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2011年11月5日土曜日

映画『BIUTIFUL ビューティフル』

2010年 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作国:スペイン/メキシコ
at ギンレイホール




バルセロナで不法移民のブローカー等をしているウスバル(ハビエル・バルデム)は末期がんにより余命2ヶ月と宣告される。
よくある余命物だけど、残り少ない人生を謳歌し尽すとか、失っていた絆を取り戻すとかいう展開にはならない。
ウスバルは躁鬱病の妻と別れて幼い子供二人を男手一つで育てている。
犯罪にも手を染めているが生活は少しも裕福じゃない。
つまり毎日を生きるのに精一杯なのだ。
彼には頼れる人がいない。
自分がいなくなった後の子供達が心配だ。
せめてお金を残そうとするのだが、ウスバルの余命が少ないことなど関係なしに回る現実は残酷な表情を見せる。

裏社会に生きるウスバルだが、ゆっくり丹念に描かれていく彼の優しさが次第に愛しくなってくる。
メキシコに亡命後すぐに亡くなり一度も会ったことのない父親に想いを寄せ、不法移民の中でも特に父親のいない母子に目をかける。
自分が最後に父親として子供にしてやれることは何だろう。
絶望とやりきれない悲しみが通奏低音のように流れているけど、旋律の愛情は深くて温かい。
スペイン、って感じだ。

主演はハビエル・バルデム。
やっぱり凄い役者さんだ。
あまり病人に見えなかったけどそんなことはどうてもいいや。この存在感があれば。
しかも今までこの人のことをカッコいいと思ったことはなかったけど、初めてカッコいいと思った。
(たまに真田広之に似ている瞬間があった)
『宮廷画家ゴヤは見た』ではただのむっつり顔の気持ち悪い変態神父だったのに。


ところで、最近夜中何度も目が覚めるんだよね。
前は休日は12時間くらい余裕で寝ていたのに。
今日は朝方5度寝くらいして面倒になったので9時に起きた。
目が覚めるとはいえ眠いことは眠いので、ちょっと心配していた通り、案の定前半うつらうつらしてしまった。
しかも映像が暗くてよく見えないところが結構あって、あまりセリフで多くを語らない映画だからストーリー解釈はかなり微妙な状態。
特にイヘが気になってしょうがない。
調べていると、天井に浮遊していたのはイヘだったとか、「戻ってきましたよ」と言ったのはアナだったとかいう事実も出てくる。
また機会があったら見てみよう。

2007年9月19日水曜日

映画『バベル』

2006年 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
at ギンレイホール


バベル スタンダードエディション

バベルってバベルの塔なんだけど、バベルってタイトルを聞くとどうしてもボベルとかバビブと言ってみたくなる。

菊地凛子、強烈だなぁ。女子高生姿とか裸とか。
失礼だが早く記憶から消したい。

舞台はモロッコ、メキシコ、日本、ちょっとアメリカ、で展開される。
それぞれの国での出来事が時間軸もばらばらに入れ替わり描かれていく。
群像劇が苦手なので話や時間が飛び飛びでついていけなかったのだけど、それでもまあそれほど退屈はせずに見れる。

いろんなものが並列化されて同じレベルで描かれているのは面白かったな。
モロッコの少年が観光バスを銃で撃ったことと、末っ子が姉の着替えを姉公認で覗き見していたことが同じレベルの問題として描かれたり。
おいおい、銃で撃って国際問題にまで発展している問題に比べたら覗き見なんてどうでもいいだろう、と突っ込みつつも、親父にとっては自分の息子の問題として同レベルなのね。
モロッコやメキシコで生死にかかわる緊迫した状態が発生しているというのに日本は平和だな。
国の社会問題や国家間の関係などを描いているところは共通なのかもしれないけど。聾唖のコスプレ女性の苦悩って。菊地凛子のえもいわれぬ恐ろしさが生死に関わる緊迫感と同じくらい緊迫していると言えなくも無いが。
アメリカからメキシコにつれて来られたブロンドの子供二人。
大量のメキシコ人に混じってまるで天使のように清潔なブロンドの子供たち。
一方モロッコにいるアメリカ人は自分勝手だったり、モロッコ人に対して暴力的で横暴だったり。
そういえばアメリカ人でブロンドって何%くらいなんだろう。
ブロンドが何か特別な人種に見える。
きっとアメリカ人でもブロンドの人だけは天使なのだろう。
千昌男も金髪だけはええんじゃないでしょうかと言っているし。