2005年7月23日土曜日
プラム貰った
2005年7月18日月曜日
映画『ドンファン』
BS2 録画
『千年女優』からのギャップが・・・
純愛自分大好き少女から心寂しきファムファタールへ。
輪郭のくっきりした映像からもやもやした光と妖しい色彩感覚の世界へ。
ブリジット・バルドー主演。当時とても40目前だったとは思えない。
他にジェーン・バーキンまで出演している、という映画。
副題が「ドン・ファンがもし女だったら」。
親の遺産で金に困らないジャンヌ(ブリジット・バルドー)がその持て余した美貌を使って様々な男を誘惑、破滅させていく。
誰にも理解されない空虚な心を埋めるべくもがき苦しむ悲しき女。
色彩、衣装、ゴシック風音楽、不自然なカメラの動き、不自然なアングル、不自然なシチュエーション、もう全てが怪しくて妖しい。
ジャンヌのせいで地位も家族も失った男が失意の中彷徨う場所がなぜ食肉の解体場なんだ?
なんなんだ、男の家の異様なまでに赤い色した趣味の悪い部屋は。
挙げたらきりがないくらいにあふれる不自然、無意味、奇抜、チープ、そして思いのほか堅実なシーンのひとつひとつがとても面白い。
映画『千年女優』
BS2 録画
アニメ。
30年前に引退して以来公の場に姿を見せなかった大女優藤原千代子。
映画制作会社社長で千代子の大ファンである立花源也は千代子のドキュメンタリーを制作するために取材の約束を取り付ける。
若いカメラマンを連れて千代子の家を訪れた社長。70を過ぎ、老体となった千代子が現れるまでのどきどき感。
若い頃は神々しいまでの存在であった女優も年をとったら「ん?」ってことが現実多いからきっと社長も今の千代子を見て少しがっくりするんだろうな、と思いながらもそこはアニメ、現れた老女は素敵な素敵な老女だった。
公の場に出なかった千代子が取材を受けたのは社長がある鍵を千代子に渡す約束をしたからであり、その鍵とは千代子の人生でとても大事な鍵だった。
取材が始まり、鍵に秘められたストーリーが語られる。
戦時中、千代子が女優になるところから始まり、いくらかストーリーに乗ってきたところで「ん?」なんだ?いきなり戦国時代に飛んでしまう。
と思ったら今度は千代子がくの一になる。
と思ったら今度は千代子が花街の遊女になる。
続く。
まあ鍵っていうのは千代子が女優になる前に出会った青年活動家の持ち物だったのね。
そして幼き千代子はこの青年活動家に恋する。
憲兵に追われて行方知れずになった青年活動家に鍵を返すため(青年と再び再会するため)の長いながーい道程が彼女の出演作とシンクロしながら描かれていく。
とりあえずごちゃごちゃしているのだが細かいところはどうでもいいや。
一人の青年を愛し、一生探し続けた可憐な女性の物語。
青年を求め、走り叫ぶ姿や泣きの描き方が上手いのか泣き所がいくつかある。
「もう 顔も思い出 せ な い」この静けさと呆けた社長とカメラマンの顔。泣ける。
この映画の山場である青年の手紙を読み北海道にひたすらかけて行く中年にさしかかった千代子の駆ける姿なんかカットバックのカオスと音楽と合わせて少し鼻で笑いながらも泣ける。
「待って 待って! お願いです! 待ってぇ~!!」泣ける。
千代子のラストの台詞はいくらか救いか。
このアニメ、老いと人生の積み重ねも一つのテーマになっている。
千代子のファンでお茶目な社長なんて顔といい格好といいどっからどうみても怪しいおっさんなんだけど、青年時代の純朴で心優しい姿と現在の姿が重なる瞬間に時の流れと一人の男の人生が浮かび上がる。
撮影所の下っ端がそのまま映画界にとどまって小さな制作会社の社長になったのか。
愛しいおっさんだ。
映画『逃走迷路』
BS2 録画
あの自由の女神でのシーンが有名な一作。
無実の罪を着せられた主人公が警察の手をかいくぐりながら真犯人を探して途中美人令嬢と出会って主人公の逃走に巻き込まれた美人は男を凶悪犯だと信じながらも次第に男の人柄と無実を知っていき気付いたらラブラブになってついでに真犯人も捕まえてハッピーエンドというヒッチコックの十八番ストーリー。
ラブロマンスが結構いける。
パーティ会場で敵の本拠地でもある屋敷の中、袋の鼠状態で他の客にまぎれて主演二人がダンスをするシーン、逃げ出す方法を考えなきゃいけないのに二人はキスするんですね。
そんな状況じゃないのに。
ラストにロバート・カミングスを救い上げようと手を差し伸べるプリシラ・レインの表情もいいし。プリシラ・レイン泣いてるし。
ってなんか別にラブロマンスに力が入っている作品では決してないんだろうけど。
ヒッチコックの映画は全体的に妙にエロティックで。
主人公の親友が炎に飲まれるシーンが凄い。
圧倒的火力に圧されて消火器を持った人型が後方へと無情にこてっと倒れた瞬間あっという間に炎が鬼のような表情で猛り狂って全てを包み込んでいってしまう。
炎に包まれる人間を変に合成などせずに人形(たぶん)を使っているのが良くて、自由に動けない人形ができる数少ない動きである「倒れる」という単純な行為が、見事なまでに炎の脅威と逃げるそぶりを見せる間もなく消火活動をする体制のまま倒れて消えてしまうあっという間の出来事という悲しさを感じさせてくれる。
そしてラスト。
音楽が一切無いので息を詰めて見てしまう。
自由の女神の親指と人差し指の間にぶら下がってしまった犯人を助けるべく躊躇無く犯人のところまで降りていった主人公を見て初めてこの主人公がかっこよく見える。
俺だったら見殺しにする。怖いもん。あんな高いところ。
2005年7月17日日曜日
映画『バッド・エデュケーション』
映画『アマロ神父の罪』
at ギンレイホール
夏物ズボンの一着がとてもポケットが小さい。
手をつっこむことすら困難なくらいに。
今日はそのズボンとは別のズボンをはいたのだけど、最近の習慣で財布でなく紙幣と硬貨をそのままズボンに突っ込んで出かけた。
駅でSUICAがそういえば財布に入ってることに気付いて、しょうがなく切符を買って改札に入る。
飯田橋のギンレイに着いてやっと気付いたが会員カードも財布の中だった。
せっかく来たのだし、チケットを購入。1500円。
金を払って映画を見るのは何年ぶりか。というか会員カードもただじゃないんだけど年に一回金払うだけだから意識的には毎回ただで見ている感覚。
司教のお気に入りである若きアマロ神父(ガエル・ガルシア・ベルナル)は経験を積むために教区の司祭ベニト神父のもとに送られる。
心優しきアマロ神父であったが、結構野望高き男で段々偽善的ないやな奴に見えてくる。
教会にも裏の顔というか裏事情があって、なにより司教の裸体が汚い。
アマロ神父の罪というくらいだからこの男は何か罪を犯していく。
その罪の後で悔いたまま浮浪者にでもなってくれればいいものを。ラストは中途半端なまま終わってしまう。
2005年7月14日木曜日
時計買った
2005年7月9日土曜日
映画『パッチギ!』
at ギンレイホール
主演の塩谷瞬は以前テレビ番組で和希沙也とデートしていて、その時の和希沙也への接し方を見てなんて軟派なヤローだと思って印象が悪い。
そして井筒監督は過去5作品ほど見ているがあまり印象がない。
ということでそんなに期待していなかったのだけど、思いのほか面白い映画だった。
普通に遊びたいだけなのに否応無く抱えてしまう国と歴史に若者がその尽きない力でぶつかっていく様が程よいギャグを交えながらテンポよく描かれる。
少し不自然に日朝関係の歴史を登場人物が話し合うシーンがあったりと、なにかエンターテインメントでありながら社会問題もしっかり盛り込みますよっていう意思がいやらしく出ている場面もあったが。
若者は傷の治りが早いな。
普通に殴られただけでも打ち所が悪ければ死ぬと言うのに、釘の飛び出た木材持って乱闘しても喧嘩では誰も死なないところが凄い。
アンソン役の高岡蒼佑ってどっかで聞いた名前だと思って調べたら『アカシアの道』のあの暗くて冴えない兄ちゃんだ。全然顔が違う。
アンソンの彼女役はおばさんくさくて無名の女優だと思っていたのに、後で調べたら楊原京子なんだな。
映画『サマリア』
at ギンレイホール
高校生のヨジンとチェヨンは仲のいい親友同士。
彼女達は二人でヨーロッパ旅行に行くために援助交際をしてお金を稼いでいた。
彼女達は、というか男と相手をするのはチェヨンだけでヨジンはモーテルの前で警察に対する見張り役の仕事をする。
見張り役のヨジンは男に金で体を売る行為を不潔なものと考えている。
しかし大好きなチェヨンは屈託のない笑顔でなんの迷いもないかのように援助交際を続ける。
そんなチェヨンを止めることもできず、ただ見張り役として彼女の安全を守ることしか出来ないヨジン。
ある日、いつものようにモーテルの見張り役をしていたヨジンだが、警官が来ていることに気付くのが遅れてしまう。
モーテルの部屋で逃げ場を失ったチェヨンは下着姿のまま窓に乗り出す。
慌てて制止しようとする警官。外からは必死で止めようと叫ぶヨジン。
しかしチェヨンは窓から飛び降りてしまう。笑顔で・・・
チェヨンはいつも笑顔を絶やさない。いつも笑っているというか顔に笑顔がこびりついている状態。
この笑顔が次第に恐ろしくなってくる。かわいい顔でいつも笑ってるんだもん。えっ!?なんでここで笑ってるの?って感じで。
しかしこの笑顔を思い出すたびに涙ぐむ。チェヨンがどんな家庭環境でどんな育ち方をしたのかって部分は全く描かれないのだけど、彼女が笑顔でいればいるだけ悲しくてしょうがない。
この映画は三部構成に分かれる。
1.バスミルダ
2.サマリア
3.ソナタ
バスミルダの章で笑顔のチェヨンがあんなことになってしまうわけです。
大好きな親友チェヨンを失ったヨジンはどうなるのか。
まあ、どんどん二度と引き返せない展開になっていくわけです。
少女特有のレズビアンチックな友情が相手を思うあまり相手になることを望みだし、しかし傷は埋まるどころか新たな傷を生んでいき。
2005年7月5日火曜日
映画『波』
BS2 録画
教師見並行介(佐分利信)は教え子のきぬ子(桂木洋子)が芸者として売られていくのを無力に見過ごす事しかできなかった。
ある日きぬ子は芸者を逃げ出し行介の元にやってくる。匿う行介。そのまま結婚。
しかしきぬ子は色男の瀬沼涼太郎(岩井半四郎 )と駆け落ちしてしまう。
きぬ子を連れ戻す行介。
程なくきぬ子は妊娠、出産。
夫を裏切った罪に苛まれながらきぬ子は出産直後に死亡。
行介はきぬ子の忘れ形見すすむを自分の子かそれとも瀬沼の子か分からないながらも必死に育てる。
っていうのが導入部。
導入でいきなり消えてしまった桂木洋子ちゃん。
後はまだ当時20代の若き淡島千景さんにバトンタッチ。
男一人で子供を育て上げるのは難しかったので、というか子供に愛情を注ぎきれなかったむっつり行介は、友人笠智衆の紹介でバツイチ美人の野々宮昂子(淡島千景)を紹介してもらい、子供を彼女に預ける。
昂子がまたいい女なんだな。
むっつり行介も昂子に気がありつつも、このむっつり男は昂子の妹襲子(津島恵子)と関係を持ったりする。
昂子と行介、すすむと行介、昂子とすすむ、三者の関係が長い年月を通して描かれ、赤ん坊だったすすむはいつのまにか石浜朗になる。
