2026年8月1日土曜日

映画『Sappy』

2025年 監督:上田修生
製作国:日本
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小説家になることを夢見る29歳の男(猪征大)はデリヘルドライバー。
名前の無い男は世の中の人々を「連中」と呼び見下している。
自分は無価値な「連中」とは違う。何より小説を書いている。小説で成功すれば価値ある人間になれる。そしてその瞬間はもう目の前にある。

エンタメなのかアート系なのか、監督は映画を撮りたかったのか小説を書きたかったのか、よくわからない映画で、なんかもやもやしたまま最後までいってあっという間に記憶から消えそうな。。

主人公のキャラがとにかく魅力がない。
むしろめっちゃ嫌な奴。
この嫌な奴がぶっ飛びすぎて逆に爽快とか、嫌な奴がいい奴になるほっこり話とか、どっちの方向に行くのだろうと思ったらどっちにも行きそうでどっちにもいかないというなんとも中途半端なもやもや感。
人を見下す奴は自分に自信がない証拠だ、等々友人やらデリヘル嬢にさんざん批判されぼろくそに言われまくるし、泣きそうなくらいみじめで情けない姿をさらしたりもするけど、最終的には嫌な奴は小説家の個性ってことで正当化される。

男の自分語りに「思春期か!」って笑いで突っ込まれるシーンがあってそれが的を射ている。
思春期の子供が大学生くらいになって思春期の妄想的考えはそのままに自己を客観的にも見れる目がついて自己批判が多少付与された、っていう感じの「思春期か!」が全編を覆っているから。
主人公の男は脚本もしている監督自身の投影だと思っているけどどうなんだろう。
全く異なるのにこういうキャラを主人公にするならやっぱり突き抜けるか改心するかの話になりそうだしな。
自己批判を繰り返しながらもこんな自分を認めてほしいっていう私小説のような感じ。

あと演出は子気味いい早いカット割りが技術的で逆にしゃらくさい。

ヒロインの川上明莉が美人。
昭和歌謡大好きなシンガーでもあるらしい。

以下少しネタバレ


ラストの暗転で終わればまだその意味不明さで印象に残ったかもしれない。
蛇足に蛇足を重ね、結局なんだったのかよくわらかず。
小林(結城あすま)はイマジナリーフレンドみたいな架空の人物ってことでいいのかな。男の理想像。

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