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2011年1月27日木曜日

映画『探偵物語』

1983年 監督:根岸吉太郎
BS2 録画


探偵物語 デジタル・リマスター版 [DVD]

薬師丸ひろ子と松田優作の角川映画。
松田優作が探偵役でもべスパには乗らないしサスペンダーじゃないしアクションも無いし、同名のテレビドラマ『探偵物語』とは全く別物でドラマの映画化では無い。
という情報は知っていて、かつ小さい頃にテレビで見た気がしていたけど、もう全く見たことなかったや。

元妻が巻き込まれた殺人事件を追う探偵とそこに首を突っ込んでくる退屈な女子大生のお話。
殺人事件のサスペンスとはいえ、難解なトリックがあるわけでも無いし女子大生は重要な証拠を持ち去っちゃうし真犯人はあっさり自白するし警察は無能だし、でサスペンスという感じではなく、じゃあなんだと言うと"アイドル映画"だ。
ぽっちゃり薬師丸ひろ子の憎々しい溌剌さが可愛らしい。
可愛らしいといっても、おばちゃんが「あらぁお宅のお嬢さん可愛らしいわねぇ」と言いそうな可愛らしさで、要するにションベン臭いガキなんだ。
女子大生というか女子中学生のような。
薬師丸ひろ子の声が好きなんだけど、静寂を無神経にぐさぐさ引き裂いていく大きい声なんかもガキくさい。
一方松田優作の方は人生の辛酸をなめてきたどこか冴えない感じもする正に大人の男なのだ。
そんな大人の男がガキに好意を寄せるわけないと思いつつも、逆に汚れていない初々しさに惹かれるもんなのかなぁ。
成熟と初々しさの距離を縮めるのは濃厚なディープキス。

監督根岸吉太郎。
アイドル映画というとつまらないイメージしかないけど、これはよく撮れていてなかなか面白かった。
やっぱり長回しっていうのはいいなぁ。
根岸吉太郎はATGの『遠雷』しか見たことないと思っていたら、あまり面白くなかった『サイドカーに犬』もこの人だったか。

結構いろんな人が出ている。
財津一郎、岸田今日子、秋川リサ、林家木久蔵、ストロング金剛、荒井注、蟹江敬三、虹色の湖中村晃子、本牧で死んだ娘は鴎になったーよ~鹿内孝。
財津一郎は登場シーンとか白いスーツから透けて見える真っ赤なトランクスや赤い靴下など、コメディ的役回りだと思っていたけど、一応こわもてのやくざだったらしい。どうしてもちゃかしているようにしか見えないけどね。

薬師丸ひろ子が豪邸のリビングでエアロビの真似事しているところでふと思い出したけど、井筒の『晴れ、ときどき殺人』で渡辺典子がレオタード姿でエアロビしていたリビングもこんな感じのセットだった気がする。
『晴れ、ときどき殺人』は見た後即HDDレコーダーから削除したので確かめようがないが。

浜辺でアクセサリを売っているヒッピーの生き残りの風体が強烈だった。
いや、それよりも恐るべきは80年代ファッションか。

2007年12月9日日曜日

映画『サイドカーに犬』

2007年 監督:根岸吉太郎
at ギンレイホール


サイドカーに犬

地味なスーツ姿の若い女性が不動産を案内している。
美人というわけでもないが何か気になる顔。
場面が変わって、束ねていた髪をたらしてラフな私服に着替えたこの女性はうってかわってすごい美人なのね。
※エンドロールで知ったけどミムラだった
おお、とにかくなんか面白そう、と期待。
期待し始めたところでこの女性の小学生時代の回想シーンに移る。
うざ、と思うとしばらく続いて竹内結子登場。
なんか嫌な予感がしているとやっぱりこの回想シーンがメインで、最後になるまでミムラに戻ってこず。

思うにミムラと竹内結子の配役は逆の方がよかった。
竹内結子がパーマのかかったロングヘアに派手な色のスパッツを履いて「よお」みたいな感じで登場したときに感じた違和感は最後まで拭えず。
派手な格好でタバコすぱすぱふかして性格は大胆で男勝り。でも太宰治を読んだりする読書家で思いのほか繊細な一面も覗かせるって役。
役どころとしてもこのヤンキー面は後付けの性格っぽくて、なら違和感があってもいいのかもしれないけど、なによりこの男勝りな竹内結子が少しもかっこよくない。
傷つかないように性格をコーティングしているようなうざさ。
だからやっぱりミムラと竹内結子を逆に・・・

エンドロール見ていたら原作は長嶋有で、作品名が『サイドカーに犬』ともう一つ(忘れた)出ていて、ああ、やっぱり短編が原作なんだ、と納得。
3,40分の小品って感じだしなぁ。
監督は『遠雷』の根岸吉太郎。『遠雷』の、って言っているのは僕がそれしか見たことないからなんだけど、代表作って何があるんだろう。