2005年3月6日日曜日

映画『春夏秋冬そして春』

2003年 監督:キム・ギドク
at ギンレイホール


春夏秋冬そして春

山奥の湖の真ん中に寺が浮かんでいる。
その寺に老僧と一人の子供が住んでいた。
以前予告編で見たときに、ああ綺麗な映像ばかり撮ってつまんなそうだと思ったけど、程よく制御されて嫌味なく堪能できる。
題名どおり春夏秋冬そして春で話が進むのだけど、季節が変わるたびに数年、数十年と時代が進む。
春から冬、子供時代から壮年まで。
永遠に移ろう自然の中、残酷さ、欲望、憎悪を経てたどり着いた冬が一番美しかった。
冬で出演したおっさんがキム・ギドク監督本人らしい。

2005年3月5日土曜日

映画『ムーミン パペット・アニメーション』

1979年 監督:ルツィアン・デンビンスキ、クリスティーナ・クリチツカ、ダリウシュ・ザヴィルスキ、ヤドヴィガ・クドゥジツカ
録画




本当は各3話構成で計78話のお話があるらしいが、そのうち
「スナフキンの旅立ち」
「ムーミンママのハンドバッグ」
「まほうつかいのルビー」
「ニョロニョロの島へ」
「はなれ小島のあらし」
「海のオーケストラ号にのって」
「王さまのおたんじょう日」
「パパとママの出会い」
の8話だけ放送された。

粘土じゃなくて布なのかな。
ハンドバッグにしろ気圧計にしろ盗みは犯罪ではないっぽい。

2005年2月27日日曜日

映画『バルカン超特急』

1938年 監督:アルフレッド・ヒッチコック
BS2 録画


バルカン超特急 (トールケース)

一人の老女が走る列車から忽然と姿を消した。
老女と知り合いになった若く美しく美脚のアイリス(マーガレット・ロックウッド)は消えた老女を探し始める。
しかし聞く人聞く人皆口をそろえてそんな女性はいなかったと言う。

サスペンスアクションロマンスコメディー。娯楽要素が全て詰まった傑作。
ちゃんと列車が走っているかのように車内にさりげなく影を過ぎらせているんだけど、ちゃんと窓の位置まで考慮されているのね。

映画『猿飛佐助』

1955年 監督:井上梅次
BS2 録画


主演フランキー堺。
地獄に行ったり忍術使ったり本物のフランキー堺がドラムを叩いていたりと破天荒なドタバタ時代劇なんだけど、突き抜け具合がなんか物足りない。
ラストも納得いかん。2枚目と自分で信じつつも結局3枚目な佐助ごときにつらい思いをしてしまった楓さん(雨宮節子)の無残さよ。

映画『王将』

1948年 監督:伊藤大輔
BS2 録画


王将

坂田三吉物語。
伊藤大輔の手により3度映画化されていて、その1作目の阪東妻三郎版。
3作目頃に村田英雄のあの「王将」が大ヒットしている。

阪妻の魅力は全開だし、かなり面白く見れる。
娘に諭されて怒り狂っている所で鏡に映った自分の顔に驚くシーンの阪妻の表情っていったらもう泣くしかないよ。
王将の駒だって忘れた頃に再登場して泣かせてくれる。

2005年2月26日土曜日

映画『荒野のガンマン』

1961年 監督:サム・ペキンパー
BS2 録画


荒野のガンマン

主人公、右腕を負傷していてまともに銃を撃てないの。
銃が撃てなきゃ最弱じゃん。
でもうまいこと事が進むのな。

当時40過ぎていたのに若く美しいモーリン・オハラが息子に捧げる花を摘み摘み戻ってきたブライアン・キースに愛情の笑顔を向けたのだが、キースが「見つからない」と一言発した瞬間笑顔一変険しい顔に変化していくその移ろいの美しさが印象深い。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』

1995年 監督:押井守
BS2 録画


GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

電脳だとか面白いこと考えるな。無線会話ができたり、線があればネットに接続できたり、記憶を外部に移したり。
だけどウイルスやらハッキングが怖い。脳にハッキングだもん。記憶を書き換えられたり操られたり。
(電脳ってピアスがどうこうって問題じゃ既にないよな)
技術が進歩していくと行き着く先は一体どうなっちゃうんだろう?って誰もが考える疑問を近い将来の具体的な像としてリアルに見せられてるような。
生態系の破壊に始まり、人間自身の能力を機械化で強引に進化させていき、一つのプログラムが広大なネット上で新たな生命体として進化して人間と融合し・・・

圧倒的破壊活動を一時停止する戦車に博物館の壊れた天窓から雨が静かに降り注いだり、とかまあかっこいいシーンがいっぱいある。

2005年2月20日日曜日

映画『砂と霧の家』

2003年 監督:ヴァディム・パールマン
at ギンレイホール


砂と霧の家 特別版

これはちょっとあまりいい気分にならない映画だな。
見終わってなんか考えたいこともないし。

ちなみに『フェノミナ』のジェニファー・コネリーが主演している。

映画『やさしい嘘』

2003年 監督:ジュリー・ベルトゥチェリ
at ギンレイホール


やさしい嘘 デラックス版

舞台はグルジア。
祖母エカ、母マリーナ、孫娘アダの3人が暮らしている。
エカの最大の楽しみは一人でパリに行っている息子オタールからの手紙だった。
しかしある日オタールはパリで事故死してしまう。
弟の死を知ったマリーナは事実をエカに伝えるべきか悩んだ末、アダと協力して事実を伏せることにした。

ラストは結構泣ける。
グルジアに生きる3世代に渡る女性や親子の心情が細やかに描写される。
女性監督らしいが、確かにこの繊細さは女性にしか出せないかもなと思わせる映像。

2005年2月19日土曜日

映画『ペイルライダー』

1985年 監督:クリント・イーストウッド
BS2 録画


ペイルライダー

ゴールドラッシュ時代、無数の峡谷の中でただ一つラフッドの支配を受けていない峡谷があった。
ラフッドはこの峡谷を手に入れようと様々な妨害を加える。
妨害に疲労した住民たちは採掘の意欲すら失いかけていた。
そんなときに白銀の馬に乗った牧師(クリントイーストウッド)がやってくる。
神の使いのような死神のような。

牧師は存在感抜群にかつ美しく佇んでいたかと思うと、元からそこには誰もいなかったかのように突然消えてしまったり、神出鬼没でとらえどころがない。
ラストの決闘もまるで暗殺者のように姿をさらさず一人また一人と倒していく。
しかし大ボスとの対決では惜しみなくその姿をさらす。無防備とも言える位平然と敵に向かって歩く牧師。
歩きながら弾丸を補充する余裕まで!
大ボスにありえないくらい超接近して我ここにありと言わんばかりに存在感を見せ付ける。
幻のように現れたり消えたりする緩急が弥が上にもその存在の強さを高めていくのね。
現れる→消える、消える→現れる、の移行をいかに効果的に見せ、存在感の増幅装置にすることができるか、ってところがよく計算されている。
無口で素性も不明。存在感抜群の幻。めちゃくちゃかっこいい。