2018年8月5日日曜日

映画『グレイテスト・ショーマン』

2017年 監督:マイケル・グレイシー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




冒頭から圧倒的大音量のミュージカルで掴んでくる。
CGの白馬の蹄の音がそのまま音楽になっていたりなんかして、もう冒頭で腹いっぱい。後は忘れた。

幼少期の恋愛を一途に貫いていよいよチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)を迎えに行ったP・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)を見た時、こんなに老けるまで時間が経ったんだね、苦労したね、一途だね、と思いそうになるけど、あの迎えに行った時の年齢は一体いくつくらいの設定なんだろう。
最後まで娘たちが幼いままだというところから考えると、やっぱり50手前くらいで迎えに行ったのだろうか。謎。

『ラ・ラ・ランド』と同じ音楽チームらしい。

アン・ウィーラー役のゼンデイヤが美しく可愛らしい。

なんかサーカス誕生みたいに思える描き方されていて、いやいやサーカスなんて大昔からあるよなぁと調べてみると、古くは古代エジプト、そして近代サーカスの原点は1770年のイギリス「アストリー・ローヤル演芸劇場」での開催とされるらしい。

映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

2016年 監督:アシュリング・ウォルシュ
製作国:カナダ/アイルランド
at ギンレイホール




カナダの画家モード・ルイスの物語。
仲睦まじい夫婦の物語かつ画家としてのサクセスストーリー、みたいなものを想像してたが(いや、それで結局間違いはないのだが)、それほどほのぼのとはしていなかった。
夫となるエベレット(イーサン・ホーク)の初めの頃のモード(サリー・ホーキンス)への扱いのひどさ!
体裁ばかり気にする叔母の薄情さ!
兄のクズさ!

20世紀初頭という時代的なものもあろうが、今だったらモードのような立場や扱いになったらヒステリックに叫びだして裁判起こしそうだ。
若年性関節リウマチを患って手足が不自由なモードはそれでも自分と同じ孤独を抱えるエベレットを想い続ける。

2018年7月22日日曜日

映画『スリー・ビルボード』

2017年 監督:マーティン・マクドナー
製作国:イギリス/アメリカ
at ギンレイホール




7ヶ月前に娘をレイプの末に火をつけられて殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、一向に犯人が逮捕されないことに業を煮やして、道路脇の3枚の広告板に警察批判の広告を貼り出す。
名指しで批判された署長のウィロビー(ウディ・ハレルソン)は心を痛めるが、彼は末期がんで余命いくばくもなかった。
このアメリカミズーリ州の田舎町の警察署ではある程度まともなのは署長のウィロビーのみで、あとはかなりのクズ警官ばかりだった。
特にやばいのがマザコン風のディクソン(サム・ロックウェル)で、横暴とかそういうレベルじゃないよねこれ。
この3者、特に後半はディクソンの物語。

ミルドレッドが被害者の母親というか加害者?と思うくらい過激。
暴力に彩られた街で、復讐やら家族愛やら敬愛する人物からの天啓やら、住人達の様々な思いが交錯してヒートアップしたり浄化したりしなかったり。
Wiki見ると監督は北野映画のファンらしいね。(学生への鉄拳制裁あたりを見たときになんとなく北野映画を思い出した)

映画『15時17分、パリ行き』

2018年 監督:クリント・イーストウッド
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




2015年、アムステルダム発パリ行きの高速列車内でテロ事件が発生する。
犯人はイスラム過激派の男一人。
この列車に居合わせたアメリカ人の幼馴染3人がテロリストに立ち向かう。

立ち向かうといってもテロ自体はほんの数分の出来事なので、映画は3人の幼少時代の出会いとか軍で経験したこととか3人の欧州旅行の様子とかが中心となる。
列車内の現在と過去が交互に描かれ、音で現在と過去が切り替わったりするのはスタイリッシュ。

あのちびっこ達が面影まったくなくガチムチのむさい大人になるのに違和感があるけどそこはまあいい。
それよりこの3人ってどちらかという犯罪者役よりの顔立ちじゃないか。
あ、まじか、実際の当事者たちが演じていたらしい。失礼しました。

2018年7月8日日曜日

映画『ベロニカとの記憶』

2017年 監督:リテーシュ・バトラ
製作国:イギリス
at ギンレイホール




狭い店で中古カメラ店を経営しながら年金生活を送るトニー(ジム・ブロードベント)。
ある日一通の手紙が届く。学生時代の初恋の女性ベロニカの母親が亡くなり、一冊の日記がトニーに遺贈された、というもの。
ベロニカとは何十年もあっておらず、しかもその母親(一度しか会っていない)からの遺贈とは何なのか?
ほろ苦い青春の思い出に浸りながらトニーはこの奇妙な出来事に関心を寄せていく。

前半はかったるくてうとうとしてしまったが、なかなか面白かった。
主人公のトニーはあからさまでなく微妙に嫌な奴として描かれ、そのちくちくとした仕込みが後半の真相につながる。

シャーロット・ランプリングはあの三白眼が最近少し苦手になってきていて、どんな映画でもその存在感と表現力で魅了してくれる存在だけにちょっと悩ましいところ。
この映画でも複雑な過去の鎖を背負った女性を静謐な演技で見せてくれるけど、若き日のベロニカ(フレイア・メイヴァー)と1mmも似ていないところが痛い。
年取って三白眼にはならない。
この役は薄幸そうな美少女が薄幸に年老いたような風貌の女優さんの方がよかったな。ぱっと女優名が出てこないけど。

映画『あなたの旅立ち、綴ります』

2017年 監督:マーク・ペリントン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




キャリアウーマンで広告業界で名を馳せたハリエット(シャーリー・マクレーン)はその財で優雅に暮らしていた。
死期が近づくにつれ、ふとしたことから自分の訃報記事がどう書かれるか気になりだす。
なんでも自分でコントロールしないと気がすまない彼女は、地元新聞社に乗り込み訃報記事の執筆依頼をする。
担当として選ばれたのは若き女性社員のアン(アマンダ・セイフライド)。
アンはさっそく取材を開始するが、ハリエットの評判はさんざんなものだった。
で、いい訃報記事を書くための条件を満たすためにハリエットは行動を開始し、なんだかんだで二人は仲良くなってアンの悩みもなんか解消してよかったねという話。

アンのハリエットに対する態度、足を机に乗せたり「なんか偉そうでむかつく」と言ってしまうような負けん気というかプライドの高さには驚く。
いや、欧米人の自己主張の激しさやプライドの高さは一般的だろうけど、それにしても小さな会社のぺーぺー平社員がなんの対抗心を燃やしているのかと。
そりゃあ失敗するのも怖くなるわ。

ちょっと寝不足気味だったので大分うとうとしてしまった。

シャーリー・マクレーンは若い頃が輝いていただけに塗りたくった化粧がなんか複雑。
アマンダ・セイフライドってなんか苦手なんだよね。
美人っぽくもあるしクリーチャーっぽくもある。
でも最後の方でハリエットを見つめる立ち姿は優しさに溢れてはっとするほど恐ろしく美しかった。
そういう思いがけず映える姿を見せるところが面白くもあり苦手でもある。

老女と若い女性が海(湖)に入るって、ジェシカ・タンディとブリジット・フォンダが出演する『カミーラ/あなたといた夏』を思い出す。
そのシーンだけ見るとカミーラの方が強烈だったためにこちらはとってつけたようなお遊びに見える。。

2018年6月24日日曜日

映画『勝手にふるえてろ』

2017年 監督:大九明子
製作国:日本
at ギンレイホール




高校時代のクラスの人気者イチ(北村匠海)に10年間も片思いし続けるヨシカ(松岡茉優)。
ヨシカは高校時代は髪ボサボサでメガネを掛けた暗い女の子だったらしい。
今ではコンビニ店員やらバーガーショップの店員、マッサージ師(池田鉄洋)やら釣り好きのおっさん(古舘寛治)等々と長年の友達かのように話する明るい女性になっている。
勤め先で知り合ったニ(渡辺大知)に付き合ってくれと言われるし絶好調に見えるが、やっぱりイチを忘れられず、イチに会うべく密かに同窓会を企画する。

最後の方の唐突なミュージカルは、内容(ネタバラシ)といいタイミングといい、どう考えても好きな展開のはずなのになぜか少しも心が動かなかくて、後で分析しようかと思っていたけどこれ書いているときにはもう詳細忘れてしまった。
そういう演出を見飽きたというのもあるかもしれない。
ここのミュージカルに感動できたらこの映画はかなりの名作になるはず。

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』

2017年 監督:白石和彌
製作国:日本
at ギンレイホール




電話でも対面でも店にクレームを入れまくる北原十和子(蒼井優)。
「ここまで来た私の時間返してくれますぅ?」
そんな十和子の同居人で結構年上な佐野陣治(阿部サダヲ)は十和子に甲斐甲斐しく尽くしている。
働かず家事もまったくしない十和子だけど陣治はとにかく十和子命なので十和子のためならなんでもやる。
不潔な陣治に嫌悪感をいだきながらも十和子と陣治の同居生活は続いていた。
十和子にはひどい別れ方をした前の男黒崎俊一(竹野内豊)がいて、十和子は時折黒崎との思い出に浸るが、ある時その黒崎が消息不明になっていることを知る。
サスペンス物で純愛物な話。

あまり惹き込まれることもないけど主演蒼井優だしまあまあ面白かった。

偽イチローみたいな奴がいると思ったら竹野内豊だった。
松坂桃李もそうだけど新旧イケメンがクズ男を演じる。イケメンってくずだよねぇ。

2018年6月10日日曜日

映画『ロング,ロングバケーション』

2017年 監督:パオロ・ヴィルズィ
製作国:イタリア/フランス
at ギンレイホール




老夫婦のジョン(ドナルド・サザーランド)と妻エラ(ヘレン・ミレン)が古いキャンピングカーでヘミングウェイの家があるフロリダのキーウェスト目指して旅に出る。
ジョンは認知症でエラは何やら病気を患っている模様。
突然いなくなった両親に息子たちは大騒ぎするが夫婦はのんびりしたもの。
長年連れ添った離れがたい二人の楽しくて切ないロードムービー。

エラはこの旅である決意をしているのね。子供がいないのならば、とも少し思うが。

懐かしの曲も満載で、中でもキャロル・キングの『It's Too Late』はメロディーラインといいシンプルで無駄のない編曲といい改めて名曲だなと思う。

映画『ローズの秘密の頁(ぺージ)』

2016年 監督:ジム・シェリダン
製作国:アイルランド
at ギンレイホール




アイルランドの古い精神病院が取り壊しが決まり、入院患者の転院手続きが進められていた。
転院する患者の再診のために訪れた若きグリーン医師(エリック・バナ)は、この病院に古くからいるローズ(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)という老女に興味をひかれる。
彼女は生まれたての赤ん坊を殺害したとしてこの病院に40年収容されていた。
彼女は本当に赤ん坊を殺したのか?40年前に一体何があったのか?っていう話。

アイルランドの時代背景に詳しくないのでよくわからない部分も多く、それゆえかストーリー自体もさほど面白くはないのだけど、若き日のローズ役で出演しているルーニー・マーラが見れるだけでいい映画なんじゃないかと思わせる。