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2021年4月10日土曜日

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

2019年 監督:ロネ・シェルフィグ
製作国:デンマーク / カナダ / スウェーデン / フランス / ドイツ / イギリス / アメリカ
at ギンレイホール




ニューヨークに住む、またはニューヨークにやってきた人たちがそれぞれ抱える苦悩と、そんな人々の優しさの物語。
製作国の数すごいな。

最初に登場人物がいっぱい出てきてわけわからないが、一応メインはクララ(ゾーイ・カザン)なのかな。
警官である夫が長男にDVしていたことに気づいて、幼い子ども二人を連れてニューヨークに逃げてきた。
といってもカードも使えないし金もないので、盗むしかない。
この辺の悲壮感がクララを演じたゾーイ・カザンの薄幸そうな顔立ちとよく合っている。
それにしてもカザンって。。と思ったらエリア・カザンの孫だった。じゃあ裕福?

ロシア料理店の店長だか店員だかが親切で、困っている人々に次々に手を差し伸べてなにやら心温まるストーリーでも展開されるのかと思っていたけど、ロシア料理店ってそんなに関わってこない。
確かに各登場人物とロシア料理店にはなにかしら縁があるけど、ただそれだけ。
予告編の作りもストーリー捻じ曲げている気がするし、原題は『THE KINDNESS OF STRANGERS』だし、なんかそんなに偉い人が邦題付けたのだろうか。

一番親切なのはアリス(アンドレア・ライズボロー)だよな。
激務の救急病棟の看護婦でありながら、浮浪者への炊き出しやら赦しの会なるセラピー開いたりとか、3人いるのかと思うくらいの働きぶり。
ロシア料理店のマーク(タハール・ラヒム)なんかクララが美人じゃなかったら近づきもしなかったでしょ。
(そう、ちょっとびっくりしたけどクララは一応美人という設定なんだよね)

弁護士のジョン・ピーター(ジェイ・バルシェル)は一応優秀なのかな。
犯罪者を無罪にするくらい優秀だけど、どこかで彼は負け続きみたいなこと誰かが言っていたから混乱する。ただのジョークだったのか?
DV旦那がいい具合に墓穴ほってくれたけど、あれがなかったらどうなっていたんだろう。

個人的にはジェフ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が一番良かった。
心根が優しいよね。雇いたくはないけど。

ロシア料理店のオーナーでビル・ナイが出ている。

2010年8月8日日曜日

映画『17歳の肖像』

2009年 監督:ロネ・シェルフィグ
at ギンレイホール


17歳の肖像 コレクターズ・エディション [DVD]

舞台は1961年ロンドン郊外。
成績優秀な16歳のジェニー(キャリー・マリガン)はパリにあこがれる好奇心旺盛な女子高生。
ある日おっさんにナンパされる。
少し前髪が後退し始めているおっさんデイヴィッド(ピーター・サースガード)はとっても紳士的でとっても優雅でとっても大人だった。
このプレイボーイと仲良くなって付き合いだした彼女は大人の世界の魅力に取り付かれる。
大人の世界を知った少女にとって同級生の元ボーイフレンドなんてもう乳臭いガキでしかない。

キャリー・マリガンは16歳にしては少し老けているなとたまに思ったりしたけど、24歳らしい。
それはそれでびっくりだな。童顔だからそんなに違和感がなかったし。
予告編で驚異の新人現る!みたいに煽っていたから、てっきり映画の中で脱いでいるもんだと思っていたら全く脱いでないじゃん。
見ているときは16や17ならまあねえ、と納得したけど24歳なら脱いでも全然問題ないでしょう。
背伸びした少女の大人との悲しい恋物語がリアルな体験になるか絵空事になるかは脱いでいるがどうかで決まるといっても過言ではない。
というのは言いすぎかもしれないけど。
キャリー・マリガンは可愛くない笑い方が可愛い。

お父さん役にアルフレッド・モリナ。
校長にエマ・トンプソン。

2004年7月17日土曜日

映画『幸せになるためのイタリア語講座』

2000年 監督:ロネ・シェルフィグ
at ギンレイホール


幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版

タイトルからするとハッピーな映画のような気がするが、見始め、あまりの暗さに胃が痛くなる。
家庭や体等にそれぞれ悩みを抱えた6人の大人の男女が主人公。
大して綺麗という訳でもなく、かっこいいというわけでもない実寸大の6人の男女達。
彼らの関係性を繋げたり深めたりするのに最も重要な場として機能したのがイタリア語講座なのね。
暗い暗いとどよ~んとしていたのに見終わったときには最初の印象と違い少し爽やかな気分になっているのが面白い。
ラストシーンでの映像の手触りのあるタッチと役者達の表情が秀逸だった。

そういえば中盤くらい、オリンピアが冷蔵庫だかなんだかの前にショックで立ちすくんでいる所の全身ショットがあって、お、いいなと思って微動だにしないオリンピアを見つめていると彼女がふいに手に持っている白っぽい何か(何だか忘れた)を落とすのね。
重力に従い急速に落下する何かが、ああ、床にぶつかるぅと思っているとぶつかる零コンマ数秒前に次のシーンに変わってしまう。
・・・書いていてだから何なんだろうと思うがここで涙出た。

デンマーク映画、かつドグマ95作品。