2011年 監督:ウディ・アレン
製作国:スペイン/アメリカ
at ギンレイホール
ウディ・アレンの中で歴代最高のヒット作だったらしい。
脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者のイネズ(レイチェル・マクアダムス)とパリにやってくる。
パリに多大な憧れを抱いているギルは、ひょんなことから毎夜華の1920年代にタイムスリップできるようになる。
フィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリ、ガートルード・スタイン等々、伝説の人物と知り合いになり、そしてピカソの愛人アドリアナと惹かれあっていく。
ウディ・アレンの映画の登場人物というと、夢見がちで駄々っ子のような幼児性、孤独に対する尋常じゃない恐怖心を振り払うかのようにどもりながらまくし立てる言葉、等が思い浮かぶけど、そういうキャラクターが一番合う土地はやっぱりニューヨークなんだなと思う。
他の土地だとせせこましさだけが浮かび上がってくるような印象がある。
ストーリーは単純明快で面白かった。
過去に憧れても、その過去はさらに過去に憧れている。
現代には現代のよさがあるんだから、過去を見るのもいいけどもっと現代も見ようよ、っていう。
主演はウェス・アンダーソン作品や『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』でお馴染みのオーウェン・ウィルソン。
ギルの婚約者役イネズは、アラーキーが「魅惑のレイチェル・マクアダムス、抱きたい。」と言ったレイチェル・マクアダムス。
大人になったな。あれっ、同い年だった。
アドリアナ役は『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のマリオン・コティヤール。
他、キャシー・ベイツやエイドリアン・ブロディも出ている。
エイドリアン・ブロディは口髭がついていたからか全然気づかなかった。
2012年11月4日日曜日
2012年10月26日金曜日
映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』
2011年 監督:蔵方政俊
製作国:日本
at ギンレイホール
定年間近の鉄道運転士は、定年後に苦労をかけた妻を労わりながらのんびり過ごそうと思っていたが、妻は結婚したときから思い続けていた看護士としての職場復帰を密かに実行に移していた。
思いはすれ違って「出て行け」と言って妻は出て行き、離婚へのRAILWAYSを突っ走る。
テレビドラマだったら面白そうだな。
タイトルはなんでこんなにひどいんだろう。
鉄道物語とでもしといたほうがまだましなくらいだ。
女優小池栄子は好きなんだけど、この役が宮崎あおいだったらもっとよかったなぁと想像したりする。
余貴美子さんのやつれた雰囲気は役にはまっていていい。
『真田風雲録』の根津甚八役だった米倉斉加年がちょろっと出ている。
あんまり感想も無いな。
ストーリーは最後の方一瞬えっ?と戸惑うようなしゃれた仕掛けがある。
製作国:日本
at ギンレイホール
定年間近の鉄道運転士は、定年後に苦労をかけた妻を労わりながらのんびり過ごそうと思っていたが、妻は結婚したときから思い続けていた看護士としての職場復帰を密かに実行に移していた。
思いはすれ違って「出て行け」と言って妻は出て行き、離婚へのRAILWAYSを突っ走る。
テレビドラマだったら面白そうだな。
タイトルはなんでこんなにひどいんだろう。
鉄道物語とでもしといたほうがまだましなくらいだ。
女優小池栄子は好きなんだけど、この役が宮崎あおいだったらもっとよかったなぁと想像したりする。
余貴美子さんのやつれた雰囲気は役にはまっていていい。
『真田風雲録』の根津甚八役だった米倉斉加年がちょろっと出ている。
あんまり感想も無いな。
ストーリーは最後の方一瞬えっ?と戸惑うようなしゃれた仕掛けがある。
映画『わが母の記』
2011年 監督:原田眞人
製作国:日本
at ギンレイホール
井上靖の自伝的小説の映画化。
認知症で記憶が混沌としてく母親と、幼い頃母親に一度捨てられたというわだかまりを今でも抱えるベストセラー作家の長男。
そして作家の兄弟、作家の子供たち。
母親と作家を中心に据えた家族の物語。
樹木希林の母親役というと、寺内貫太郎一家とか、あまり面白くなかった東京タワーなんちゃらを思い出すけど、東京タワーよりか大分面白かった。
愛らしくどこかこ憎たらしい感じもするおばあちゃん役をやらせたら樹木希林は最高だ。
冷たさと優しさを同時に湛えた読めないあの瞳に引き込まれていく。
認知症自体はそれほど重い雰囲気で描かれてはいなくて、むしろさらっとした描き方は笑いを誘うことまであるけど、それが逆に残酷だ。
母親に使用人と間違えられたら泣いちゃうよ。
10数年にわたる物語、って知らなかったから、宮崎あおいがセーラー服姿の中学生役で登場したときはびびった。
びびったけど次第に違和感も薄れていくからまたびびる。
次女役の菊池亜希子は初めて見たけど柔和な顔した可愛らしい人だな。
ファッションモデルか。
製作国:日本
at ギンレイホール
井上靖の自伝的小説の映画化。
認知症で記憶が混沌としてく母親と、幼い頃母親に一度捨てられたというわだかまりを今でも抱えるベストセラー作家の長男。
そして作家の兄弟、作家の子供たち。
母親と作家を中心に据えた家族の物語。
樹木希林の母親役というと、寺内貫太郎一家とか、あまり面白くなかった東京タワーなんちゃらを思い出すけど、東京タワーよりか大分面白かった。
愛らしくどこかこ憎たらしい感じもするおばあちゃん役をやらせたら樹木希林は最高だ。
冷たさと優しさを同時に湛えた読めないあの瞳に引き込まれていく。
認知症自体はそれほど重い雰囲気で描かれてはいなくて、むしろさらっとした描き方は笑いを誘うことまであるけど、それが逆に残酷だ。
母親に使用人と間違えられたら泣いちゃうよ。
10数年にわたる物語、って知らなかったから、宮崎あおいがセーラー服姿の中学生役で登場したときはびびった。
びびったけど次第に違和感も薄れていくからまたびびる。
次女役の菊池亜希子は初めて見たけど柔和な顔した可愛らしい人だな。
ファッションモデルか。
2012年10月7日日曜日
映画『ファミリー・ツリー』
2011年 監督:アレクサンダー・ペイン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ユーモアまじえつつ淡々と進んで、最後は爽やかだけど、内容は結構残酷だよな。
オアフ島に住むマット・キング(ジョージ・クルーニー)はカメハメハ大王の子孫で、先祖が残した広大な土地を所有して働かなくても食っていけるのだが弁護士をしている。
ある日妻のエリザベスがボート事故で昏睡状態に陥ってしまう。
今まであまり家族を顧みなかったマットは、反抗的な次女の面倒を見つつ、全寮制の高校に通う長女を家に呼び戻す。
こっから家族再生のほんわか物語が始まるわけではない。
長女の口から聞かされたのは、妻が浮気をしていたという事実。
妻は昏睡状態だから何の弁解もできないのね。
家族をほったらかしにしていたマットにも責任の一端はあるはずだけど、一方的に悪者になってしまった妻の死んだように眠っている生気の無い顔がとても残酷だ。
残酷といえば浮気相手の貞淑な妻にとっても残酷な仕打ちだよなぁ。
なにより家族の絆を大事にし、幸せな家族像が国家の基盤とすらなっていながら、どこよりも家族が崩壊している国アメリカのホームドラマ。
おもっ苦しくならないのはユーモアもそうだけど、舞台がハワイってところもあるんだろうな。
マットの従兄弟役の男がジェフ・ブリッジスの雰囲気に似ているなと思ったらボー・ブリッジス、お兄さんだった。
初めて見た。似てる。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
ユーモアまじえつつ淡々と進んで、最後は爽やかだけど、内容は結構残酷だよな。
オアフ島に住むマット・キング(ジョージ・クルーニー)はカメハメハ大王の子孫で、先祖が残した広大な土地を所有して働かなくても食っていけるのだが弁護士をしている。
ある日妻のエリザベスがボート事故で昏睡状態に陥ってしまう。
今まであまり家族を顧みなかったマットは、反抗的な次女の面倒を見つつ、全寮制の高校に通う長女を家に呼び戻す。
こっから家族再生のほんわか物語が始まるわけではない。
長女の口から聞かされたのは、妻が浮気をしていたという事実。
妻は昏睡状態だから何の弁解もできないのね。
家族をほったらかしにしていたマットにも責任の一端はあるはずだけど、一方的に悪者になってしまった妻の死んだように眠っている生気の無い顔がとても残酷だ。
残酷といえば浮気相手の貞淑な妻にとっても残酷な仕打ちだよなぁ。
なにより家族の絆を大事にし、幸せな家族像が国家の基盤とすらなっていながら、どこよりも家族が崩壊している国アメリカのホームドラマ。
おもっ苦しくならないのはユーモアもそうだけど、舞台がハワイってところもあるんだろうな。
マットの従兄弟役の男がジェフ・ブリッジスの雰囲気に似ているなと思ったらボー・ブリッジス、お兄さんだった。
初めて見た。似てる。
映画『幸せへのキセキ』
2011年 監督:キャメロン・クロウ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
「なんでこの家を買ったの?」
「いけない?」
劇中での使い方は少し違うが、何か返答に困った時とか答えるのが面倒なときに使えそうだ。
突撃レポーター風にどこにでもアクティブに突撃取材していく新聞社のコラムニストベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は最愛の妻を亡くしたシングルファザー。
母をなくした傷が癒えない問題児の息子ディラン14歳のと、7歳の娘ロージーを見て、ミーは新居に引っ越して心機一転しようとする。
運良く郊外の丘にある大きな家を見つけるが、そこは家とともに閉演状態の動物園と飼育員まで付いてきた。
動物園経営には全くの素人だけど、ミーはこの物件を購入してオーナーになり、動物園再開に向けて動き出す。
実話が元らしい。
飼育員のリーダーは地味な感じで一瞬気づかなかったがスカーレット・ヨハンソン。
そしてレストランをまかされディラン君に興味津々な女の子にエル・ファニング。
こんな田舎町にありえないほどの可愛さをふりまくエル・ファニングは、もっと出番が多かったらその破壊力で映画自体をぶっ壊してしまうんじゃないだろうか。
それにしてもスカーレット・ヨハンソとエル・ファニングが付いてくるんなら借金してでもこの物件買うよなぁ。
ああ、監督はキャメロン・クロウ。
『あの頃ペニー・レインと』でも金髪のかわいい少女(ケイト・ハドソン)が出てきたな。
『シングルス』のブリジット・フォンダも少女じゃなかったけど金髪。
飼育員ピーターを演じたアンガス・マクファーデンが尾崎紀世彦に似ている。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
「なんでこの家を買ったの?」
「いけない?」
劇中での使い方は少し違うが、何か返答に困った時とか答えるのが面倒なときに使えそうだ。
突撃レポーター風にどこにでもアクティブに突撃取材していく新聞社のコラムニストベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は最愛の妻を亡くしたシングルファザー。
母をなくした傷が癒えない問題児の息子ディラン14歳のと、7歳の娘ロージーを見て、ミーは新居に引っ越して心機一転しようとする。
運良く郊外の丘にある大きな家を見つけるが、そこは家とともに閉演状態の動物園と飼育員まで付いてきた。
動物園経営には全くの素人だけど、ミーはこの物件を購入してオーナーになり、動物園再開に向けて動き出す。
実話が元らしい。
飼育員のリーダーは地味な感じで一瞬気づかなかったがスカーレット・ヨハンソン。
そしてレストランをまかされディラン君に興味津々な女の子にエル・ファニング。
こんな田舎町にありえないほどの可愛さをふりまくエル・ファニングは、もっと出番が多かったらその破壊力で映画自体をぶっ壊してしまうんじゃないだろうか。
それにしてもスカーレット・ヨハンソとエル・ファニングが付いてくるんなら借金してでもこの物件買うよなぁ。
ああ、監督はキャメロン・クロウ。
『あの頃ペニー・レインと』でも金髪のかわいい少女(ケイト・ハドソン)が出てきたな。
『シングルス』のブリジット・フォンダも少女じゃなかったけど金髪。
飼育員ピーターを演じたアンガス・マクファーデンが尾崎紀世彦に似ている。
2012年9月30日日曜日
映画『グーグーだって猫である』
2008年 監督:犬童一心
製作国:日本
BSプレミアム録画
大島弓子のエッセイ漫画が原作。
面白かったような特に面白くなかったような。
ジョゼ見たときから思っていたけど、犬童一心のメルヘン漫画脳はちょっと個人的に肌に合わない。
岩井俊二のように突き抜けていればいいんだけど。
あとギャグセンス。
マーティ・フリードマンの解説等で吉祥寺の紹介が随所に入るけど、なんかタイアップしてんのかな。
森三中とか楳図かずおとか珍しい人含めていろんな人たちが出演しているのが、豪華というより内輪的いやらしさ、いや、なんかストーリーの焦点のぼやけ具合とあいまってごちゃごちゃした印象しか受けないのが寂しい。
小泉今日子は声がいいなぁ。
髪型がマーティ・フリードマンに似ているのでたまに見間違えた。
何年か前にギンレイでやっていたのを見逃して後悔した記憶があるけど、小泉今日子が見たかったわけでもないしなんだろうと思ったら上野樹里を見たかったんだ。
上野樹里は面白いなぁ。
製作国:日本
BSプレミアム録画
大島弓子のエッセイ漫画が原作。
面白かったような特に面白くなかったような。
ジョゼ見たときから思っていたけど、犬童一心のメルヘン漫画脳はちょっと個人的に肌に合わない。
岩井俊二のように突き抜けていればいいんだけど。
あとギャグセンス。
マーティ・フリードマンの解説等で吉祥寺の紹介が随所に入るけど、なんかタイアップしてんのかな。
森三中とか楳図かずおとか珍しい人含めていろんな人たちが出演しているのが、豪華というより内輪的いやらしさ、いや、なんかストーリーの焦点のぼやけ具合とあいまってごちゃごちゃした印象しか受けないのが寂しい。
小泉今日子は声がいいなぁ。
髪型がマーティ・フリードマンに似ているのでたまに見間違えた。
何年か前にギンレイでやっていたのを見逃して後悔した記憶があるけど、小泉今日子が見たかったわけでもないしなんだろうと思ったら上野樹里を見たかったんだ。
上野樹里は面白いなぁ。
2012年9月23日日曜日
映画『おとなのけんか』
2011年 監督:ロマン・ポランスキー
製作国:フランス/ドイツ/ポーランド
at ギンレイホール
室内劇なら演劇や2時間テレビドラマででもやってくれと思いつつ、監督ポランスキーだしなぁと恐る恐る見てみたらくそ面白かった。
子供が喧嘩して一方に前歯を折る大怪我を負わせてしまう。
加害者側の両親が被害者側の両親の家に謝罪に出向いて、この二組の初対面の夫婦間で和解の話し合いが行われる。
被害者側の両親は特にわめきたてるでもなく、むしろ友好的な態度で加害者側を招きいれ、事は穏便に解決するかに見えたが。。
主な登場人物は二組の夫婦の4名のみ。
そしてこの4者は夫婦間ですらそりが合っていない様子。
友好的な話し合いに最初に波風を立たせるのは加害者側の夫アラン(クリストフ・ヴァルツ)で、この道徳性のかけらもない弁護士アランを皮切りに4者が次第に本音と狂気をむき出しにしていく。
サスペンスじゃなくて、良質のコント。
4者はいがみ合っているのに、時折10年来の友人かのように意気投合したりする。
いや、本当に10年来の友人なら人間関係の崩壊を恐れて本音を押し隠すはず。
だから夫婦同士も他人も関係なく感情を爆発させる様は、普通じゃありえないほどの濃密な人間関係を一瞬にして築いているように見える。
ただいがみ合うのではなくて、どこか滑稽で楽しげだから。
主演は
ジョディ・フォスター
ジョン・C・ライリー
ケイト・ウィンスレット
クリストフ・ヴァルツ
クリストフ・ヴァルツだけは初めて見たけど、他の3人にひけをとらないくらいのねちっこい存在感でよかった。
原作は大ヒット舞台劇らしい。
製作国:フランス/ドイツ/ポーランド
at ギンレイホール
室内劇なら演劇や2時間テレビドラマででもやってくれと思いつつ、監督ポランスキーだしなぁと恐る恐る見てみたらくそ面白かった。
子供が喧嘩して一方に前歯を折る大怪我を負わせてしまう。
加害者側の両親が被害者側の両親の家に謝罪に出向いて、この二組の初対面の夫婦間で和解の話し合いが行われる。
被害者側の両親は特にわめきたてるでもなく、むしろ友好的な態度で加害者側を招きいれ、事は穏便に解決するかに見えたが。。
主な登場人物は二組の夫婦の4名のみ。
そしてこの4者は夫婦間ですらそりが合っていない様子。
友好的な話し合いに最初に波風を立たせるのは加害者側の夫アラン(クリストフ・ヴァルツ)で、この道徳性のかけらもない弁護士アランを皮切りに4者が次第に本音と狂気をむき出しにしていく。
サスペンスじゃなくて、良質のコント。
4者はいがみ合っているのに、時折10年来の友人かのように意気投合したりする。
いや、本当に10年来の友人なら人間関係の崩壊を恐れて本音を押し隠すはず。
だから夫婦同士も他人も関係なく感情を爆発させる様は、普通じゃありえないほどの濃密な人間関係を一瞬にして築いているように見える。
ただいがみ合うのではなくて、どこか滑稽で楽しげだから。
主演は
ジョディ・フォスター
ジョン・C・ライリー
ケイト・ウィンスレット
クリストフ・ヴァルツ
クリストフ・ヴァルツだけは初めて見たけど、他の3人にひけをとらないくらいのねちっこい存在感でよかった。
原作は大ヒット舞台劇らしい。
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
2011年 監督:フィリダ・ロイド
製作国:イギリス
at ギンレイホール
劇場が暗くなった瞬間から猛烈に眠くなって、前半は結構うとうとしてしまった。
鉄の女サッチャーの自伝映画。
サッチャーの自伝というか、メリル・ストリープという女優の素晴らしさを見る映画。
映画役者はスクリーンに映える雰囲気こそ全てで演技力なんてどうでもいいと思っていたけど、メリル・ストリープの演技力は別格だなぁ。
製作国:イギリス
at ギンレイホール
劇場が暗くなった瞬間から猛烈に眠くなって、前半は結構うとうとしてしまった。
鉄の女サッチャーの自伝映画。
サッチャーの自伝というか、メリル・ストリープという女優の素晴らしさを見る映画。
映画役者はスクリーンに映える雰囲気こそ全てで演技力なんてどうでもいいと思っていたけど、メリル・ストリープの演技力は別格だなぁ。
2012年9月9日日曜日
映画『素晴らしい一日』
2008年 監督:イ・ユンギ
製作国:韓国
at ギンレイホール
仕事もなく貯金も底をついた30過ぎの女性ヒス(チョン・ドヨン)は1年前に分かれた元彼に350万ウォンを貸していたことを思い出し、元彼ビョンウン(ハ・ジョンウ)を探しに競馬場へやってくる。
ビョンウンを見つけたヒスだが、ビョンウンもまたプー太郎になっていた。
ビョンウンは返せる金なんか持っていないで、彼の幅広い交友関係を当たって金を借りてヒスに返そう考える。
ビョンウンとヒスの借金返済のための借金ロードムービー。
ビョンウンって奴は、どうしょうもない奴ではあるけど、なんか憎めない。
彼の交友関係はほとんど女性だけど、別に関係を持っているわけでもなさそうで、しかもいまだにヒスに一途だったりするところが誠実とさえ思えてしまう。
ヒスにちゃんと借りていた金を返そうとするところも誠実だ。
よくよく考えれば、そもそも人から借金したり、借金返すためにまた人から借金する行為のどこが誠実なんだって話だが、快く彼に金を貸す友人達や彼の愛嬌のある人柄を見ていると、そんな事実が裏に隠れてしまうから不思議だ。
男は度胸女は愛嬌、っていっても男も愛嬌があると世渡り上手になるもんだ。
ビョンウンを演じたハ・ジョンウは雰囲気が浅野に似ている。
チョン・ドヨンはそんなに若くなさそうだから30くらいかと思っていたけど、撮影当時35歳くらいだ。
製作国:韓国
at ギンレイホール
仕事もなく貯金も底をついた30過ぎの女性ヒス(チョン・ドヨン)は1年前に分かれた元彼に350万ウォンを貸していたことを思い出し、元彼ビョンウン(ハ・ジョンウ)を探しに競馬場へやってくる。
ビョンウンを見つけたヒスだが、ビョンウンもまたプー太郎になっていた。
ビョンウンは返せる金なんか持っていないで、彼の幅広い交友関係を当たって金を借りてヒスに返そう考える。
ビョンウンとヒスの借金返済のための借金ロードムービー。
ビョンウンって奴は、どうしょうもない奴ではあるけど、なんか憎めない。
彼の交友関係はほとんど女性だけど、別に関係を持っているわけでもなさそうで、しかもいまだにヒスに一途だったりするところが誠実とさえ思えてしまう。
ヒスにちゃんと借りていた金を返そうとするところも誠実だ。
よくよく考えれば、そもそも人から借金したり、借金返すためにまた人から借金する行為のどこが誠実なんだって話だが、快く彼に金を貸す友人達や彼の愛嬌のある人柄を見ていると、そんな事実が裏に隠れてしまうから不思議だ。
男は度胸女は愛嬌、っていっても男も愛嬌があると世渡り上手になるもんだ。
ビョンウンを演じたハ・ジョンウは雰囲気が浅野に似ている。
チョン・ドヨンはそんなに若くなさそうだから30くらいかと思っていたけど、撮影当時35歳くらいだ。
映画『ポエトリー アグネスの詩(うた)』
2010年 監督:イ・チャンドン
製作国:韓国
at ギンレイホール
本編見ている時はそうでもなかったのに、後から予告編見直すと涙出そうになる。
分かりにくい暗喩や寓意をちりばめて詩的だろう?と自己満足している映画は多々あれど、本当に詩的な映画っていうのはこういうのをいうんだと教えてくれる。
66歳のミジャ(ユン・ジョンヒ)は中3の孫ジョンウクと二人で暮らしている。
ジョンウクの母親は釜山で働いているらしいが仕送りはほとんど無い様子で、ミジャの介護ヘルパーの仕事で生計を立てている。
ある日ミジャはずっと気になっていた詩のカルチャースクールに通いだす。
しかし同時に病院ではアルツハイマーの初期状態だと診断され、さらには他人事だった少女の自殺に孫が行ったひどい仕打ちが深く関わっている事実を知る。
つらい現実が襲い掛かりながらもカルチャースクールの仕上げである一編の詩の作成を目標に、詩が自分から流れ出る瞬間を不安と期待を込めて待ち続けるミジャだった。
ストーリーだけ見ると強い母(祖母だけど)、力強く生きる女性を描いているみたいだが、全然違う。
ミジャはなんか変な人で、空気が読めない、嫌なもの醜いものは直視しようとしない、っていう我侭な少女のような性格で、傍から見ると馬鹿なんじゃないかと思えてしまう。
映画の主人公なのに魅力的な人物でなく、むしろいらっとするような人なのに、何故だかこの主人公が気になって仕方ない。
見たくないものは見ないで逃避しても現実に発生している問題からは逃げられない。
逃避してもすぐに絡めとられる現実の残酷な事実を他人事のように受け流せばただの頭の変なおばさんになるけど、ミジャはちゃんと現実を理解している。
だからまるで叱られた少女のように一人蹲って嗚咽をもらす。
美しいだけの世界に逃避してもすぐに現実が引き戻す。
そのサイクルがとてもつらい。
のどかな農村地帯の自然に目を奪われ、満面の笑顔で幸せそうに農民と談笑して別れた後、この農村に来た目的をふっと思い出す瞬間、アルツハイマーの進行という事実の認識と、抱えていた問題の再認識が同時に起こり、笑顔がみるみる驚きと苦渋の表情に変化するのを見たとき、苦しいくらいぞくっとした。
ミジャのファッションもポイントになっている。
劇中でも「おしゃれなおばあちゃん」と呼ばれるように、おしゃれなミジャは安物の服をいつもかわいく着こなしている。
しかしどんな場所でも変わらず派手な格好は次第に痛々しくなってくる。
もうなんか全てがこの主人公に興味を惹くようにできていて、かつその全てが苦しさやせつなさを際立たせる要素にもなっているから凄い。
カルチャースクールの講師に教えられた通り、普段見慣れたものを再度見つめなおし、そこから詩をあふれ出るように呼び起こそうとするミジャだったが、つらい現実から目をそむけてしまうミジャには何も見えていなかった。
醜いものもつらいものも真摯に見つめるようになったミジャから生まれた詩とは?
ミジャがした決断とは?
後になってからじわじわくるなかなかいい映画だった。
ミジャを演じたユン・ジョンヒは60年だ70年代に活躍した大女優らしい。
とにかくこの女優さんがやばい。
おそらく素に近いんだろうな。
この人以外のミジャなんて想像できないくらい自然にはまっている。
結婚後フランスで暮らし、映画出演は16年ぶりとのこと。
おっとりしているけど気品があって、雰囲気は田中絹代に似ている。
ああ、あとどうでもいいけど、黙々と食事している孫をミジャがじっと見つめながら「おいしい?」と聞くシーンで、思春期の頃母親から言われるこの「おいしい?」が大嫌いだったなと思い出した。
製作国:韓国
at ギンレイホール
本編見ている時はそうでもなかったのに、後から予告編見直すと涙出そうになる。
分かりにくい暗喩や寓意をちりばめて詩的だろう?と自己満足している映画は多々あれど、本当に詩的な映画っていうのはこういうのをいうんだと教えてくれる。
66歳のミジャ(ユン・ジョンヒ)は中3の孫ジョンウクと二人で暮らしている。
ジョンウクの母親は釜山で働いているらしいが仕送りはほとんど無い様子で、ミジャの介護ヘルパーの仕事で生計を立てている。
ある日ミジャはずっと気になっていた詩のカルチャースクールに通いだす。
しかし同時に病院ではアルツハイマーの初期状態だと診断され、さらには他人事だった少女の自殺に孫が行ったひどい仕打ちが深く関わっている事実を知る。
つらい現実が襲い掛かりながらもカルチャースクールの仕上げである一編の詩の作成を目標に、詩が自分から流れ出る瞬間を不安と期待を込めて待ち続けるミジャだった。
ストーリーだけ見ると強い母(祖母だけど)、力強く生きる女性を描いているみたいだが、全然違う。
ミジャはなんか変な人で、空気が読めない、嫌なもの醜いものは直視しようとしない、っていう我侭な少女のような性格で、傍から見ると馬鹿なんじゃないかと思えてしまう。
映画の主人公なのに魅力的な人物でなく、むしろいらっとするような人なのに、何故だかこの主人公が気になって仕方ない。
見たくないものは見ないで逃避しても現実に発生している問題からは逃げられない。
逃避してもすぐに絡めとられる現実の残酷な事実を他人事のように受け流せばただの頭の変なおばさんになるけど、ミジャはちゃんと現実を理解している。
だからまるで叱られた少女のように一人蹲って嗚咽をもらす。
美しいだけの世界に逃避してもすぐに現実が引き戻す。
そのサイクルがとてもつらい。
のどかな農村地帯の自然に目を奪われ、満面の笑顔で幸せそうに農民と談笑して別れた後、この農村に来た目的をふっと思い出す瞬間、アルツハイマーの進行という事実の認識と、抱えていた問題の再認識が同時に起こり、笑顔がみるみる驚きと苦渋の表情に変化するのを見たとき、苦しいくらいぞくっとした。
ミジャのファッションもポイントになっている。
劇中でも「おしゃれなおばあちゃん」と呼ばれるように、おしゃれなミジャは安物の服をいつもかわいく着こなしている。
しかしどんな場所でも変わらず派手な格好は次第に痛々しくなってくる。
もうなんか全てがこの主人公に興味を惹くようにできていて、かつその全てが苦しさやせつなさを際立たせる要素にもなっているから凄い。
カルチャースクールの講師に教えられた通り、普段見慣れたものを再度見つめなおし、そこから詩をあふれ出るように呼び起こそうとするミジャだったが、つらい現実から目をそむけてしまうミジャには何も見えていなかった。
醜いものもつらいものも真摯に見つめるようになったミジャから生まれた詩とは?
ミジャがした決断とは?
後になってからじわじわくるなかなかいい映画だった。
ミジャを演じたユン・ジョンヒは60年だ70年代に活躍した大女優らしい。
とにかくこの女優さんがやばい。
おそらく素に近いんだろうな。
この人以外のミジャなんて想像できないくらい自然にはまっている。
結婚後フランスで暮らし、映画出演は16年ぶりとのこと。
おっとりしているけど気品があって、雰囲気は田中絹代に似ている。
ああ、あとどうでもいいけど、黙々と食事している孫をミジャがじっと見つめながら「おいしい?」と聞くシーンで、思春期の頃母親から言われるこの「おいしい?」が大嫌いだったなと思い出した。
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