2010年7月25日日曜日

映画『マイレージ、マイライフ』

2009年 監督:ジェイソン・ライトマン
at ギンレイホール


マイレージ、マイライフ [DVD]

なんか久しぶりにえらい混んでいて満席になっている。
ジョニーデップやらブラッドピットやらが出ている映画だとたまに満席ってことがあったけど、今回のプログラムって誰が出ているんだっけ?と思って見始めるとジョージ・クルーニー。
なにぃー、ジョージ・クルーニーはそんなに集客力があるのか!
と思ったらアカデミー賞にノミネートされたりと結構話題の映画だったみたいね。

主人公のライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)はリストラ宣告人として年間322日間も出張しているという生活。
結婚願望もなく、家族とも疎遠。
家にいるより空の旅とホテル住まいがなにより快適。
そんな男の前に二人の女性が現れ、彼の人生の価値観は少しづつ変化し始める。

途中から飽きてきて眠くなってきてしまった。
この倦怠感を予定調和なハッピーエンドでも見てさっぱりさせようとしていたのに、これってなんだ、ハッピーエンドっぽくない・・・

主人公がなんか知らないけど心変わりしていって疎遠だった家族、妹の結婚式に出席する。
姉や妹は彼を歓迎。
粛々と準備が進む結婚式だったが当日に新郎が本当にここで独身生活を終わっていいのかといきなり悩みだして部屋に閉じこもってしまう。
すると姉が主人公に「今まであなたは家族との関係が疎遠すぎてどこか家族ではない存在のように思っていた。だけど新郎を説得することができたらあなたを家族の一員として迎えるわ」みたいなたぶん全然セリフは異なっていた気もするがそんなセリフを吐く。
で、結局独身貴族を謳歌する主人公は独身に未練を感じる新郎を見事に説得することに成功するのだけど、そのとき姉が「これでやっと家族の一員ね」と言う。
むー、これも主人公の心変わりの重要な1エピソードなのだろうが、この姉は一体何様だよとまず思ってしまう。
家族の一員かどうかをなぜ姉が決めるのだ。
そして実の兄弟なのに家族の一員と認めるかどうかを新郎を説得できるかどうかを試金石にしてしまうという薄情さ。
説得できるかどうかは家族への愛情の強さで決まる話じゃないだろう。
家族の一員のくだりは冗談っぽくもあるけど、万が一失敗したら妹の結婚式はパーになるし、せっかく久しぶりにやってきてくれた弟との関係は微妙になって再び疎遠になることは間違いない。
それを当然分かっていて言っているのだから失敗したらもうお前なんて知らんということでしょ。
主人公のドライさばかりが強調されるが、主人公の姉のドライさ、傲慢さに及ぶものなんていないのだった。

全体的には結局よく分からなかったな。
あ、ジェイソン・ライトマンは『JUNO/ジュノ』の監督だ。

2010年7月11日日曜日

頭痛とかさよならマック

昨日の夜ゲームをしていたらそのまま寝てしまった。
休日には珍しく朝早くに目覚めて、しょうがないからまたゲームする。
そして飯田橋に映画を見に行く。

朝から眼鏡かけてゲームをしていたせいか、映画見ている最中からひどい頭痛がする。
眼鏡を長時間かけていると目の疲れからたまに頭痛がすることがあったけど、きっとそれだろう。
それにしてもあまりに痛いし吐き気までしてきた。
飯も食わずに一目散に帰宅してすぐ寝る。19時頃だったか。
気づいたら深夜2時くらい。
うー腹へった。頭痛は引いたっぽい。
近くの100円SHOPで食料買い込んで家で食べる。
風呂入って2時間くらいぼーっとして眠くなってきたのでまた寝る。

全然話は違うが、飯田橋のマックが6月で閉店した。
学生の頃はそんなにいかなかったのだけど、社会人になって隔週で飯田橋に通うようになってからは8割方マックで飯食ってから映画見ていた。
さみしいなぁ。2階から通り行く人を見下ろしてぼーっと眺めるのが楽しかったのに。
これからどうしよう。

映画『ハート・ロッカー』

2008年 監督:キャスリン・ビグロー
at ギンレイホール


ハート・ロッカー [DVD]

イラクで活動する爆発物処理班のお話。
命張って市民守ってますとか戦争批判とか、なんにせよ無駄に戦争しかけたり火種撒いたりするアメリカ側が作っている以上めんどくせえなぁと思ってあまり見る気がしなかったのだけど、思ったよりかは面白かった。

まずガイ・ピアース演じるトンプソン軍曹を筆頭にサンポーン軍曹(アンソニー・マッキー)、エルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラティ)の3人組が爆弾の処理にあてっているのだが、早々にガイ・ピアース死亡。
なにー、一番有名どころがいきなり消えた!
トンプソン軍曹の代わりにやってきたのがジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)。
この男が主人公。
この男は命をかけた爆弾との技術の戦いに至上の喜びを感じているような男。
正義感だけで命張っているような奴じゃなくてよかったぁ。

イラク戦争の背景がどうとかどっちが正義とかそういうのじゃなくて淡々と爆弾処理と戦争を綴っていく、ように見える。
(ドキュメンタリータッチの揺れるカメラはちょっとうざい)
でもどっちが正義っていうとアメリカ側の視点である以上アメリカが正義っぽく感じなくもないかな。
3人の結束を固めるきっかけとなる銃撃シーンでは、一人一人狙い済まして撃ち殺したあとに「よし、あと一人だ」っていうところなど、まるで射撃ゲームをやっているようだし、他にも感覚が麻痺した非人道的なノリがアメリカ兵にところどころ感じられる(殺し合いの戦争だからしょうがない?)けど、それよりもイラク側が子供の体内に爆弾埋め込んだり市民に爆弾撒きつけたりする、っていうほうがよっぽど非人道的だよな。
敵は敵として無人格な得体の知れない「もの」でしかないし、そういう点ではあっけらかんとした娯楽映画に仕上がっている。
アメリカが正義!と高らかに謳っているわけでもなく、誰でも救えるヒーローを描いているわけでもないので中立的な印象があるけど、よくよく考えると娯楽映画である以上やっぱり主人公はヒーロー(戦争によってかちょっと精神が破綻している)だしアメリカ正義!なんだな。
そして舞台はイラク戦争である必要など全く無く、戦争背景や反米メッセージなどは一切排したところが潔いというかなんというか。
排されると逆に意識しちゃうのだけど、主人公同様あっけらかんとスリルという麻薬に浸ってなんも考えずに見るのが一番楽しめます。

映画『月に囚われた男』

2009年 監督:ダンカン・ジョーンズ
at ギンレイホール


月に囚われた男 コレクターズ・エディション [DVD]

3年契約で月で一人働く男。
任期もあと二週間というところで、自分の他に誰もいないはずの月で彼は自分と同じ顔をした人間を発見する。
「この任務は何かおかしい」

という予告編見たらいろいろ想像しちゃうねぇ。
幻覚?クローン?

SFミステリーなんだけどもう少しミステリー色が欲しかったな。
ミステリー部分は早々に解明されるので後は自我、人権的なドラマ。
ただし主人公の娘のようなよくわからない少女はミステリー。

どんなにちゃっちいセットでもフィルムを通すとそれっぽく見えるもんだけど、それでもなんかセットがちゃっちい。
CGも安っぽいし。
ハリウッド大作映画かと思っていたけど実は低予算なのだろうか。
と思って帰って調べてみたらやっぱり低予算で作られたらしい。
というか監督のダンカン・ジョーンズはデヴィッド・ボウイの息子!?
スペース・オディティ聴きながらSFマニアの道に踏み込んだのか・・

主演サム・ロックウェル。
主演というか9割方サム・ロックウェルしか出ていないのだが。
声の出演でケヴィン・スペイシー。
機械的ながら温かみのあるなかなかいい声。

2010年6月27日日曜日

映画『ニューヨーク、アイラブユー』

2008年 監督:チアン・ウェン,ミーラー・ナーイル,岩井俊二,イヴァン・アタル,ブレット・ラトナー,アレン・ヒューズ,シェカール・カプール,ナタリー・ポートマン,ファティ・アキン,ジョシュア・マーストンランディ・バルスマイヤー
at ギンレイホール


ニューヨーク, アイラブユー [DVD]

10人の監督がニューヨークを舞台に撮ったオムニバス。
オムニバスならオムニバスで一個一個完全に区切ってくれればいいものを、分割したり中途半端につながりがあって群像劇っぽくなっているから困る。
短編はやっと馴染んできたところで終わってしまうから苦手だし、群像劇は登場人物が多くて苦手だし、ってことでその両方を合わせたような映画が僕にとって苦しくないわけが無い。
たくさん出てくる登場人物を一人一人覚えられないから少しでも似た顔の人が出てくると混乱してわけが分からなくなる。

とはいえ、エピソードの一つ一つはなかなか面白い。
中でも他に比べると少し異色でもあった「シェーカル・カプール監督のアッパー・イースト・サイド」のオペラ歌手とホテルボーイの物語がよかったな。優しさと悲しみに満ちた人生が柔らかい光の中で幻想的に濃縮されていて。
あとは「ファティ・アキン監督のチャイナタウン」。スー・チーは前は可愛くもなんともなかったのにいつの間にか色っぽくなったなぁ。

岩井俊二も監督の一人に名を連ねている。「岩井俊二監督のアッパー・ウェスト・サイド」。
小汚い格好しているけどイケメンすぎるオーランド・ブルームの前に現れた女性がドストエフスキーのぶ厚い本で顔を隠していて顔が見えない。
しかし本をすっとどけるとくりくりお目めででこっぱちの可愛らしい顔が微笑んでいる。
ああ、岩井俊二だねぇ。
そしてこの女性はなんとクリスティナ・リッチ。
痩せていて顔も変わっているから全然気づかなかった。

ナタリー・ポートマンも監督、そして女優として参加している。
スキンヘッドは感動すら覚える美しさ。

映画『抱擁のかけら』

2009年 監督:ペドロ・アルモドバル
at ギンレイホール


抱擁のかけら [DVD]

『ライブ・フレッシュ』や『オール・アバウト・マイ・マザ』でペネロペ・クルスを見たときは綺麗な人だなと思ったものの、最近はどうも苦手なんだな。
そのペネロペ主演の狂おしい愛憎劇。

タイトルにもある通り「抱擁」がところどころで悲しくて純粋なアクセントになっている。

様々な登場人物の想いが複雑に絡み合って生み出される重層的な悲喜劇はアルモドバルっぽい。
ただ、アルモドバルってことでいつも期待値が高くなってしまうので、いまいち感が少し漂うのだけど映画自体はそこらの作品より楽しめます。

2010年6月22日火曜日

小橋

小橋健太が結婚した。
何日か前にGoogleの急上昇ワードに小橋健太がランクインしていて、まさか三沢のように・・・とどきどきしながら検索してみると、特に何も引っかからない。
なんだったんだろうと思っていたのだけど、急上昇ワードに上がったのは「踊る!さんま御殿!!」に出ていたからだったらしい。結婚のニュース記事見ていて判明した。

お相手は演歌歌手のみずき舞。
知らんなぁ。
30代くらいまでの演歌歌手は一通り抑えていたと思っていたけどテレビにはほとんど出ていないのかな。
それにしてもテレビにも出ずに活動している演歌歌手は一体どれほどいるのだろう。ラジオ?
有線の演歌チャンネルとか聞いていても8割方聴いたこと無い曲だしなぁ。

僕の秘蔵の歌番組DVDコレクションは1枚作るごとにエクセルに曲タイトルと歌手を記入しているので、そのエクセルを検索してみると1件引っかかった。

夢ゆらら みずき舞 NHK歌謡コンサート 2005/04/26

2005年か、全然記憶に無い。
今度再生してみるか。

ちなみに今Googleの急上昇ワードを見るとトップ20内に名前無し。

2010年6月13日日曜日

映画『ずっとあなたを愛してる』

2008年 監督:フィリップ・クローデル
at ギンレイホール


ずっとあなたを愛してる [DVD]

どこかの空港のベンチに物凄い彫りの深い二重まぶたのおばさんが呆けた顔して座っているのが映し出される。
またおばさんか!
そのおばさんの所に比較的すっきりした顔立ちのショートカットの女性がやってくる。
おばさんの妹らしい。

おばさんの方ジュリエット(クリスティン・スコット・トーマス)は刑務所から出所してきたばかりだった。
刑務所に入った理由は息子殺し。15年。
妹レア(エルザ・ジルベルスタイン)は大学の講師で結婚もしている。
レアには幼い娘が二人いるのだけど、娘はフランス人の両親なのに強烈にアジア顔となっている。
どうも二人ともベトナムからの養子らしい。
長女プチ・リスと次女アメリア。
出所したジュリエットは妹のこの家庭にしばらくお邪魔することになってこの地までやってきた。
だけどジュリエットの心は閉ざされていて、妹家族とも距離を置いている。
妹の方は大好きだった姉との空白の期間を埋めようと必死に頑張る。

中盤眠くなって少し寝る。
ちょっともったいなかったかな。なかなかいい映画だったので。

ジュリエットは悪い人じゃなさそうだけど、息子殺しの真相は最後まで明かされないし、初日に少女 プチ・リスにきれたりして情緒不安定なのかなとも思う。
だからプチ・リスに気に入られて二人で仲良く遊んでいても、もしかしてとんでもない事件に発展するのではないかという不安感も付きまとう。

さりげなく存在感を出す脇役達もいいねぇ。

ジュリエットは美人という設定らしい。
たまに美人に見えなくは無いが、うーむ。
欧米人の美的感覚との乖離を感じるよくある瞬間。

映画『フローズン・リバー』

2008年 監督:コートニー・ハント
at ギンレイホール


前回のギンレイのプログラムを見逃したので予告編を見ておらず、どんな映画かも知らずに見始める。
フローズン・リバーか。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
川が凍るって時が止まる、未来の見えない閉塞、とかそんな映画なのかねぇ等と想像しながら。

バスローブのようなものから老女の足が覗いている。
カメラが上がると続いて老女の手が映る。
さらに上がるとパーマのかかった長い茶色の髪の先端が見える。
あれっ、若いの?
さらに上がると女の顔が映るのだけど、ああ、やっぱり老女だ。
と思ったら5,6歳くらいの子供にママと呼ばれている。えっ。
着替えるために下着姿になったのを見ると、刺青が目立つその肌の感じはどうも40半ばくらいっぽい。
そんな年齢のわりに大変老け込んで見えるおばさんが主人公。

で、主役がもう一人いて、こっちの方は逆に小学生の太った男の子だと思っていたら実は30前くらいの女性だったという驚きの風貌。

華やかさのかけらもない二人の女性の映画で一体何を楽しめばいいんだと思ったのも一瞬で、意外となかなか面白い映画だった。
貧困と差別の中で自分を、家族を守ることに必死な二人の物語。
2008年サンダンス映画祭のグランプリらしい。

2010年6月8日火曜日

映画『明日、陽はふたたび』

2000年 監督:フランチェスカ・アルキブジ
BS2 録画


明日、陽はふたたび

冒頭、夜中、地震が起きたらしい。
それも建物が崩壊するほどの大地震。
パニックになりながら広場に逃げ延びた住民達は、追い討ちをかけるように消えた電気に一斉に悲鳴を上げる。
ばらばらだった悲鳴が一体になった後の暗闇と静寂。
暗闇の中で「それから数年後」というのをなぜか切に希求したものの、まだまだ地震の夜は続いている。
これはなかなか先は長いぞという予感。

舞台は1997年9月のイタリア中部カッキアーノ。
この地震は実際に起きたアッシジの大地震。

大きな展開も無く、なんでこんなかったるい映画見てるんだろうと思いながらもなぜか再生を停止する気は起きずに見続ける。
いやぁー、停止しないでよかったな。
ラストは涙出るし。
清々しい気持ちになった後の、少女のあのなんともいえない表情、希望と絶望の裏表の中で切ないようでいて生命の力強さで満たされているようなあの表情がとても印象深い。

かったるい理由は群像劇だからだろう。
登場人物は多い。
町の助役夫妻とその二人の息子。
いつも一緒の仲良し女の子。
ゲイと精神に少し障害をきたした母親。
教会のフレスコ画修復に来たイギリス人とその妻。
小学生の女性教師。
等々。
地震により関係が崩れたり再構築されたり新たにつながりができたり。
登場人物覚えた後に見る2回目が一番面白いかも。
人間っておもしろいなぁと思うくらい様々な在り方が描かれているから。