2020年11月7日土曜日

映画『カセットテープ・ダイアリーズ』

2019年 監督:グリンダ・チャーダ
製作国:イギリス
at ギンレイホール



1987年のイギリスの田舎町ルートン。
ジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)は高校生になるが、子供の頃からの親友マット(ディーン=チャールズ・チャップマン)は彼女ができていい感じなのに自分は厳格な父親のもと夜遊びもできずになんだか冴えない毎日を過ごしていた。
趣味といえば鬱憤をはらすかのように詩を書くことだけ。
そんなジャベドがブルース・スプリングスティーンに出会う!

なんか最高にハッピーで楽しい映画で面白かった。

1987年でもうブルース・スプリングスティーンは古い扱いになっちゃうんだね。
80年代ならデュランデュランとかワム!だのカルチャークラブだのそういうおしゃれ系が流行りだしていた頃ならたしかに古いかも。
そんな若者にはウケないブルース・スプリングスティーンにはまった青年の人生が明るくなっていく様は見ていて楽しい。
シャツの袖切るのも笑える。
そして彼女(ネル・ウィリアムズ)がいい感じにへちゃむくれかわいい。リボンとかキュート。

明るくなるといってもパキスタン移民で立場も弱い家族にふりかかる問題は深刻。
だけどブルース・スプリングスティーン!
道を切り開いていくぜ。

中盤あたりの『Born to Run』の青春MVみたいなやつが最高の山場だった。
ここ見るだけでも価値がある。
『Born to Run』の後半の音階が下がっていくところ、って天才だよなぁ。

実在の人物の回顧録が原作で、最後の写真はほっこりする。

長らく聞いていなかったけど家帰ってMD漁ってやっと見つけた。しばらく聞く。

映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』

2018年 監督:グザヴィエ・ドラン
製作国:カナダ / イギリス
at ギンレイホール



人気俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が若くして死亡したというニュースが流れる。
彼には100通以上もの手紙をやりとりした文通相手がいた。
それが11歳の少年だったルパート・ターナー(ジェイコブ・トレンブイ)。
大スターだが母と確執があってゲイを隠していてとかいろいろ悩みをかかえながらも優しく美しい微笑みでいいヤツで少しも奢りのない青年と、母子家庭でいじめられっ子でこちらも母と少し微妙な距離ができている少年の二人の物語。

少年の母親役がナタリー・ポートマンなのね。
最近見たスカーレット・ヨハンソンもそうだけど、母親役が普通にしっくりきている年齢になったんだな。

ドノヴァンの母親の方はスーザン・サランドン。若い。

いじめっ子のバスの後部座席から煽りまくる憎たらしさとか、優しいドノヴァンがぎこちなくブチ切れるところとか、ナタリー・ポートマンの笑顔とか、ちょい役でただならぬ雰囲気を醸し出すマイケル・ガンボンとか、印象的なシーンは結構あったけど内容の詳細は忘れた。
まあ、面白かったと思う。

あとインタビュアーの、主義に合わない仕事は受けないみたいな、欧米では当たり前にこういう人いるんだろうな。
ちやほやされてる馬鹿なスターのインタビューなんてちゃんちゃらおかしいぜって感じで本も読まずに適当に仕事しようとするのがプロか。
あの説得で納得しちゃうほど軽い主義。

2020年10月24日土曜日

映画『1917 命をかけた伝令』

2019年 監督:サム・メンデス
製作国:イギリス / アメリカ
at ギンレイホール



この予告編の最後の戦場走っているシーン見てすごい楽しみにしていた。
いやー面白かった。
できればあの走っているシーンは予告編じゃなくて本編で初めて見たかったな。

第一次大戦中の西部戦線。
その最前線では1600名にもなる連隊が今まさにドイツ軍の罠にはまろうとしていた。
航空偵察でドイツ軍の策略に気づいたイギリス陸軍は連隊に作戦中止を告げたいが連絡手段の電話線が切られてしまっている。
だから伝えに行ってね、と命令されたのが若い二人の兵士。
1600名の命を救うために彼らはどこに敵がいるかもわからない戦地を最前線まで命をかけて駆け抜けていく。

トレマーズとかゾンビとか、そういうモンスターパニック系映画に近い感じ。
面白かった。

予告編で全編ワンカットと言っているのも気になっていて、戦争系映画でそんなことできる?と思っていたけど実際にはだぶんワンカット風であってカットは入っている、はず。
最初の方の爆発で崩れて生き埋めのシーンとか、あれワンカットだったら本当に崩れてきた瓦礫で生き埋めになる必要があるし危険すぎるしね。
あと昼から夜になっているところとか川に飛び込むところとか。
それでも圧倒的に長い長回しの連続なので本当にすごいし、押しつぶされそうな緊迫感もある。
そして夜の破壊された市街地のあの照明の明滅の美しさ。

予告編にもあるあの飛行機のシーンすごいよね。
どうなってるんだろう、飛行機と人物を別撮り?

以下ネタばれ

腹さされてぽっくりいく奴もいれば、銃で撃たれても平然としているやつもいる。
不死身の杉元。
他の動画見ていたら、撃たれたのはヘルメットだったっぽいな。だからふっ飛ばされて気絶して確実に撃たれたように見えたけど無傷だったのか。

映画『ジョジョ・ラビット』

2019年 監督:タイカ・ワイティティ
製作国:ドイツ / アメリカ
at ギンレイホール




ビートルズかかるし英語だし、で、戦後アメリカのナチス好き少年の話だったかな、と思ったけど戦時中のドイツの話。
10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)はナチスに傾倒し、不在の父親の代わりかのようにイマジナリーフレンドを持っている。しかもヒトラーだしwww
立派な兵士に憧れるジョジョだけど、皆の前でうさぎを殺すことができずに“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられてしまう。
で、なんだかんだで家にユダヤ人少女が匿われていて、彼女を敵視蔑視していたジョジョだけど次第に、、って話。

残酷な部分もあるけど戦争映画というかだいぶコメディーより。

母親(スカーレット・ヨハンソン)の靴をよく映すなぁと思っていたらそういうつなげ方か。

ユダヤ人少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)は過酷な状況なのに、なんだろう、危機感無くね、と思ってしまった。
簡単に隠れ部屋の外にでるわ、ジョジョを挑発するわ。

少年たちの指導役のクレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)がかっこいい。
戦いに赴く時の化粧と格好と生き生きとした表情が笑いと哀愁とかっこよさの絶妙なバランス。

2020年10月10日土曜日

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

2019年 監督:グレタ・ガーウィグ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール



135分あるけど、その長さが冗長じゃなくて充実と感じるほど濃厚で面白かった。
若草物語って原作でもアニメでも映画でも、そういえば見ていないな。
原作読んでいる人はこのアレンジを概ね絶賛しているっぽい。
原作知らなくても楽しめる。

面白いストーリーに自然の風景、建物、衣装、家具小物が色を添える。
そしてなんといっても主演のシアーシャ・ローナンがいいよな。
さっきのアルバ・アウグストといい、女優は美人過ぎないほうがいいのか。

あとぽっちゃり体型太眉ぱっつん前髪のエイミー(フローレンス・ピュー)が可愛い。
ジョーとローリーのあとを追って氷の上をたどたどしく進む可愛さよ。
その体重のせい?で落ちたときと駆けつけるジョーの二人の姿には泣ける。

映画『リンドグレーン』

2018年 監督:ペアニル・フィシャー・クリステンセン
製作国:スウェーデン / デンマーク
at ギンレイホール




数々の名作児童文学で知られるスウェーデンの女性作家アストリッド・リンドグレーンの半生を描いたもの。

主演のアルバ・アウグストがとにかくやばい。
登場シーンはなんかへちゃむくれた表情だし可愛らしさもないのでどうなんだろうと思ったけど、次第に彼女の一挙手一投足から目が離せなくなる。
可愛くはなかったはずなのに中盤以降なんか物凄く美しく見えるし。
すごい女優がいたもんだ。

やばいといえば編集長がやばいよな。悪い人ではないけど。

2020年9月26日土曜日

映画『ジュディ 虹の彼方に』

2019年 監督:ルパート・グールド
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




昔タップダンス目当てに『オズの魔法使』を見たのに、ジュディ・ガーランドの歌声、存在感、愛らしさに圧倒された思い出がある。
『オズの魔法使』は見た人全てがジュディ・ガーランドのファンになるという特殊な映画。
そんなジュディ・ガーランドの晩年のロンドン公演を描いたのがこの作品。

晩年のことをあまりよく知らなかったけど、住む家が無いとかショック。
オズの頃から会社からの強い圧力で蝕まれていたのか。。
知りたかったような知りたくなかったような。

主演はレネー・ゼルウィガーで本人が歌っているらしい。すごいね。

あとロンドン公演でマネージャみたいなことしていた人がすごく魅力的だった。ジェシー・バックリー。
出演作はあまり多くなさそう。『ワイルド・ローズ』は面白そうだな。

映画『スキャンダル』

2019年 監督:ジェイ・ローチ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール



2016年に実際にFOXニュースで起きたセクハラ告発を扱ったドラマ。
シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの共演。
シャーリーズ・セロンとかニコール・キッドマンがなんとなく違和感あったのだけど、なんか本人に似せるために特殊メイクしているらしいね。
それにしてもシャーリーズ・セロンが美人すぎる。
彼女が演じたメーガン・ケリーという人も調べてみると結構な美人だった。
なんか2018年にケリーが人種差別を養護する発言で解雇されたとかなんとかでそんなこともあってシャーリーズ・セロン自身はケリーにあまりいい印象を持っていないらしい。

会社全体で蔓延するセクハラFOX。
最近日本にうんざりしていたけどどこの国も似たようなもんだ。

映画自体はまあまあ面白かった。

2020年9月14日月曜日

映画『娘は戦場で生まれた』

2018年 監督:ワアド・アル=カティーブ、エドワード・ワッツ
製作国:イギリス / シリア
at ギンレイホール


 

2011年のアラブの春から続くシリアの内戦をアレッポに住むワアドが収めた記録。
一体何体の死体が映し出されたんだろうというくらい人がたくさん死んでいる。
そんな中で生まれる生命もある。
なかなか見応えがあった。

で、些細な話だけど、疑問点等をメモっておくと

時系列があっちこっちに飛びすぎて混乱する。なぜ時系列どおりに映さないのか。

映画で泣き叫ぶ母親を見ると条件反射で泣いてしまうから、これも何度も泣いたのだけど、それにしても息子を自ら運ぶ母親とか、全部撮ってよ!と叫ぶ母親とか、どことなくB級監督が演出したドラマのような雰囲気がするのは何だろう。実際に亡くされているのに申し訳ない。

住処を離れるのはつらい、政権に屈するのはつらい、ってのは分かるけど、家族の命のほうが何より大事じゃないかと思う。なぜアレッポを脱出しない。

ドローン使ったりとか、映像にこだわる必要は全くないのになぁ。胡散臭く見えてしまう。

あんなに若いのに主要な医師の座に収まるのは、救急病棟の比じゃないほどの経験を積むからだろうか。

映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』

2018年 監督: ジョン・チェスター
製作国:アメリカ
at ギンレイホール


 

野生動物のカメラマンをしていたジョンとその妻で料理研究家のモリーは、東京ドーム17個分もの広さを持つ荒れ地を購入して農場を始める。
伝統農法を活用した事前と共生する農場を目指して、二人の苦労と喜びが綴られる。

桃が虫に食われまくる。だから農薬ばらまく。
コヨーテが家畜を襲う。だから射殺する。
ではなくて、何にどんな不利益を被ろうが人工的な力は一切使わない。
増えすぎた生物には天敵がいるし、コヨーテだって数が減れば弊害も出る。
(弊害っていい方が人間視点だけど)
そうやって自然のサイクルができあがれば多種多様な生物に溢れた豊かな農場ができあがる。
ってことなんだけど、果実は鳥や虫に食われるために甘く実っているのに食われない果実がたくさん残ったらそれはもう自然のサイクルから逸脱しているような気もしないではない。
育った農作物を人間様が摂取するっていう目的がある時点で完全に自然と同一にはならないものの、こういう生命のバランスを見ていると、増えすぎてバランスを崩しまくっている人間は誰が減らすのだろうか。人間?

動物カメラマンだけあって、生物達をきれいに撮る。
虫嫌いだけど昆虫って綺麗だよね、と思えてしまう。