2022年12月18日日曜日

映画『少林サッカー』

2001年 監督:チャウ・シンチー、リー・リクチー
製作国:香港
BS2録画



当時凄まじい大ヒットしたよねー。
今頃になって見てみた。

なんか痛快な娯楽カンフー映画を想像していたけど、これまるっきりチャウ・シンチー映画じゃん。
お馬鹿でゆるいギャグの連続や常識を逸脱した無法な世界。
サッカーのスター選手の足を観客がぶっ壊したり、従業員を瓶で殴ったり客が店員の頭を棒で殴り続けたり。。
この映画が世界で大ヒットするならそれ以前のチャウ・シンチー映画も大ヒットしていなきゃおかしい。
やはりカンフー要素が決め手だったのかな。
ワイヤーアクションなんかも世界ではまだ珍しい頃だったのかも。

ストーリー自体は意外と感動的。
社会の底辺の人たちが立ち上がるストーリー。
特に人生に絶望している風のヒロインの七変化ぶりが秀逸だと思う。
しかもヴィッキー・チャオだし。

なかなか面白かった。

ちなみに私が今まで見た映画で一番爆笑したのはアニタ・ユン目当てで見たチャウ・シンチーの0061/北京より愛をこめて!? 』。
基本クスッ程度の笑いなんだけど油断しているとたまに大爆笑させられるのがチャウ・シンチーの本当の恐ろしさ。

2022年11月27日日曜日

ありがとうギンレイホール

ビルの老朽化により、ギンレイホールは2022年11月27日(日)をもって閉館。移転先は未定。

会員カードの返金対応も始まるらしいし、なんかこのままなくなってしまいそうで怖い。
私が会員になったのは確か1999年だから、20数年通い続けたことになる。
都合がつかなくてスキップしたのはせいぜい5,6回程度だと思うので、ざっと数えて1000本超えてそうだな。
封切りで見て1本1800円だとしたら180万だぜ。
年間1万円で見放題の会員カードのコスパの恐ろしさよ。

飯田橋でなくてもいいから復活してほしいなぁ。
復活するにしても1年以上先になるような気もするし、これからどうするかなぁ。

2022年11月26日土曜日

映画『マリー・ミー』

2022年 監督:カット・コイロ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




ジェニファー・ロペスの歌とダンスと驚異的な若さを堪能する映画かな。
ジェニファー・ロペスってなんか歌手として大成しているのは知っていても全く聞いたことなかった。すげーうまいんだな。
ジェニファー・ロペスの出演作を見ていてあれって思ったのは、『Uターン』しか見ていないっぽい。
昔なんかもっと何本も見たような気がするんだけど。。『Uターン』が強烈だったからかなぁ。

映画の方は、大スターとそんな大スターに興味はありませんっていう地味なシングルファーザー高校数学教師とのラブコメディ。
一般人冴えない高校教師役には名優オーウェン・ウィルソン。
ジェニファー・ロペスとオーウェン・ウィルソンは『アナコンダ』で共演しているみたいね。

映画『君を想い、バスに乗る』

2021年 監督:ギリーズ・マッキノン
製作国:イギリス
at ギンレイホール




最愛の妻(フィリス・ローガン)をなくしたばかりのトム(ティモシー・スポール)は、亡き妻との約束を胸に、バスの高齢者フリーパスを使って目的地のランズエンドへと向かう。
おじいさんのロードムービーであり、なかなかの愛の物語でもある。

歩くのもおぼつかない老人の一人旅。
出会うのは親切な人達だけとは限らないってところが面白い。

最初の故障した車のエピソードはよく意味がわからず、なんだったんだろう。
悪者を痛快にやっつけたみたいな展開で、その後子供とにらめっこしているようなあの表情の意味とかもよくわかっていない。
なんか映像で見せる系の映画だったのかと思って少し身構えたものの、全体としてはちゃんとストーリーを説明しようとしている映画っぽく思えた。
説明しようとしているんだけど、様々な出会いやエピソードが詰め込まれていて「質より量」って感じだから結果説明不足とかそんな感じなのかな。

中身不明の大事な謎のトランクの中身は過去シーン等から中盤以降で予測がつくようになっている。
もうちょっとラストぎりぎりまで引っ張ってもいいんじゃないかとか、予告編にもある待ち伏せギャラリーがなんか胡散臭くて邪魔くさいとか、いろいろ不満点はあってもそれでもラストは結構泣いてしまった。
いい映画だ。

2022年11月12日土曜日

映画『ベイビー・ブローカー』

2022年 監督:是枝裕和
製作国:韓国
at ギンレイホール




クリーニング店を営み借金まみれのサンヒョン(ソン・ガンホ)は、赤ちゃんポストがある施設で働くドンス(カン・ドンウォン)と共謀して預けられた赤ん坊をこっそり転売していた。
そんな二人はすでに警察に目をつけられていて、アン・スジン(ペ・ドゥナ)とイ刑事(イ・ジュヨン)はサンヒョン達を転売の現行犯で逮捕するべくマークしている。
いつものように赤ん坊を連れ出したサンヒョン達だけど、今回はいつもと異なり母親ソヨン(イ・ジウン)が思い直して赤ん坊を連れ戻しに戻ってくるというハプニングがある。
で、なんだかんだでロードムービーの始まり。

旅の過程で、違法なことをしているサンヒョンとドンスの人柄や過去、赤ん坊に見向きもしないソヨン、刑事のスジンの事情等々が次第に明らかになりつつ、旅先で出会う施設で売れ残った少年、赤ん坊を求める客、等々、ザ・ロードムービー。
ロードムービー大好き。
キャストだけでなくスタッフも韓国の1流どころが集まっているらしい。
撮影も韓国の人だけど青みがかったくっきりした映像は是枝監督って感じで落ち着く。
ストーリーはかなり凝っているが少し詰め込みすぎかな。って思うところがあっても映像見ているだけで十二分に満足な映画。

ペ・ドゥナは『空気人形』の人か。

映画『セイント・フランシス』

2019年 監督:アレックス・トンプソン
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




壁からひょっこりはんする少女とか「ごめんなさい」とか変顔合戦とか「私は勇気がある!」うぉー、とかさ、この予告編見て1mmも面白そうじゃなかったので見ないでスキップすることも視野に入れてたいんだけど、一応見てきた。
で、意外と面白かった。

34歳独身のブリジット(ケリー・オサリヴァン)は定職にもつかず、今はレストランのウェイトレスをしている。
そんなとき短期だが割のいいナニーの仕事にありつけることになる。ちなみにブリジットは子供が別に好きでもない。
面倒見るのはレズビアンカップルの6歳の娘フランシス(ラモナ・エディス=ウィリアムズ)で、この子がなかなかおませというか賢いというか(悪く言えば脚本的に作りすぎている)、ブリジットはだいぶ扱いに四苦八苦するんだけど、次第に心を通わせていき。。

なんかあらすじ書いてもやっぱつまらなそうって思えてくる。
でもなんか面白かったんだよね。
コメディとドラマのバランスがよくて、なかなか赤裸々でもあったからかな。

脚本は主演のケリー・オサリヴァン。
フランシス役のラモナ・エディス=ウィリアムズはフィギアスケートでオリンピックを目指しているらしい。だからスケートシーンがあったのか。

2022年10月30日日曜日

映画『わたしは最悪。』

2021年 監督:ヨアキム・トリアー
製作国:ノルウェー / フランス / スウェーデン / デンマーク
at ギンレイホール




頭いいやつは当然医者になるよねって感じで医大に入ったものの、私が本当にやりたいのはこれじゃないと気づいて自分探しwwwの旅に出るユリヤ(レナーテ・レインスヴェ)。
とその辺はすっ飛ばしてカメラマンの仕事しているときにパーティーで知り合った風刺漫画家のアクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)と知り合って恋人になってからは落ち着き出す。
落ち着いた、、と思わせておいて実は全然落ち着いていなくてまだ自分探し途中だった。
最悪。

序章とエピローグと12章から成るって最初の方で説明があって、1章が終わるまで恐ろしく長かったことに絶望する。
あと11章とエピローグまであんのかい!
計128分。
でもまあとりあえず最後まで鑑賞はできた。

ベネディクトカンバーバッチに似ているアイヴィン役のヘルベルト・ノルドルムが脇役で終わらなさそうと思ったらやっぱりそうか。
世界が停止するのは最近台湾映画で見たな。

映画『帰らない日曜日』

2021年 監督:エヴァ・ユッソン
製作国:イギリス
at ギンレイホール




なんだか濃密で自然で美しい映画だった、
時間軸がシームレスに飛んで行ったり来たりするのも普段ならいらっとするところだけど、この映画ではさほど気にならず。
1924年のイギリス。豊かな自然と豪邸。そして主演のオデッサ・ヤング。
冒頭のオデッサ・ヤングのアップや駆ける馬の足のスローモーションに始まり、とにかく美しいものを執拗に追いかける。
落ち着いた調度品に溢れた豪邸の中を裸の女にゆったりと散策させるってどういうことよ。
ともすれば下品になりがちなところ、色合いなのかなんなのか、なんかいいバランスで調和しているのね。

主演のオデッサ・ヤングはほとんど無名の人だね。これから有名になるだろうな。
脇役でコリン・ファースとオリヴィア・コールマンが固める。

面白かったー。

2022年10月2日日曜日

映画『モガディシュ 脱出までの14日間』

2021年 監督:リュ・スンワン
製作国:韓国
at ギンレイホール




1991年、当時国連加盟を目指していた韓国政府は、アフリカ諸国でロビー活動を行っていた。
ソマリアでは韓国大使のハン・シンソン(キム・ユンソク)は現地政府に取り入ろうと日々奔走していた。
しかしライバルである北朝鮮は20年も前からアフリカで活動を行っており、北朝鮮の大使リム・ヨンス(ホ・ジュノ)に遅れを取りがち。
で、前半はなにやら昔なつかしい雰囲気のほのぼの展開なんだけど、内線が勃発してからは過酷。

面白かったー。
日本人ならおいでおいでと招き入れそうだけど、そこは敵国、見捨てるのも厭わない姿勢とかちゃんと描いていて好感が持てる。
韓国と北朝鮮でそれぞれやりての若手が職員にいて、お互いばちばちやっているのもいいよね。
突然始まるカンフーアクションとかさ。監督は香港カンフー映画に心酔しているらしい。
最初はただの小物っぽいハン大使が頼れるリーダーみたいにかっこよくなるのも見所。

緩急がうまいのかな。
白旗出すところで旗が取れてしまうところとかギャグシーンだよな。命がけのギャグ。
コン書記官(チョン・マンシク)が憎めない。

本とかで防御力ましましの車がどんどん破壊されていって最終的には芸術的なオブジェみたいになっているのとかもよかったな。

どこで撮影しているんだろうって思ったらモロッコらしい。
ソマリアは渡航禁止らしいしさすがにソマリアじゃないか。
30年前とはいえ、アジアの1小国が現地のソマリアでこれほど大規模に内戦を再現していたらなんか言われたりしないのかなとか思っていた。
それにしても内戦のあの迫力やエキストラの多さはとんでもない規模だし相当制作費もかかっていそう。
日本じゃ今どきこんな大作映画作られないからなかなか楽しませてもらった。

映画『オフィサー・アンド・スパイ』

2019年 監督:ロマン・ポランスキー
製作国:フランス / イタリア
at ギンレイホール




冒頭からすごいロングショット。
恐ろしく広い空間を一糸乱れぬ隊列が進んでいく。
スパイ容疑のユダヤ人陸軍大尉ドレフュス(ルイ・ガレル)が軍服の数々のボタン等を無惨に剥ぎ取られた上、サーベルを膝でへし折られる。

1894年にフランスで起きたドレフュス事件を扱った映画。
主人公はドレフュスでなく、彼の無実を知ることになるピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)。
1軍人と国家権力との戦いが始まる。

軍人としての矜持の違いから対立するピカールとアンリ(グレゴリー・ガドゥボワ)。
妖艶な魅力をはなついい女ポーリーヌ(エマニュエル・セニエ)。
根強いユダヤ人差別(ピカール自身もどちらかという反ユダヤってところが面白い)。
って感じでなかなか見応えあって面白かった。
ピカールとドレフュスの関係性もいいよね。地位も命も危うくなりながら奮闘したピカールと向かい合ったドレフュスとの対話は、ドレフュスが失ったものの大きさと反ユダヤへの終わらない闘いが示唆されていそう。

エンドロール見てやっとロマン・ポランスキーだったのかと知った。
結構な年のはずだけどこんな映画作れてすごいな。

弁護士役の人メルヴィル・プポーだったとは全く気づかなかった。
あと筆跡鑑定人がマチュー・アマルリック。