

原作は染井為人で、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作らしい。
なかなか面白かった。
ミステリやサスペンスというかどちらかというとコメディっぽくはあった。原作は未読なので知らないけど。
安っぽいやくざみたいなチンピラ金本龍也(窪田正孝)やその三下山田(竹原ピストル)、金本の女みたいなチンピラ莉華(箭内夢菜)とか、キャラクターや存在自体がギャグっぽい。
「まさかほれたとか言うなよ」って突然察する不自然さもギャグっぽいしな。
理不尽な暴力って怖いよね。今時こんなやついる?っていうギャグみたいな存在の金本が近くでうろちょろしているから、それだけでどこか緊張感がある。
ストーリー展開はまあそうなるんだろうなという予測の範囲で進んでいくからこの緊張感がいいスパイスになっている。
主人公がどちらを選ぶのか、という選択結果の見せ方のスピード感がいい。
そしてラストのカオスはカタルシス。凄い盛り上がる。
宮田さんの突然のチープ展開はなんとなく予想はしていたが笑ってしまった。「潔白さ」はフリなのね。
シリアスから高野や宮田さんで一気にコメディになった後、またシリアスっていう怒涛の展開が楽しい。

イケメン北村匠海も暗い男を演じるとなんか不気味になるもんだな。
三白眼が怖いのかな。というか河合優実や木南晴夏とか三白眼率がなかなか高い。
で、この暗い男のどこに惚れたのかはいまいちピンと来ず。。優しければなんでもいいのか。
裏切られたと思ってやさぐれる子供っぽさ。信じてやれよ。「いいよ、一緒に死ぬよ」にも動じないしなんなのこいつ感はある。

大人たちのぐだぐだにも一切無関心で影響受けない純粋の塊である愛美の娘がある意味常軌を逸しているのだが、その逸脱感がまた天使でもある。
そんなに上手い子役じゃないと思うが、ラストの方のカオスで愛美と目が合うシーンは天使だった。

古川佳澄(木南晴夏)に対応する守のシーンは結構圧巻だった。
現実と夢の境目がよくわからなくなるのは城定監督作でよく見る気がする。
守の変貌の悲しみ、古川への同情、そして守の独白による守の怒りや切なさや絶望の吐露、っていう見ている感情がぐじゃっとする。それにそんな大声出して周りの職員が駆け付けないのかという疑問心配も付いてくる(夢のようなシーンだから途中で職員もいなくなっている)。

金本の登場シーンだけど、めっちゃ弱そうなんだよね。
高そうな赤いスポーツカーからサングラスかけたひょろっとした奴が出てきて偉そうに歩いたりして、明らかに下っ端チンピラがちょっといきっているような雰囲気しか無いし。
山田(竹原ピストル)の方が絶対強そうじゃん。強弱の逆転現象。
後のシーンで金本の腕に入れ墨があるのを見て、やっと、あ、こいつやばい奴、って認識したらまあ怖い。
窪田正孝のあの軽い声の飄々とした演技は、金本というキャラと相乗してギャグと恐怖が裏表で存在するような不思議な威圧感があった。

宮田さんを演じた伊藤万理華は、市役所職員とは思えないほどのかわいさ。
調べたら元乃木坂の人みたいね。
なんかこのPVの完成度凄いな。曲、歌、ダンスが高次元すぎる。
昔のPVなのかな。本当に同一人物?

2025年5月31日土曜日

映画『愛なのに』

2021年 監督:城定秀夫
製作国:日本
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河合優実見たさに鑑賞。
これ城定監督なのかとびっくりするくらい今まで見た二作とテイストが違う。
脚本のせいなのかな、それにしても是枝監督並みの自然な日常会話の面白みが全面に出ていて思いのほか面白かった。

河合優実の役どころは30のおっさんに突然求婚するJKっていう役で、演じる子によってはただのやばい子になったりしそう。
いや、河合優実が演じてもやばい子に変わりはないんだけど、なんというか盲目な純粋さとかかわいらしさや芯の強さがさりげなく現れていて、やばいんだけど惹かれる、みたいな絶妙な感じになっている。
凄い子だわ。
セリフで面白いのは「(親なんて)関係あります?私たちに」。全国の親が泣く。恋に盲目な若者の発想なんだけどなんかみずみずしい。「私たち」の片割れがおっさんという異物なのも面白い。
というかこの映画はやばい人だらけだな。
なかでも一番やばいのは正雄君(丈太郎)で、若いとかそういうレベルの話じゃなくてサイコパスに近く人として壊れているw (不倫がましに思える)

「城定と今泉が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本」らしい。
ということは脚本は今泉力哉か。

以下、少しネタバレ


「下手ですよね」のくだりのホテルでの亮介(中島歩)と美樹(向里祐香)の長回しの会話は日本映画史上に残るシーンだった。
会話も仕草も間も完璧で笑えるうえにゾっともする。群を抜いてw
亮介を演じた中島歩は面長のひょろっとした人で、登場時こそうさん臭さをまきちらしたただの脇役かと思ったんだけど、役どころは主役級の一人だった。
喋り方がDAIGOみたいで、それがうさん臭さに拍車をかけていたのに、段々とあの喋り方が癒しになってくる。なんか憎めない奴。
不倫中のプレイボーイ然としているのに「下手ですよね」は結構衝撃的。
一人の女性を想い続ける奥手風な多田(瀬戸康史)こそ、前戯もそこそこ&がん突きの下手の代名詞みたいな感じだったのに(映画の尺の都合もあるが)この逆転現象を誰が予想しようか。
あ、中島歩ってふてほどの安森先生か!

2025年3月16日日曜日

映画『放課後アングラーライフ』

2023年 監督:城定秀夫
製作国:日本
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胸糞ないじめにあっていた追川めざし(十味)は父親の仕事の都合でどっかの田舎町に家族とともに引っ越す。
友達は作らないと決めていためざしだったが、元気印の椎羅(まるぴ)やクールメガネの凪(森ふた葉)がずけずけと近寄ってくる。
そしていつのまにか皆で釣りしている。

いじめられっ子って感じがよく出ている。
こういう子を前にしていじめにならないのは椎羅達がのびのび生きているからだろう。
ラストの方の長回しの告白は結構泣ける。

田舎の美少女達のほのぼの青春コメディを期待していたから少し違っていたけど、まあいい子たちですな。
椎羅LOVEの明里のキャラが一番面白かったな。演じた平井珠生がいい。
コメディはこの子と宇野祥平が引き受けていた。
他に西村知美や中山忍、藤田朋子も出ている。
監督は『ビリーバーズ』の人だったと見終わってから知った。(最初から知っていたら期待値上がりすぎて落差でやばかったかも)

2025年2月1日土曜日

映画『ビリーバーズ 』

2022年 監督:城定秀夫
製作国:日本
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一応サスペンスなのかな。
ジャンルはどうあれ、久しぶりに面白い恋愛ものを見た気持ち。
そしてエロティック。
孤島に男二人と女一人、って野獣のような本能でめちゃくちゃになりそうなんだけど、孤島といっても食料は定期的に運ばれてくるし、それほど原始的な生活はしていない。
何より彼らの教義から性欲は抑制されているので、気持ち悪いくらい清らかに健全(?)。
(新興宗教の信者だから別の方向で何か狂気があるけど)
副議長さんと呼ばれる女性も若くてきれいな人だがエロいオーラが何もない。
それなのに、雨のシーンを皮切りにスイッチが切り替わったように突如としてエロさが顔を出してくる。
以降はもうエロの塊。我慢しろというのが無理なくらい。
演じた北村優衣さんが体当たりで凄いわ。(綾瀬はるかに少し似ている)
セクシー系の人だったりするのかと思ったら普通に女優さんだった。
出演作見ていたら女子グルメバーガー部っていうドラマで見ているな。あれから数年でこんな体当たりしているとは。

原作は山本直樹の漫画。山本直樹も重要な人物でちょい役で出演している。
ストーリーは細かいところよくわからなかったけど(オペレーターさんの記憶が飛ぶ理由とか大波とかラストとか)、漫画読むとわかるのかなぁ。

冒頭ドローンから始まり、3人の周りをカメラがぐるぐる回るのが受け付けずに速攻見るのやめかけた。やめないでよかったー、面白かった。