2019年3月17日日曜日

映画『孤狼の血』

2017年 監督:白石和彌
製作国:日本
at ギンレイホール





東映やくざ映画。
舞台は昭和63年の広島。
マル暴のベテラン刑事大上章吾(役所広司)にヒロダイ出身の新人エリート日岡秀一(松坂桃李)が付くことになる。
大上のもとで仕事のノウハウを覚える日岡だが、大上はとんでもない違法刑事だった。
失踪した兄を探してほしいとやってきたナイスバディの女性と署内でやってしまう(一応女性も合意の上)ような男だ。
しかもそのシーンを見せずに取調室から出てきた大上がベルトをかちゃかちゃ締めるっていう事後だけ。
とんでもない。
まあ、日岡はこの行為については気づいていないけど、それ以外にもいろいろあって正義感に篤い日岡はその違法性に憤りを覚える。
というかエリート刑事がこんなところに配属しているのがおかしいらしく、実際日岡はやくざとの癒着等黒い噂の絶えない大上を監査するべく派遣された男だった。

地元では尾谷組と巨大組織五十子会を後ろ盾にした加古村組との間で火種がくすぶっていた。
大上は失踪した男について加古村組の男にそれとなく探りを入れると、失踪にはやくざが関与していることに気づく。
そこからもういろんな人の想いや思惑が入り乱れて熱い展開をしていく。
違法とはいえ、というか違法行為を最大限に使った大上の刑事の能力は高く、恐るべきスピードで真相に迫っていく、っていうのも見どころ。
暴力が街中に普通にはびこる時代(昭和63年ってそんなだったか?)の、なんでもあり(本当はちゃんと駄目)な世界は恐ろしくて関わるのはごめん蒙りたいのだけど、傍から見る分には熱い。
面白かった。
原作者の柚月裕子はまだ読んだことないけど、これを女性が書いたのかっていうのが驚きだな。

出演者に最近のNHK朝ドラの出演者が多数出ている。
『わろてんか 』:松坂桃李
『半分、青い。』:滝藤賢一、中村倫也
『とと姉ちゃん 』:阿部純子(綾さん)、ピエール瀧

エンドロール見ているとこんな人も出ていたんだと思う。
最近どんどん視力悪くなっているのもあって注視しないと誰が誰だかわからない。
竹野内豊:加古村組の若頭野崎役。気づかなかった。。
範田紗々:まじか。どこに出ていたかわからんが、おそらく風俗嬢の子かなぁ。
MEGUMI:失踪兄を探してほしいとやってきた女。MEGUMIだからそういうシーンなかったのか。この役を範田紗々がやるべきじゃないのか!


今日ギンレイホールめっちゃ混んでいた。
ピエール瀧が出てきたとき、だから混んでいるのかと納得したが、後で考え直すとこの『孤狼の血』と瀬々敬久の『菊とギロチン』が1週のみの上映だったから、先週ギンレイに来た人が今週も来て混んでいたっぽいな。
どっちかを見るなら瀬々監督の方だけど、1週上映というのを今日まで気づかなかったから見逃した。
でも『孤狼の血』も面白かったのでまあよしとしよう。

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