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2019年5月5日日曜日

映画『モリのいる場所』

2017年 監督:沖田修一
製作国:日本
at ギンレイホール




画家熊谷守一の晩年の暮らしを描いたフィクション。
Wikiだと文化勲章の内示を辞退したのは本当らしいが。
30坪にも満たないが木々が鬱蒼と生い茂る庭をこよなく愛し、毎日庭に出て虫や自然を観察するのを日課にしているモリ(山崎努)。
高名画家には来客が絶えずいつも賑やか。
って話。

沖田修一っぽい温かみのある作品だけど、どうも作り物めいて見えてしまうのはなんだろうか。
庭を愛する老人だと『人生フルーツ』をどうしても思い出してしまう。
傑作『人生フルーツ』がドキュメンタリーな分だけ、対比で『モリのいる場所』がそう見えてしまうのかもしれない。
それと、どうもコメディに寄せすぎていて、少しあざとい気もする。
タライのシーンは丁寧に前フリがあったものの、笑うよりかまじびっくりしたわ。

主演山崎努と樹木希林。
三上博史すごい久しぶりに見たけど、こんなキワモノ俳優だったっけ。
他には 加瀬亮、光石研、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、林与一、嶋田久作等が出演している。


このドキュメンタリーも面白い。

2016年7月24日日曜日

映画『モヒカン故郷に帰る』

2015年 監督:沖田修一
製作国:日本
at ギンレイホール




だんまつまーー!
デスメタルのバンドマンでモヒカン頭の田村永吉(松田龍平)は彼女の由佳(前田敦子)を連れて7年ぶりに故郷の瀬戸内海の島に帰る。
っていうホームドラマ。
つまらなくはなかったけど。。

永吉のひょうひょうとしてふてぶてしい感じが松田龍平にぴったりで、ぴったりすぎて逆につまらないという変な現象が発生している。
なんだろうね、まほろ駅前の行天のようなキャラクターで、もう松田龍平以外考えられないはずなのに、なんかはまらないもどかしさ。

あと前田敦子の違和感もなんなんだろう。
演技の上手い下手はよくわからないけど、なんかこのヤンキーっぽい役柄に合っていないのかもしれない。
じゃあどんな役柄なら合うのかといわれれば何も思い浮かばないが。
清楚なお嬢さん役でもないしなぁ。
底意地悪い女役とかはまりそうな気もする。あの声で憎たらしい女役なら破壊力ありそうだし。

柄本明ともたいまさこはよかったな。
特にもたいまさこがすばらしい。
頼れるお母さんの母性あり、かわいらしさあり、コメディ演技もなんなくこなす、まるでメインヒロインじゃないか。

2015年4月19日日曜日

映画『滝を見にいく』

2014年 監督:沖田修一
製作国:日本
at ギンレイホール




基本的におばちゃんって嫌いなんだけど、見終わる頃にはこの7人のおばちゃんが好きになる。
7人のおばちゃんたち。
個性的な、というより、普通のおばちゃんたち。
普通のおばちゃんの何が魅力なのかって、それはよくわからない。
この年まで生きてきた年輪があるからかな。
それと周りに誰もいないためか、時折いかんなく発揮されるおばちゃん達の少女性がまぶしい。
それぞれ様々な過去を持ち今を生きるおばちゃんたちも、社会における大人の仮面をはずせば女子中学生かってくらいきゃぴきゃぴした素顔が現れる。
そう、女子中学生は女子中学生でしかないが、おばちゃんは女子中学生でもあり女子高生でもあり新入社員でもあり奥さんでもあり母親でもあり、人生の苦楽をたくさん経験している凄い生き物なんだ。
おばちゃん素晴らしい。

7人のおばちゃんを演じた女優さん達は、ほとんどが素人らしい。
小林聡美とかもたいまさことかいうありきたりな配役だったら最後までしらけていたと思う。

そういえば出演者が少ないからか、エンドロールが超短かった。

2013年6月2日日曜日

映画『横道世之介』

2012年 監督:沖田修一
製作国:日本
at ギンレイホール




にゃーにゃーにゃーで始まる160分。
ネタばれしてんじゃね?っていう予告編と、160分という長さから最初から心が折れていたのだけど、そこそこ面白かった。

主人公はもっと現実ばなれした変なやつなのかと思ったら、結構普通の奴で、ちょっと図々しく、そして人がいい。
懐かしい場所もいっぱい映っていて、ああ、何の責任も無い気楽な学生に戻りたいと少し思ってしまった。
浮世ばなれした祥子ちゃん(吉高由里子)が大人になったら落ち着いた雰囲気になっているのも、学生時代って若くて変で特殊だよなって思わせる。

160分だけど、全体的には駆け足な感じがする。
特に卒業後がすっ飛ばしすぎていて、学生時代あれだけ親密になったのに、卒業後に音信不通になるってどういうこと?
・・・いや、よくあるなぁ。
にしても祥子ちゃんと別れた理由とかそれなりにドラマがあったはずなのに。

一応世之介が主人公だけど、実は友人達の回想っていう視点の方がメインだったりするのかもしれない。
友人達が見た世之介なので、それは断片的な記憶になる。
そして人によって世之介像が違うかもしれないし、そもそも世之介の本当の姿を誰も知らなかったかもしれない。
回想視点と考えると、断片的な展開も納得がいく。
でも描き方として、「学生時代→その登場人物達による回想」っていう順番が基本だから、回想視点がメインじゃなくて、やっぱり世之介視点のお話に見えて駆け足感を感じてしまうのだけど。

原作は吉田修一の小説で結構有名な作品らしい。

阿久津唯役の子がなんか見たことある気がすると思っていたら、連ドラに出ていたチュルチュルさんだったんだな。朝倉あき。