2010年11月3日水曜日

引越(2) ~内見

もうかなりうろ覚え。
出来事と日にちは実際と合ってないかもしれないけど、書いてしまえばそれが事実にすりかわる。


 9/8(水)
今日から日曜まで夏休み。
不動産は水曜休みが多いというし、とりあえず今日はゲームする。

 9/9(木)
昼も大分過ぎてからのそのそ起きて、さてどうしようかと思う。
まずはどの地域に引っ越すか考慮しないと。
候補は有楽町の東側と恵比寿と飯田橋。
見に行くのが手っ取り早いとまずは有楽町に行ってみる。

着いたのは15時半くらいだったかな。
新富町、入船、新川あたりをふらふら歩き回る。
ここらへんはなかなかいい所だな。手ごろそうなマンションもちらほら見える。
不動産屋があったら入ってみようかと思うのだが、いくら歩き回っても不動産屋が見つからない。
探すのを諦めた頃に目の前にピタットハウスが現れる。
ガラスに貼ってある物件を見ていると9万以下で結構あるもんだ。
店の中を覗くとなんか混んでいたのでちょっと気負けして入らずに通り過ぎる。

隅田川近くの住宅街を散歩していると空き地らしき場所が見えてきて、こんな狭い土地にもいずれマンションが建つのだろうかと歩きながら考えていると、いや、空き地じゃないや、公園だ。
雑草の茂る殺風景な公園の真ん中にぽつんと古びたベンチが2台あって、2台のベンチの間に灰皿が見えたので、ああ丁度いいや一服しようと思って公園に立ち入ったその瞬間、デジャブとも違う既視感がする。
どっかで見たことあるぞと思いながらベンチに腰掛けると確信に変わる。
ここって『空気人形』で使われていた所だ。
川向こうに見える無駄に高いマンションとかそのまんまだし、目の前の堤防やこのベンチにペ・ドゥナが座っていたよな。
煙草吸っていると犬を連れた奥さんがやってきて、犬の首輪をはずしてボールで遊ばせていた。
のどかだ。
目の前の堤防やその先にそびえるマンションは無機的だし、廃れた空き地のような狭い公園だけど。
湊公園というらしい。

歩いた感じだと湊、新川辺りがよさげな感じ。
歩きつかれたので帰ろうと思って今どこにいるんだかよく分からなかったけど、とりあえず東京方面に向かって歩き出す。
歩いていると左手に建物のガラスごしに紙が展示されていて一瞬不動産屋かと思って見てみると映画のポスターっぽい。
あっ、ここフィルムセンターじゃん。
そういえば昔毎日のように大学とここを行ったり来たりしていた頃は昭和通りより東側は人なんか住んでいるとも考え難い全く未知の物寂しい地域だと思っていたな。
湊や新川なんか昭和通り渡ってさらに新大橋通りも渡った先になる。

東京駅は工事中か。
八重洲南口の改札近くにあったパン屋はどっかいっちゃったみたいだけどおにぎり屋はまだあった。

家に帰ってSUUMOで部屋探しする。
山手線の駅周辺だと1Kは恵比寿が一番相場が高いらしい。
もう夏休みも終わっちゃうし有楽町の東側にしようと思う。

 9/10(金)
SUUMOから中央区を中心に物件を揃えているという不動産屋を1件ピックアップして、そこに行ってみようと思う。
ただ、昼過ぎまで寝ていたので15時前くらいに有楽町に着く。
歌舞伎座の位置からして晴海通りを築地方面に歩くと右手にあるらしい。
なんで昨日気づかなかったかなと思って晴海通りを歩いていたらいつの間にか歌舞伎座まで着いてしまう。
おお、見落としたっぽいと今度は注意深く見ながら歩くけど数寄屋橋近くまで戻っても見つからない。
あれっ?
今度は左側の歩道から右手を見ながら歩いてみるがやっぱり無い。
何度か行き来したけど確実に無い。
HPの更新も新しかったから潰れたわけじゃなさそうだし。
晴海通り沿いじゃなくて一本ずれるのかと思って南側、北側とそれぞれ歩いてみるけどやっぱり無い。
携帯で調べようとしたけど不動産屋の名前を忘れた。
SUUMOから検索しようとするがあまりに重くて20分くらいチャレンジして諦めた。

もしかしたら見た地図は東西逆だったのかもと思って晴海通りを築地の方まで行ってみようと思う。
万年橋でスーツ姿でアンケートボードのようなものを抱えた新入社員っぽい女性がたくさん立っていて、通り過ぎたら後ろから声かけられる。
内容聞く前に断ったらしつこく食い下がられたけど面倒だから断る。
新大橋通りの交差点辺りでやっぱり無いなぁと携帯を見ていると初老のおばさんに新橋演舞場の場所を聞かれる。
新橋演舞場の場所を30台前半の男に聞くなんて!
地元民じゃないし詳しく覚えてない。ここより南の方を指して、「向こうの方だと思うけどすいません分かりません」と謝る。
おばさんはその後年配のおじさんに声かけて、詳しく道順を教えてもらっていた。
そういえば昨日は昭和通りを茅場町に向かってふらふら歩いていたら、女性から八丁堀はどっちですか?と聞かれた。
さっき通り過ぎた気がするなぁと思って来た道を指してあっちですと言う。
ここ数日よく声を掛けられる。
間違いなく気さくな雰囲気はかもし出していないはずなのだが。

目星つけていた不動産屋が見つからないので時間も夕方近くになってしまったし、昨日見つけたピタットハウスに行くことにする。
どこにあったかうろ覚えだけどここより北であることは間違いないので北に向かって歩き出すと、なんか不動産屋がある。
店の名前を見ると、ああ、確か探していた不動産屋はこんな名前だった。
どうも僕が見た地図は90度方角が回転していたらしい。

腹が減っていたのでコンビニでおにぎりとアイス買って歩き食いして一服してから店に入る。
17時くらいになっていたかな。

女性の方が対応してくれる。
・管理費込みで9万以下
・場所はこの辺でJRの有楽町か東京駅に徒歩で30分以内で行ける場所
・20平米以上で6畳より大きい部屋
・2階以上
といった条件で6,7件見繕ってくれる。
じゃあ内見に行きましょうかという言葉を待ちつつ不動産屋さんのお勧めポイントなど聞いたり雑談したりしている内に最終的に3件になる。
なんかいつまで経っても内見の話が出てこなくてこのままだと0件まで絞られちゃうんじゃね、と思って「ではこの3件でお願いします」と言ってみると、明日以降で都合のいい日を聞かれる。
時間も遅かったからなぁ。
明日の11時に内見の予約をして店を出る。

外はもう暗くなっていたけど、せっかくだから先にその3件の立地を見てみようと思う。
八丁堀と水天宮と人形町。

八丁堀のマンションから行こうとしたけど少し通り過ぎてしまったようなので水天宮から行ってみる。
住所とGoogleマップを頼りになんとかたどり着く。
1フロア二部屋くらいなのだろうか、細くて高い。
近くに無機質な首都高の高架があって、夜というのもあるけどそれがなんだか寂しげ。
高架をくぐってサラリーマンがちらほらやってくるのと、マンションの隣の自営業らしきおっさん達がミニバンに何かを積み込んでいるの以外は人があまりいない。
マンション前の道路は狭い2車線で車なんかほぼ通らないので静かなのはいい。
ただ、3階の部屋だから向かいの建物に阻まれて外の眺めは悪そう。
5階以上だとずっと先まで開けそうなので惜しいなぁ。

次に人形町に行ってみる。
探している住所はGoogleマップに番地が載っていなくて、電柱などの住所表示を見ながら歩き回って探す。
しっかしどこ歩いても車がびゅんびゅん走ってるなぁ。
やっと見つけたマンションは大通り沿いだった。
階数は8階と高いので高さで車の音は少しは和らぐだろうか。

不動産屋が一押ししていた八丁堀のマンションに期待を込めて向かう。
大通りに面しているけど部屋は反対側だからうるさくないという話だった。
やっぱり9万以下くらいだと大通り沿いとかになってしまうのかな。
こちらもGoogleマップでは場所が分からなくて探して歩き回る。
やっと見つけたマンションはちょっと笑ってしまった。
似たような作りの同じような高さのマンションと幅1Mちょっと程度の狭い路地を挟んでご対面している。
大通り側はマンションの側面で、バルコニーは狭い路地に面して並んでいるのだけど、狭い路地を挟んだ向かいのマンションもやっぱり大通側が側面で、しかもバルコニーはこっち向いちゃっているもんだから本当にご対面している感じで格好悪い。
部屋は大通りの反対側って話だけど、そもそも大通り側に部屋が無いし、対面している側の反対側には部屋が無さそうに見える。
地図上の位置的には最高にいいんだけどなぁ。

外から見た感じだと3件とも少し微妙だったのでちょっとがっかりしながら帰る。
部屋の作りがいいことを祈ろう。

 9/11(土)
11時に店に行く。
水天宮のマンションは決まってしまったらしく、内見は八丁堀と人形町の2件になってしまう。

まずは八丁堀のマンションまで歩きで。
路次、「昨日見たけど向かいのマンションと対面しているんですね」と言ったら、なんか部屋を勘違いしていたらしく、暫く記憶を辿るように考え込んだ後に、今から見に行く部屋はその対面している側の部屋だったかもしれない、とのこと。
部屋に入ってみると窓の外からすぐ向かいのマンションの壁が見える。
窓に近づくと向かいのマンションの窓が見えた。少しずらしているらしい。
でもカーテン閉まっているけどカーテン開けたらお互い部屋の9割方見渡せるな。
部屋は6.3畳とのことだが、正方形に近い形のせいか今の部屋より狭く感じもする。
キッチンや風呂トイレは快適そう。
窓を開けると通りの車の音がうるさい。
閉めるとかなり遮音されるけど、やっぱりうっさいな。

次に人形町。
タクシーで移動。車は所有していないらしい。
着いて部屋に行き、窓を開けるとすごい音。
8階だろうがなんだろうが車の音の大きさは変わらない。
角部屋なので側面にも小さい窓があって、そちらも開けるとさらにうるさい。
ただ、この小窓から通りを歩く人を眺めるのは楽しい気もする。

2件とも微妙だなと思っていると、先ほどの八丁堀のマンションでのミスを気にしてか、近くに人形町店があるからそこで他の物件を探しましょうと申し訳無さそうに提案される。
人形町店で探す。といっても条件に合う物件は昨日ほとんど検討されつくした感じなので1日でそうそう物件が増えるわけでもない。
JRの駅まで近いところと言ったけどもっと隅田川よりでもいいですよと言うと、別にJRの駅から遠くなってもこの辺なら対して家賃に変わりはないらしい。
となると条件を緩めるか。
9万を少しならオーバーしても、というと新築の物件でいいのが一つあるらしい。
9万2千円。そして敷金礼金が2ヶ月ずつ。高いなぁ。人形町のマンションは敷金礼金無しだったし。
部屋は6畳。
ただ、場所は新富町でかなりいい位置にある。
まだ工事中だけど土曜だけ内見できるらしい。
さっそく見に行く。

さすが新築。綺麗だ。
1階のエレベータにはエレベータ内を映すモニターなんか設置されていたりする。
9万2千円の部屋は4階だけど、賃貸の内見で見れるのは5階だけ(分譲は6階)なので5階の部屋に行く。
部屋に入るとこれがまたおしゃれ。
フローリングや壁の白とドアなどの黒がいいバランスで配置されていて格好いい。
さっきの2件は築6年以内くらいで綺麗だなと思っていたけど、新築の比じゃないな。
窓の外も斜め右にマンションっぽい建物があって邪魔だけど、左側は結構開けている。
開けているのは、道路を挟んだ斜め左に小さな稲荷神社があるのと、その先は高速が地面に少し潜る高さで走っていることによる。
高速が近いけど音はそんなに気にならない。
高速脇にある大きな柳が少し見えるのもなんかいい。(4階からも見えるかどうか分からないが)
この立地で新築で9万2千円って格安な気がする。
家賃は階が一つ上がるごとに500円UPするらしい。
4階が高さと値段で一番手ごろ。

ここは入居申込み書をこのマンションの販売会社に出す必要があるとのこと。
早いもの順なので後でキャンセルもできるから出すだけ出しておいた方がいいですがどうしますか、と聞かれたのでキャンセルできるなら、と出すことにする。
店に戻ってさっそく申込書を記入。
すらすら書いていたけど保証人欄見てぴたっと止まる。
すっかり忘れてた。
両親はもう定年退職しちゃったし。
後は姉しかいないのだけど、ちょっと微妙。
確か2,3ヶ月前に一部上場企業に正社員として入社できたみたいなメールが来たけど、こないだ実家に帰ったらもう辞めようとしていると親づてに聞いたから。
悩んでいると、保証のサービスしている会社に家賃の半分だかを納めることで保証人の代わりにすることも可能と言われるが、姉がいるのに馬鹿らしい。
姉にしよう。
ただ、会社名とか全く覚えてない。
保証人欄はとりあえず名前だけでその他は空欄で出して、後日未記入事項を記入することになる。

店を出た後にもう一度その新築物件を見に行って周りをうろちょろする。
そしたらさっきの不動産屋の女性とばったり出くわす。
別の客をその物件に案内するところっぽい。
次の客の予約が入っているのにぎりぎりまで僕の面倒を見てくれていたのかな。

保証人はとりあえず置いといて飯田橋のギンレイに映画を見に行く。

夜、姉から話を聞くと、辞めようとしているけど今辞められたら困るとかで退職願が受理されなくてもめているらしく、まあいずれにしろ今月はまだ在籍しているらしいので必要情報聞き出して不動産屋にメールする。

2010年10月24日日曜日

映画『モリエール 恋こそ喜劇』

2007年 監督:ローラン・ティラール
at ギンレイホール


モリエールの来歴のうち、空白の数ヶ月を描いたフィクション。
実力のある役者陣の軽妙な掛け合いが終始楽しい。

モリエール役にロマン・デュリス。
いいんだけどロマン・デュリスはやっぱり現代の若者で見たいなぁ。
と思ったらこの人いつのまにかもう36歳。

準主役で存在感抜群なのがファブリス・ルキーニ。
この人の目が泳いだ感じはコメディで遺憾なくその実力を発揮する。
(シリアルな映画でもどこか愛嬌を感じさせるから本当面白い)

ロマン・デュリスのロマンスの相手役にラウラ・モランテ。
程よくふくよかな体格から母性と共に大量の色香を発散している。
始めて見る女優さんだと思っていたけど、『息子の部屋』の母親役の人だ。
と、そんなことより撮影当時50を過ぎてるじゃん。
こんなにエロい50代がいたとは。

この3人が主要登場人物で、コメディながら3者の円熟した演技力の掛け合いはなかなかの見もの。
ちょっとロマン・デュリスが浮き気味な気もしないでもないけど。

他にもリュディヴィーヌ・サニエちゃんも脇役で出演して華を添える。

映画『オーケストラ!』

2009年 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
at ギンレイホール


オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

フランス映画だったんだな。
ロシアのボリショイ交響楽団で清掃員として働くアンドレイ・フィリポフ(アレクセイ・グシュコフ)は、かつて天才指揮者として名をはせた男だった。
ある日支配人の部屋でパリの激情から届いた出演依頼のFAXを目にしたアンドレイはかつての仲間を集めて偽ボリショイ交響楽団として出演を企てる。

オーケストラなので当然最後は演奏で締めくくられるのだけど、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、これが泣ける。
終始おちゃらけたノリの中に少しずつ織り込んだ真面目なストーリーが最後の演奏に集約して。

30年のブランクはあっても一応実力は折り紙つきの元一流演奏家集団という設定だけど、30年のブランクがありながらリハーサルすら真面目にしないってどうなんだろう。
リハーサルどころか練習すらしない。
中には30年ぶりに楽器に触って本番を迎える者もいたんじゃないだろうか。
プロとしての誇りすらないのか、と思うけど本番の演奏中の団員の心境の変化を描くためには下手糞でなければならないしねぇ。難しいねぇ。

2010年10月10日日曜日

映画『春との旅』

2009年 監督:小林政広
at ギンレイホール


春との旅【DVD】

主演仲代達矢!と徳永えり。
それから淡島千景も出ているし、他にも田中裕子、香川照之、大滝秀治、柄本明、小林薫、菅井きん、美保純、戸田菜穂も出演。
この豪華キャストの監督は一体誰なのかというと小林政広。。。
あざとい演出であんまりいい印象の無い監督だから微妙と思ったものの、これはそんなに悪くは無い。
だって仲代達矢を安いビジネスホテルのロビーに一人で座らせるんだぜ。

徳永えりは目の力が凄く良くて、仲代達矢の存在感に負けていない。
あの蟹股走りは演出なのかな。演出ならばなかなかやるな。
予告編でも流れたけど、仲代達矢と腕を組んで二人で走っていく後姿はあの走り方もあって泣きそうになる。

映画『パーマネント野ばら』

2010年 監督:吉田大八
at ギンレイホール


パーマネント野ばら [DVD]

「私、狂ってる?」って瞬間『ニンゲン合格』の「俺、存在した?」を急に思い出した。
海に面した田舎町の下品で不幸だけど逞しい人達のショートエピソードはうんざりする寸前で程よく制御され、ラストで積み重ねたイメージが一気に心に浸透する。
他者との関わりの中で生きる人間の根源的な問いかけは悲しくて温かい。

主演菅野美穂。
この人はドラマでも映画でも一本も観ていない気がするけど、こんないい女優さんだったんだな。

原作はいつの間にかのりにのっている西原理恵子。

2010年9月26日日曜日

映画『マイ・ブラザー』

2009年 監督:ジム・シェリダン
at ギンレイホール


予告編見たときに話が以前見た映画にそっくりで、ぱくり?と思ったけどリメイクらしい。
元はデンマーク映画『ある愛の風景』。

なにか非常に分かりやすくまとまった感じで、雰囲気はオリジナルの方がよかった気がする。

いかつい兄役にトビー・マグワイア。
今までひ弱なぼっちゃんのイメージだったから違和感あったのだけど、狂気の面は確かに目が怖い。
ただ、やっぱり暴れてもひ弱そうだからなんとかなりそうな気もする。
オリジナルの兄ちゃんは本当怖かったからなぁ。

弟役にはジェイク・ギレンホール。
こちらはなかなかオリジナルとイメージが近い。怯えたような目とか。

そしてなにより妻役がナタリー・ポートマン。
よく外国映画で登場人物が「あいついい女だろ」みたいなことを言うシーンがあるけど、9割方「えっ?まじで?」と思う。
こういうセリフを聞いて初めてああ、いい女という設定だったんだと納得するという。
しかしながらこのナタリー・ポートマン、「すっげーいい女だな」「うんうん、ものすっげーいい女だよ」と即答したくなるくらいいい女。
美人というには少し独特な顔立ちではあるけど本当に美しい。
フレームの中で主張し過ぎずないのにどこに収まってもしっくり絵になる。
本当世界の宝だよ、ナタリー・ポートマンは。

娘二人が可愛いようであまり可愛くない子役を使っているところは好感。
設定上一方は可愛くない必要があったのかもしれないけど、ちょうどいい感じの子役を見つけたもんだな。
可愛くてそれっぽく演技もするこまっしゃくれたガキじゃないだけで見てるほうは凄く助かる。

映画『新しい人生のはじめかた』

2008年 監督:ジョエル・ホプキンス
at ギンレイホール


新しい人生のはじめかた [DVD]

中高年の恋愛物、なんて全く見る気しないのに役者がダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンなら見てもいいかなと思う。

展開はお約束満載なのに、なんか面白く見れる。
服屋で女性が試着によるプチファッションショーを彼氏の前で披露するのをバックミュージックに載せて楽しげに映し出すのなんてゲゲッと普通なるところだけど、そこはエマ・トンプソンとダスティン・ホフマンというおばさんとおじいさんのコンビだとまた違った味わい。

ダスティン・ホフマンの役は62歳という設定らしい。実際はなんと72歳だ。
一体こんな若々しい70代がいるだろうか。
50代でも通じそう。

いろんな理由でとにかく切ない状況、生活にある中高年二人がロンドンのヒースロー空港で出会う。
出会うというかホフマンがエマ・トンプソンをナンパする。
このナンパしているとき、なんかのセリフの後にホフマンが首だけエマ・トンプソンの方に向けてじっと無言で見つめるシーンがあって、その時のホフマンの目がつぶらな小動物のような可愛い目になっていて噴出しそうになった。
なんてお茶目な72歳。

2010年9月22日水曜日

引越(1)

今住んでいるマンションの契約更新が近づいてきた。
いつも契約更新が近づく度に引っ越そうと思うのだけど、仕事が忙しいからそんな煩わしい事してられない、と先送りにしてきた。
でも、今凄い暇なんだな。仕事が。
暇は言いすぎか。作業はちゃんとしているが残業をほとんどしていない、っていうのはいたって普通の事なんだけど、今までの終電帰りに比べると超暇という感じがする。
8年も住んでるし、給料も上がったことだしってことで引っ越そうと思う。

思えば今の家に引っ越す直前、一度夜中に新居の部屋を様子見に訪れたことがある。
真っ暗な部屋から窓の外の街灯を眺めていると、どこからか話し声のようなくぐもった音が聞こえてくる。
なんだろうと耳を澄ますと、どうも隣の部屋のテレビの音らしい。
なんだこの壁の薄さはと愕然すると同時に2年で速攻引っ越してやると決意したものだったが。

部屋は3階建ての2階の角部屋で隣は一軒家になっている。
この一軒家も曲者で、当初は夜中に赤ん坊の夜泣きが丸聞こえでひどかった。
今は子供も成長して小学生くらいになっているが、問題は続く。
休みの日の朝など、母親の怒鳴り声と子供の泣き声が聞こえてきてとても寝ていられないくらいうるさいときがある。
子供は姉と弟の二人いるっぽいのだが、弟が本当にすぐ泣く。
昼間は出かけているのか聞こえないが、朝と夕方で1日に10回以上泣く。
泣くのと同時に聞こえるのは母親の怒鳴り声。
「なにやってんだよー!お前はーー!!」
「だからこうしろって言っただろー!!」
「うるせーなー!!」
等々。
虐待でもしているのかと思ったがそういうわけでもないらしい。
泣いていないときは姉弟そろって両親に甘えるような声ではしゃいでいるときもあるし。
でも、たまにバチーンって音が聞こえると同時に泣き声のボリュームがレベルアップする時もあったな。
北斗晶みたいな感じの母親を想像していたのだが、一度ちらっと目撃したところ小柄でおかめみたいな顔した母親だった。
泣き声とか怒鳴り声とか、僕の部屋だけじゃなくて他の部屋や表の通りにも丸聞こえだと思うのだけど気にしないのかなぁ。
夫婦喧嘩は無い模様。
最近では姉が弟を泣かして、姉の言葉遣いが母親そっくりなのに戦慄した。


今の部屋の愚痴書いたついでに一通り書いておくかな。

隣の部屋の音が普通に聞こえる。

家の前の通りをでかいトラックなどが通ると地震のように揺れる。

部屋の真下が野菜置き場(1階に住む大家は八百屋)になっていて、夏場に風を通そうとドアを半開きにしていたらたくさんゴキブリが入ってきた。
ドアを開けないようにしたら1年に1回出るか出ないかくらいになる。

一度ねすみが出たことがある。

キッチンは電気コンロ1口で、非常に料理がしづらい。
なので2年くらいで全く自炊しなくなった。

間取りは6畳の1Kだが、9畳の部屋に住んでいる人の部屋に遊びに行ったとき凄く羨ましかった。家賃は僕の部屋より4千円くらい安いのに!


嫌なところだけ書いてもなんなのでいいところも書いておくか。

天井までの高さ1Mもないロフトがあって、上って座っても背筋が伸ばせないのだけど、これがいい物置き場になっていて、家電のダンボールや夏場は掛け布団やコタツ布団等をぶっこんでいられるから便利。

家賃は引き落としと手渡しを選択できて、なんとなく手渡しにしているのだが、毎月近所にある大家がやっている八百屋に家賃を持っていくと必ずバナナとかみかんとかなにかしらくれる。

そんくらいかな。

長くなってしまったので一旦ここで切ろう。

2010年9月11日土曜日

映画『ボーダー』

2008年 監督:ジョン・アヴネット
at ギンレイホール


ボーダー [DVD]

デ・ニーロとアル・パチーノがベテラン刑事役で共演。
冒頭から射撃場で二人が並んでばんばん発砲しているのでその姿にファンは歓喜するのだろう。

ターク(デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)はニューヨーク市警のベテラン刑事で名コンビとして数々の事件を解決してきた。
ニューヨークでは法律を盾に警察の追及を巧みに逃れてのうのうと暮らしている犯罪者が大勢いた。
そんな時、悪人ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。
この犯人がタークらしい。
タークの自白ビデオや事件のモノローグが度々挿入される。
時は前後しながら、二人が連続殺人事件を追う姿が描かれる。
警察では犯人は警察関係の人間とにらみ、タークに嫌疑をかけていた。
タークのパートナーであるルースターはタークがそんなことするわけないと憤慨する、という人間ドラマ。
中盤過ぎたあたりでもしやと思うが前半は本当なんも疑いもしなかったな。
自白ビデオの最初に犯人の名前言っていたのかなぁ。

この二人、名コンビというかどこか時代に取り残された迷コンビに見えてしまうのは何故だろう。
二人の刑事がど派手に活躍するアクション映画ではなく、上記の通りシリアスな話なのでリアルさが必要なんだけど、そのリアルさの中でこの二人は浮いている。
昔の刑事映画の観すぎな痛い二人のような感じ。
セリフは忘れたけど娼婦に聞き込みに言ったときにルースターがちょっとウィットというか下品なセリフを吐いて立ち去るのだけど、言った本人はかっこいいつもりでも娼婦は「は?何言ってんだこのじじー」みたいな表情でルースターの後姿を眺めている。
破天荒で有能な名コンビ、を気取って偉そうにしているお荷物じいさん達、とまでは言いすぎかもしれないけど、結局あんな事件起こしちゃったら残った方はニューヨーク市警内の若手から総スカン食らったりしないだろうか。

「ゴッドファーザー」シリーズでは二人が同じシーンに収まることはなく、1995年の「ヒート」でも同一のフレームに収まることがほとんどなかったことから、待望の"共演"らしい。
といっても僕はこの二人に特に思いいれが無いのでそれほど感動が無い。
なんでだろうと思ったらアル・パチーノは『スケアクロウ』や『セルピコ』など若い頃の作品から今に至るまで結構見ているけど、デ・ニーロの若い頃の作品って一本も観ていないからだな。
それはつまり巷で名作と呼ばれている作品を全く見ていないことを意味する。。。

映画『シャーロック・ホームズ』

2009年 監督:ガイ・リッチー
at ギンレイホール


シャーロック・ホームズ Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

冒頭、いきなりクライマックス。
まるでアクション映画の終了5分前に映画館に駆け込んでクライマックスを眺めているような出だしに唖然とする。
ホームズとワトソン君のコンビはこうやっていくつもの事件を解決してきたのだよ、という軽い導入なのだろう。
と思ったらちゃんとこの冒頭の解決事件はこの物語の「冒頭」であって、繋がっているのね。
あと武闘派ホームズというのをきっちり印象付けるための冒頭。

謎解きはあるにはあるけど、ミステリーというより武闘派ホームズ&ワトソンによるアクション映画になっている。
緩急がよいので長くてもなかなか楽しめる。
雰囲気のあるものからうさんくさいものまでCGもふんだんで盛り上げてくれる。
ああ、129分もあったんだな。

そういえばひとつ不覚にも泣きそうになったシーンがある。
工場での大爆発シーン。
圧倒的な火力の前で命の灯が一瞬で吹き飛びそうなくらい力なくゆらめくスローモーションは、ベタでありながらその無情な破壊力と無力な人間に泣きそうになる。

ホームズにロバート・ダウニー・Jr、ワトソンにジュード・ロウ、ヒロインにレイチェル・マクアダムス。
アラーキーがきみに読む物語で「魅惑のレイチェル・マクアダムス、抱きたい。」と言ったあのレイチェル・マクアダムスです。

ロバート・ダウニー・Jrはワトソンの婚約者メアリーにワインをぶっ掛けられた後、ナプキンをかけて平然と食事を始める時の表情が秀逸だったな。