2005年2月6日日曜日

映画『ピエロの赤い鼻』

2003年 監督:ジャン・ベッケル
at ギンレイホール


ピエロの赤い鼻

あ、主役のおっさんダニー・デヴィートだと思っていた。これフランス映画か。
そういえばこの日メガネ忘れたため、字幕ばっかり目凝らして読んでいた気がする。

この映画、予告編がよくできている。
思わず涙出そうになったくらい。
予告編で感動しそうになったら本編はあまり見ないほうがいいかもしれない。予告編以上の感動は無いだろうから。
それに予告編で本編の主要な部分を全部見れるから本編見る必要ないかも。

監督ジャン・ベッケルは61年から撮っているみたいだから経歴は長い。
『モンパルナスの灯』のジャック・ベッケルと何か関係があるのかと調べてみたらジャック・ベッケルの息子さんだった。

映画『父、帰る』

2003年 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
at ギンレイホール


父、帰る

勝手にほのぼのムービーだと思っていたから余計ギャップに戸惑う。
親子の感情の疎通が波打つたびに身を削られるように痛い。
痛いんだけどラストの唖然さに止めをさされるとぽっかり胸が空洞になって次第に今までの痛みが慈しみに変わる。
人間ってなんてめんどくさいんだろうとうんざりしながらも今このとき一日一日を全身で受け止めながら生きていこう、っていうようなチープで感傷的な説明したって誰にも伝わらないだろう事は重々分かりながらもディテイルを忘れてしまった今これくらいしか書けない。

母と息子二人は父がいなくてもそれなりに幸せに暮らしていた。
ある日兄弟二人が帰宅するとそこに突然父が帰ってきていた。
ベッドで熟睡する父を二人はじっと見詰め続ける。写真でしか見たことないような父。この知らないおっさんが父なのだ。
戸惑いと期待が交錯する。
翌日、父、兄弟二人は車で旅行に出かけるのだが。

ストーリー展開で楽しむ感じではないが、この映画の映像が持つ吸引力は並々ならない。
スクリーン表層では実に淡々としているけれど、スクリーンよりもっと奥深いところで揺ぎ無い大きな力が常に存在しているような。
うーん・・・

調べてみたらこの監督ってこれがデビュー作らしい。
そして兄アンドレイを演じたウラジーミル君は撮影完了後にロケ地でもあったラドガ湖で溺死してしまったらしい。

2005年2月4日金曜日

映画『機動警察パトレイバー THE MOVIE』

1989年 監督:押井守
BS2 録画


機動警察パトレイバー 劇場版

ずいぶん密度が濃くバランスのいいドラマ。
近未来世界に浸かっていると、ふっとアジアのどこかの国のようなノスタルジックなバラック小屋群が映し出されたり。

首謀者ホバの転々とした住居を一つ一つ足でたどる二人の刑事が凄くいい。
夏のけだるい暑さや上司と部下の関係等描写がこれでもかと緻密で面白い。

2005年1月30日日曜日

披露宴

大学時代の友人が結婚したので披露宴に行ってくる。
僕は大学1年の頃に三曲会というサークルに入っていて、新郎新婦共にその時の友達。
友人出席者は皆サークルの人で固めたらしく、ほぼ全員知っている。
サークルやめてからほとんど会ってない人達だったから妙に懐かしい。
披露宴は固っくるしくなく和やかで優しさに溢れているというか、とにかく素敵なものだった。
サークルには1年もいなかったので僕だけ異色な存在な気もしたが、呼んでくれたのはありがたい。
二人とも末永くお幸せに。

2005年1月22日土曜日

TV『素敵にショータイム』

サブタイトル:イイ女四人衆これが私たちの生きる道!
さて、イイ女とは、門倉有希さん、水森かおりさん、三浦、あとモー娘だった人の四人。
皆昭和48年生まれ=昭和48年ガールズ、らしい。
この番組は録画して見たのだけど、なんかその前の番組で延長があったみたいで放送時間がずれてちょっとしか撮れてなかった。

『夢の中へ』とか『キャンディキャンディ』『SWEET MEMORIES』『DIAMONDS』等を4人で一緒に歌っていた。
立ち位置は向かって左から門倉、モーだった人、三浦、水森の順で、歌にそれなりに安定のある演歌歌謡曲勢がどうしようもなくアニメ声の三浦と安定感に乏しいモーを挟む形。
トークはどうしても慣れてる真ん中二人が元気で、そこに加えて水森が持ち前の明るさで自然に加わって、門倉はおどおど手探りっぽく加わろうとして加われない、感じ。
門倉さんは本当運動神経無いのか覚えが悪いのか知らないけど振り付けをちゃんとできてないのね。
振り付け無視で独自にマイウエイを突っ走るような人じゃないから、おどおどおどおど回りを見て慌てて動いたり確認したり。
もう歌どころじゃなくててんぱっている様子が魅力的な門倉さんだった。

2005年1月16日日曜日

映画『炎と女』

1967年 監督:吉田喜重
BS2 録画


炎と女

最後まで見た後、思わずフフフと笑ってしまう。
さっぱし意味不明だったから。
ただでさえ与えられる情報が少ないのに、何度もうとうとしてしまったりセリフが聞き取れなかったりしたから余計わけがわからない。
ということでもう一回注意深く見て、やっとストーリーが分かる。

伊吹真五(木村功)、立子(岡田茉莉子)夫妻には、1歳の息子鷹士がいる。
幸せそうなこの家族を羨むのが真五の友人らしき坂口健(日下武史)という産婦人科の院長の男で、彼には鳥好きで奔放な性格の妻シナ(小川真由美)がいるが子供はいない。
まあ二組の夫婦が出てくるわけだ。
彼らをつなぐ人物に藤木田(北村和夫)という医師がいる。
立子は藤木田に「鷹士の本当の父を教えてください」なんて言うからただごとじゃない。
そして藤木田と真五の会話では真五が種無しだと伝えられ、人工授精しかないと言われるシーンがある。
このシーンは何気なく前のシーンと繋がっているから分かりにくいのだが、2年位前を描いたシーンなのね。
だから鷹士は人工授精によって生まれたのだと知る。
この後も現在、そして1,2年前の出来事がまるで連続する同じ時間軸のように描かれていく。
現在と過去において何気なく交わされるセリフや何気なく挿入されるシーンが次々に事実や人物像を浮き上がらせていく。
難解というよりか一つ一つが驚くほどシンプルで、かつ物語が展開するにしたがって既に過ぎ去ったシーンまでもがわさわさと動き出す。
結構面白い。特に2回目。

岡田茉莉子はやっぱり魅力的だけど67年ともなるとちょっとだけ微妙かな。

2005年1月15日土曜日

映画『バレエ・カンパニー』

2003年 監督:ロバート・アルトマン
at ギンレイホール


バレエ・カンパニー

バレエ団を舞台に、ダンサーや監督振付師等々、興行に関わる様々な人たちの人間模様を描いた作品。
ダンサー達は皆実在のバレエ団“ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ”のダンサーなのだと思っていたけど、主役の女優さんはネーヴ・キャンベルだった。
ナショナル・バレエ・オブ・カナダの一員で活躍もしていたというネーヴ・キャンベルは代役なしで全てのダンスシーンを演じたらしい。

舞台を光る青い蛇がくねくねしたりって趣味悪いよなぁ。
オーソドックスなダンスシーン以外、非常に眠気を誘う。

映画『堕天使のパスポート』

2002年 監督:スティーヴン・フリアーズ
at ギンレイホール


堕天使のパスポート

イギリス映画。
昼間はタクシーの運転手、夜はホテルの受付で働く不法入国者オクウェ(キウェテル・イジョフォー)は、トルコ難民のシェナイ(オドレイ・トトゥ)の部屋で家賃を折半して暮らしている。
ロンドンに住む移民の厳しい現実を描いたヒューマンドラマ。
恋愛もあり。

オクウェはある日、ホテルの一室の便器から心臓を発見する。
そこから展開するストーリーは結構面白い。
オドレイ・トトゥがあんまし好きじゃないのと、無理やり音響で怖がらせたりする演出が嫌いなものの、まあ全体的に楽しめる。

2005年1月13日木曜日

映画『ポセイドン・アドベンチャー』

1972年 監督:ロナルド・ニーム
BS2 録画


ポセイドン・アドベンチャー

豪華客船が転覆し、逆さまになった船内から脱出を図る乗客たちの物語、ってあらすじはたぶん誰でも知っているだろう。
いきなり転覆から始まってアクションアクションの連続かと思いきや、始めはじっくり乗客達を描く。かつ転覆の危険をバックにはらんでいることを匂わせながら。
ここでスポットが当たる人たちのほとんどは転覆後生き残るのだろう。
かっこよかったレスリー・ニールセン船長はあっけなく転覆で消えてしまうが。

いよいよ転覆。
女性の泣き叫ぶ声が恐怖と悲しみを煽る。
牧師(ジーン・ハックマン)を中心に転覆した船の上(つまり船底)へと向かいだす乗客達。

見所はノニー(キャロル・リンレー)とスーザン(パメラ・スー・マーティン)の美脚だろう。
一瞬ではあるが妻一筋のロゴ刑事(アーネスト・ボーグナイン)でさえスーザンの脚に見とれてしまう。

後半に差し掛かって水中に潜るシーンでやっと思い出したけど、この映画小さい頃にそういえば見たや。
そして5、6年前にも後半部分だけだが見たような気がする。

確かスーパーファミコンかなんかでゲーム化されていたよなと思って調べてみたら「セプトリオン」というタイトルで、かなりの名作ゲームらしい。

2005年1月12日水曜日

映画『宮本武蔵』

1944年 監督:溝口健二
BS2 録画


55分の映画。
一乗寺の決闘から巌流島まで。
どんなに詰め込んだ映画なのかと思えば、むしろ張り付くほどに静かな時間の映像になっている。
手前に田中絹代奥に観音を彫る河原崎長十郎武蔵の夜から朝にかけての恐ろしく静寂で美しい時間の推移や突如穏やかな自然に人物を包んでしまう虫の音の時間感覚等々。
静かでかったるいということでは無い。
縦の構図が多用されていて、手前に奥に、人物の配置や動きやフレームインフレームアウト・・・すげー緻密。
カメラは必要以上に動かないが、時間にしろ人物にしろ確実に動いている。
そして殺陣がこれまた凄い簡潔かつスピーディーなのね。武蔵が威圧で相手を押しながらそのままのスピードで「いやぁ」と振り下ろす刀と同時に左足がぴょこんと後ろに跳ねたり、かっこいいんだわ。
だがアクションの快楽が静謐を征服しそうになるとアクションはさっさと打ち切られる。
静謐の軸が一本通っていた上での動きの振幅のリズムが心地よい。

武蔵対小次郎、小次郎が鞘を海中に投げ捨てると武蔵が言うお決まりの「小次郎負けたり」のセリフ。
「なにぃ!」と憤る小次郎に武蔵がさらに「負けたり負けたり」と連発する。
駄々っ子が負け惜しみで理不尽な事を勢いで喋っているみたいで面白い。
小次郎も無視すればいいものを「くっ!く!だまれぃ!!」と悔しがったりして、本当小学生の喧嘩みたい。茶目っ気だな。