2011年2月11日金曜日

映画『拳精』

1978年 監督:ロー・ウェイ
BS2 録画


拳精 デジタル・リマスター版 [DVD]

あまりに危険なために習得を禁じられた「七邪拳」の極秘書が少林寺から黒装束の男により盗み出される。
「七邪拳」を敗れるのは「五形拳」のみだが、「五形拳」は既に失われてしまっている。
「五形拳」が天から降ってでも来ない限り「七邪拳」が最強だ!と言った途端に降ってきた花火のような彗星に刺激されて、白塗り白タイツでピンクのロングおかっぱの五匹の妖精、いや五人の変態が目を覚ました。
変態達はそれぞれ「五形拳」の型を習得しており、少林寺の寺男のヤッロン(ジャッキー・チェン)は彼等に学んで「五形拳」を習得するのであった。

ファンタジーなカンフー映画かと思いきや、思いのほかミステリーだった。
取り立てて謎解きの煽りもないので結局下手人は誰だったんだという疑問が頭の片隅に異物のように引っかかりながらカンフーアクションを見ていると、突如判明する真犯人にびっくりです。
黒装束の男の体型とは全く別人なのでこれは気付かない。

ネットで調べていると「挿入曲のチャイナガールがいい」とか書いてあって、チャイナガールってまさかデヴィッド・ボウイじゃないよな、そもそもチャイナガールどころか挿入曲すらあった記憶が無いし。
Wikipediaによるとどうやら東映で公開された版にはオリジナル主題歌としてチャイナガールが入っていたらしい。
といってもデヴィッド・ボウイのとは全くの別物らしいが。
チャイナガールが入っている版は東映の権利が切れた現在ではもう見られないとのことだが、YouTubeでちょっと見れた。
勝手に曲入れちゃうのってどうなのよと思うが、これは結構楽しいな。
印象が全く異なってくる。ありかなしかでいったらありかもしれない。

「七邪拳」は「七死拳」とか「七殺拳」といろいろな訳があるようだ。
「五形拳」も「五獣拳」。
「七死拳」と「五獣拳」が一般的っぽい。
いずれにしても「七死拳」をなぜに「五獣拳」が打ち破れるのかという点は遥かなるミステリー。

2011年2月7日月曜日

2月INFO

BS2 2月4日(金) 午前0:45~2:27(3日深夜)
タハーン ~ロバと少年~ 2008年・インド
〔監督・脚本・撮影〕サントーシュ・シヴァン
BS2 2月7日(月) 午後1:00~2:36
拳精 1978年・香港
〔製作総指揮・監督〕ロー・ウェイ
BShi 2月10日(木) 午後10:00~午前0:59
ブレイブハート 1995年・アメリカ
〔製作・監督〕メル・ギブソン
BS2 2月11日(金) 午前0:45~2:40(10日深夜)
メメント 2000年・アメリカ
〔監督・脚本〕クリストファー・ノーラン
BS2 2月14日(月) 午後1:00~2:49
心のともしび 1954年・アメリカ
〔監督〕ダグラス・サーク
BS2 2月15日(火) 午後1:00~2:30
天はすべて許し給う 1955年・アメリカ
〔監督〕ダグラス・サーク
BS2 2月15日(火) 午後9:00~10:55
巴里のアメリカ人 1951年・アメリカ
〔監督〕ヴィンセント・ミネリ
BS2 2月16日(水) 午後1:00~2:32
翼に賭ける命 1957年・アメリカ
〔監督〕ダグラス・サーク
BS2 2月17日(木) 午後1:00~3:13
愛する時と死する時 1958年・アメリカ
〔監督〕ダグラス・サーク
BS2 2月18日(金) 午後1:00~3:06
悲しみは空の彼方に 1959年・アメリカ
〔監督〕ダグラス・サーク

先週の金曜から絶え間ない頭痛と腹痛にうなされていたらいきなり『タハーン ~ロバと少年~』を録画し忘れた。

今月の目玉はダグラス・サーク特集です。
一本も観たこと無いのでこの機会に全部録画して観よう。

他にもアカデミー特集をやっているみたいだけど、あんまり興味ないからほとんど載せなかった。

2011年2月6日日曜日

映画『セーラー服と機関銃』

1981年 監督:相米慎二
BS2 録画


セーラー服と機関銃  デジタル・リマスター版 [DVD]

好きな監督だけど、このブログに相米慎二のタグが無いってことは彼の監督作を見るのは少なくとも8年ぶりくらいになるのか。
昔一度観た『セーラー服と機関銃』を再見。

何度観ても面白いな。
ヒットすることが目的の商業映画なのにあまりに自由だ。
円広志と林家しん平の漫才のようなやりとりに始まり、ヒロインのトップアイドル薬師丸ひろ子の登場シーンは間抜け面したブリッジ。
とそこまではちょっと奇抜でひねくれた奴ならちゃっちい反抗心でやりそうだけど、クレジットタイトルの終了とともに薬師丸がしゃがんだ瞬間、薬師丸の目線がちょうど踏み切りの遮断機でぴったり隠れるっていうのはどうだ。
クレジットタイトル中に柳沢慎吾と光石研とあと一人の薬師丸取り巻きトリオが、ワンカットの中で不自然なまでに自在に位置を変えて動き回っているのを、ああ相米慎二だなぁと思ってぼーっとしている所で現れるこの唐突な目線隠しにはちょっと度肝を抜かれた。
クレイジーだ。。。

相米の他の作品同様、内面的にも動作的にも絶えず変化し続けていく少女を、長回しのカメラや超俯瞰の引きのショット等様々な位置から執拗なまでに追いかけていく。
どっからでも見てるぞ、というのがたまに偏執的な狂気を感じるほどに。
自在に動く予測不能な少女の動きを根気強く見守るわけだから、カメラの動きは大らかであって、薬師丸の後頭部に隠れて話し相手がほとんど見えなくなっちゃったり、引きのカメラがパンすれば植木や柱に阻まれて何も見えなくなっちゃったりもするのだが、それはつまり遮蔽物により対象への注視力が増すということでもあり、映画が常にそうであるため忘れてしまうがカメラといういるはずのない第三者の視点がごつごつとした手触りで浮かび上がってくるということでもある。
監督と一緒に少女(少年)という不定形な存在が発散する予期せぬ力と、内在する心の機微を見つめる、というわけだ。

「カ・イ・カ・ン」の有名な機関銃掃射シーンでは薬師丸の右頬にいつのまにか血糊が付いている。
火薬に驚いたのか反動で体が斜め右後ろに向き、そのまま二回目の掃射を行なうのだけど、この時顔が後ろ向いて隠れているからその一瞬で血糊を付けたのかな。
それにしてもその後つーっと血が線を引いて流れるから絶妙な血糊の量だ。
右後ろへの掃射は危うく仲間を撃ち殺すことにもなりかねず、NGかと思いきやOKにしたのはこの絶妙な血糊のせいかもしれない。
・・・と思ったら血糊じゃなくて、破裂して飛び散った瓶の破片で本当に怪我していたらしい。

ばんばんばんばん、泣くまいと思っていたのに『お引越し』もそうだったけどラストは反則だよな。

ストーリーは展開がよく分からないのだけど、『セーラー服と機関銃 完璧版』とかいうのがあるからそちらの方だといくらか話の流れのつじつまが合っているのかもしれない。

組員明を演じている人がどこかで見たことあると思っていたら酒井敏也だった。

そういえば何年か前に長澤まさみで再ドラマ化されていたな。
怒りを覚えるくらいつまらなかったけど。

2011年1月30日日曜日

映画『ペルシャ猫を誰も知らない』

2009年 監督:バフマン・ゴバディ
at ギンレイホール




『酔っぱらった馬の時間』という映画史上屈指の名作(だと思っている)イラン映画がある。
その監督がこのバフマン・ゴバディ。
と言いつつ『酔っぱらった馬の時間』しか見ていないのだけど、だからこそギンレイの予告編で突然バフマン・ゴバディという名前を見たときは本当びっくりして歓喜した。
予告編を見ると、西洋文化が規制されたイランで逮捕されたりしながらも好きな音楽をやり続ける若者達を追ったドキュメンタリーっぽい。
規制されている音楽を扱うわけだからテヘランでの撮影は無許可のゲリラ撮影。
ドキュメンタリーかぁと思いながらも、こんなに本気でギンレイに行くのを楽しみにしたのは久しぶりだ。

で、実際観てどうかというと、面白かったことは面白かったが見る前の期待値が高すぎたかもしれない。
ドキュメンタリーだと思っていたら、実在の事件人物に基づくというだけでドキュメンタリーでは無かった。
その点はよかったのだが、なにしろ音楽を扱っているわけだから半分以上音楽が流れて、ちょっと神経が疲れてしまった。
音楽のためならなんでもする便利屋のナデル(ハメッド・ベーダード)は息吸ってないんじゃないかと思うくらいのマシンガントークで、強烈で面白すぎるのだけどこれも一種の音楽のようなもの。
となると8割かた音楽が流れている感じか。

疲れる原因になった音楽だけど、実はどれもこれも本当に素晴らしい。
ジャンルも多岐に渡り、ロック、フォーク、ラップ、ブルース、ヘビメタ、伝統音楽を融合してプログレみたいなロック等々、なんでもありだ。
イランではこれらは全部音楽自体アンダーグラウンドになる。
あまり歌詞の字幕を読まなかったけど、歌詞だってイランの現状を訴えるものだったり、規制された社会での切実な夢を叫ぶものだったりする。
本当の自分がどうとか、そんな薄っぺらで内容の無い便所のネズミのクソにも匹敵するくだらない物の考え方を歌詞にしてしまう国とは違うのです。
上に貼っ付けた予告編で2,3曲聴ける。
特に印象に残ったのは現在イランで最も有名なラップミュージシャンとか、ボブ・ディランも真っ青の悪声のエンジニアのババクとか、主役のアシュカン&ネガルのインディーロックとか。
西洋音楽の音楽人口が少ないだけに玉石混交かと思いきや、音楽をやる環境が困難で切実なためジャンルを超えてどれもが本当に「ロック」という感じがする。
ただ、やはり音楽を聴きにきたわけじゃなくて映画を観に来たわけですよ。
映画としても面白いことは確かなんだけども、映画の中で使われる音楽がいかに破壊力を持つのかという事実を改めて認識するはめになってしまった。

映画『闇の列車、光の旅』

2009年 監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
at ギンレイホール


闇の列車、光の旅 [DVD]

こえ~、まじこえ~。メキシコのギャング団。
渋谷のチーマーがままごとに思えてくる。
リーダーの男の顔面には全体に刺青が彫られていて、しかも右と左に大きく彫りこまれた「MS」の二文字はチーム名の頭文字だ。
もうこの顔はギャングというか頭の悪いギャグとしか思えないが、捕まえた敵対するチームの男を容赦なく銃殺した後ばらばらにして犬に喰わせるシーンを見てしまったら、「MS」の刺青を見ただけで震え上がってしまう。
そんな恐ろしいギャング組織に所属する青年カスペル(エドガル・フローレス)が主人公。

もう一人の主人公がサイラ(パウリナ・ガイタン)。
こちらはホンジュラスに住む女性で、子供の頃から離れ離れだった父親がアメリカから強制送還されて戻ってきたのを契機に、叔父を含めた3人でアメリカに渡ろうとしていた。
普通に行くんじゃなくて、つまりは不法移民。

なんの接点も無い二人だけど、カスペルが死を約束されるような考えるだに恐ろしいある裏切りをしたことで組織に追われ、逃げても無駄だと知りながらサイラ達アメリカを目指す移民集団に合流する。

中盤以降はロードムービーになる。
移民にしろ組織に追われるカスペルにしろ、ちょっと失敗すればあっけない最期が待ち受ける旅路。

カスペル役のエドガル・フローレスはこれが映画デビュー作らしいが、よく見つけてきたな。
役どころとして、まずなによりギャングであるから強くて悪そうであり、でも少年に慕われるいいお兄さんでもあり、過酷な環境で冷酷に大人びていながらも年相応の可愛らしさもあり、色気もあり、っていうのをエドガル・フローレスはそのままで全部体現しちゃっている。
演技がどうこうという前に役そのものだから。
と思わせてしまうくらいの演技だとしたらぶっ飛ぶけど。

アメリカ行きをしぶるサイラを叔父が「アメリカも厳しいと思うが ここよりはましだろう」と説得するシーンで、家のベランダなのか共同広場なのか分からないがとにかく丘の上から眼下にびっしり詰まった平屋を一望できる場所でそんなこと言われても、いやこんな眺めのいいところを離れるのはもったいないと思ってしまう。
眺めのいい家が一番です。(今度引っ越すときは丘の上に住もう)
そんなものより生活水準の低さの方がはるかに深刻だということなのだろうが。
あれ、予告編で少し映っているの見るとそれほどいい眺めでもないかも。

ギャングMS-13は実在する組織らしい。
Wiki

2011年1月27日木曜日

映画『探偵物語』

1983年 監督:根岸吉太郎
BS2 録画


探偵物語 デジタル・リマスター版 [DVD]

薬師丸ひろ子と松田優作の角川映画。
松田優作が探偵役でもべスパには乗らないしサスペンダーじゃないしアクションも無いし、同名のテレビドラマ『探偵物語』とは全く別物でドラマの映画化では無い。
という情報は知っていて、かつ小さい頃にテレビで見た気がしていたけど、もう全く見たことなかったや。

元妻が巻き込まれた殺人事件を追う探偵とそこに首を突っ込んでくる退屈な女子大生のお話。
殺人事件のサスペンスとはいえ、難解なトリックがあるわけでも無いし女子大生は重要な証拠を持ち去っちゃうし真犯人はあっさり自白するし警察は無能だし、でサスペンスという感じではなく、じゃあなんだと言うと"アイドル映画"だ。
ぽっちゃり薬師丸ひろ子の憎々しい溌剌さが可愛らしい。
可愛らしいといっても、おばちゃんが「あらぁお宅のお嬢さん可愛らしいわねぇ」と言いそうな可愛らしさで、要するにションベン臭いガキなんだ。
女子大生というか女子中学生のような。
薬師丸ひろ子の声が好きなんだけど、静寂を無神経にぐさぐさ引き裂いていく大きい声なんかもガキくさい。
一方松田優作の方は人生の辛酸をなめてきたどこか冴えない感じもする正に大人の男なのだ。
そんな大人の男がガキに好意を寄せるわけないと思いつつも、逆に汚れていない初々しさに惹かれるもんなのかなぁ。
成熟と初々しさの距離を縮めるのは濃厚なディープキス。

監督根岸吉太郎。
アイドル映画というとつまらないイメージしかないけど、これはよく撮れていてなかなか面白かった。
やっぱり長回しっていうのはいいなぁ。
根岸吉太郎はATGの『遠雷』しか見たことないと思っていたら、あまり面白くなかった『サイドカーに犬』もこの人だったか。

結構いろんな人が出ている。
財津一郎、岸田今日子、秋川リサ、林家木久蔵、ストロング金剛、荒井注、蟹江敬三、虹色の湖中村晃子、本牧で死んだ娘は鴎になったーよ~鹿内孝。
財津一郎は登場シーンとか白いスーツから透けて見える真っ赤なトランクスや赤い靴下など、コメディ的役回りだと思っていたけど、一応こわもてのやくざだったらしい。どうしてもちゃかしているようにしか見えないけどね。

薬師丸ひろ子が豪邸のリビングでエアロビの真似事しているところでふと思い出したけど、井筒の『晴れ、ときどき殺人』で渡辺典子がレオタード姿でエアロビしていたリビングもこんな感じのセットだった気がする。
『晴れ、ときどき殺人』は見た後即HDDレコーダーから削除したので確かめようがないが。

浜辺でアクセサリを売っているヒッピーの生き残りの風体が強烈だった。
いや、それよりも恐るべきは80年代ファッションか。

2011年1月22日土曜日

熊木杏里CONCERT 2011 東京国際フォーラム

1年ぶりくらいに行ってきた熊木杏里のライブ。
東京国際フォーラムのホールC。
3階の席で少し遠いがよく見渡せる。

バックライトの中、光に包まれて幻のように登場する等、今回は少しだけ演出が凝っていた。
登場すると深いお辞儀の後に無言のままピアノに向い、一曲目から弾き語り。
しかも大好きな曲『あなたに逢いたい』。
おお、しっとり感動だ。

ギター、ベース、キーボード、ドラムにチェロのバンド構成で始まる2曲目は、ずっとライブで聴きたいと思っていた『ノラ猫みたいに』で、イントロ聞いた瞬間に驚愕と歓喜に押しつぶされそうになりながらもベースの人の手拍子煽りもぶっち無視して(すいません)なんとか声に集中していた。
「悲しい約束は 叶わないほうがいい」の叶わないの「な」で声が裏返るところが好きなんだけど、やっぱりあれはレコード録音時だけのたまたまだったっぽい。
それにしても、ちょっと太ったのかな。。。

最初の二曲だけで大分満足してしまった。
『ノラ猫みたいに』に続いて三曲目『モウイチド』。
数少ないアップテンポの曲を連続でやっちゃって最初から全開だ。

MC後の4曲目以降はもう順番忘れた。
終演後にセットリストが張り出されるだろうと思っていたら、張り出されなかった。
どのみち携帯を家に置いてきたから撮れないけどさ。

以下、順不同で思い出す限り。
『新しい私になって』『センチメンタル』『ひみつ』『一千一秒』『雨が空から離れたら』『Snow』『君の名前』『おうちを忘れたカナリア』『ムーンスター』『君まではあともう少し』『最後の羅針盤』『春の風』
『バイバイ』

全体的に思ったのは、熊木杏里は最近調子悪いのかな。
ちょこちょこ音外して安定感が無かった。
裏声じゃない高音も少し乱暴な感じに聞こえる。スピーカーのせいか席の位置のせい?
弾き語りだと神がかって歌が上手くなるけど、弾き語りは1曲目とアンコールの最後の『バイバイ』だけだった。
ピアノ伴奏やギター伴奏のみのシンプルな構成の時も少し上手くなるが、これも数少ない。
数少ない上に舞台から照射される青いスポットライトが直撃してまぶしくてしょうがなかった。
一回弾き語りだけのライブを聞いてみたいなぁ。

3階の席だったので、上方から熊木杏里に当たるスポットライトが背後の床に影を落としているのが見えて、これが非常に美しかった。
楕円の光の輪の中に熊木杏里の上半身のシルエットが収まり、あの独特な右手の動きもそのまま影に投影されるから、楕円枠の幻想的にゆらめくポートレートを見ているようで。

ライブが終わって会場内で一服した後、グッズ売り場をうろついてみる。
初のライブDVDが販売されるらしいんだよね。
開演前にチェックしたときは長蛇の列ができていて、しかも在庫が少なくなってきたので今並んでいる人全員には行き渡らないかもしれないとアナウンスしていた。
でも終演後にも少し販売する、と。
どうせとっくに売り切れているんだろうと覗いてみると、人だかりはあるけど並んでいないしまだ販売している。
ど、どうしよう・・・入場時に貰ったチラシを見ると2枚組みで8500円もするんだよな。
2枚目なんかほとんどインタビューだけっぽいし。
それで8500円か。
ここでしか買えないなんてことはないだろうしamazonあたりで安くなるまで待とうか。
でも熊木杏里のブログくらいでしかこのDVDの発売の発表が無い事が非常に怪しい。店頭販売は無いのかもしれない。
ん?オリジナルサイン入りキーホルダー付き、か。。。
といってもライブ中に在庫を取り寄せるくらいだから直筆じゃないんだろうな。。。
迷ったけど今回のライブが少しだけ消化不良な面もあったので、えいっと買ってしまった。

風と凪はなよりほかに(初回限定盤)
ひとヒナタ(初回限定盤)(DVD付)私は私をあとにして風の中の行進無から出た錆殺風景

2011年1月19日水曜日

映画『アフガン零年』

2003年 監督:セディク・バルマク
BS2 録画


【映画パンフ】アフガン零年OSAMA

同時多発テロ、アフガニスタン紛争の記憶も新しい頃に公開され、公開当時話題になっていた映画。
アフガン復興後の第一作目らしい。
中央アジアや中東で製作された映画にはずれはないから面白いはずだけど、なんとなく敬遠して今まで何度かNHKで放映していたけど録画しなかった映画をやっと見る。

ドキュメンタリーのように始まるからドキュメンタリーなんだっけと思うが、ドキュメンタリーにしてはカットもセリフのタイミングもよくできているなぁ、と思っているとやっぱりドキュメンタリーじゃ無かった。
とするとデモとかタリバン批判とかアフガニスタンでよく撮影したものだ。
と思ったらアフガニスタン紛争で一応タリバン政権は崩壊しているんだね。(知らないにも程があるか)
そりゃあタリバン政権化でこれは撮影できるわけないか。
それでもタリバン自体はまだ活発に活動しているから危険だっただろう。

役者は皆素人らしい。
主演の少女が凄い。
まっすぐな眼差しくらいなら普通に演技で出来るもんだと思うけど、その射すような強く純粋な眼差しに怯えと悲しみを湛えることは演技じゃできないだろう。
少女が泣くと本気で悲しい。
「なんとこの子はまるで・・・この子はまるで天使のようだ」
とタリバンのロリコン爺さんに言わしめた美しき少女の顔が悲しみと恐怖で歪む時、少女やアフガニスタンの紛争と貧困の歴史が痛いくらいに突き刺さってくる。

ストーリーは一家の男性を戦争などで全て失った女だけの家族が、貧困にあえいだ末に少女に男の格好をさせて働きに出すというもの。
伊達や酔狂で少女に男の格好をさせているんじゃない。
男でないとろくに外も出れないし働けもしない。
しかも男装がタリバンにばれたら死刑という命がけ。
『花ざかりの君たちへ』みたいな暢気な国の暢気なお遊びじゃないんですよ、全く。
いい奴だった"お香や"を始め、イケメン少年達に囲まれてはいたけどさ。
縄跳びで無邪気に遊ぶことすらできない少女の物語。

題材も衝撃的だけど、なにより映画の質が極めて高いので82分と短いながらも濃密に堪能できる作品。

2011年1月16日日曜日

映画『ルンバ!』

2008年 監督:ドミニク・アベル、他
at ギンレイホール


迷ったが怖いもの見たさのような気持ちで結局見てしまった。
結論として、やっぱり僕には合わない。
先週見た『アイスバーグ!』でもう分りきっていたじゃないかと自分を叱責しながらの長い77分。

やっぱりギャグが異常なまでにつまらない。
映像として面白いところがあったのかもしれないけど、とにかくギャグがいらっとするのでそれどころじゃない。
少なくとも、火事でドアだけが残った家で壁も無いのに律儀にドアを開けて出入りするギャグ?なんて、『キシュ島の物語』でモフセン・マフマルバフがドアをどう撮影したかを見れば、この『ルンバ!』がいかにつまらないか分かるだろう、、、と思う。(※映画のスタイルの違いは問題じゃない)

ただ、なんか頭から離れないんだよなぁ。ちきしょう。
影だけがダンスするシーンはどう撮影したんだろう?
影だけで見るとフィオナ・ゴードンのプロポーションは奇跡的に素晴らしいなと思ってぼーっとしていると澱みなく本来の影に戻るから少し驚いた。
本来の影に戻った後、実体と影との動きに少しずれがあった気がするから、影だけ撮影したものを壁に投射していたのかな。

主要な役者は前作と同じで、監督の二人はもとより『アイスバーグ!』の船長さんも出演している。またもやセリフ無しで。
『アイスバーグ!』とつなげてみると、この夫婦二人はお互いパートナーよりも船長さんが大好きなんだね。

さんざん踊りを見せられたからどうせならラストも踊れよと念じていたが踊らず。
そういう消化不良も記憶に残る。

映画『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』

2009年 監督:ダニエル・アルフレッドソン
at ギンレイホール


ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [DVD]

二部のラストから継続するような形で三部が始まる。
二部でさわりに触れたリスベット(ノオミ・ラパス)の過去に蠢く国家の暗部がいよいよその実体を現し、リスベットとその周囲を巻き込みながら法廷での最終決戦の場へと怒涛のごとくに流れ込んでいく。

身動きの取れない眠れるリスベットに代わり奮闘するのは、円卓の騎士ならぬ狂卓の騎士達。3,4人くらいしかいなけど。
狂卓の騎士はもちろんミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)が中心だが、値千金の大活躍をするのがリスベットのハッカー仲間の疫病神ことプレイグで、今まで部屋の中にしかいなかったのになんと外に出ているんだぜ。
びくびくした感じとその友情が感動的だ。
メールの送り主を特定するミカエルからの依頼もほっぽいてリスベットの依頼を最優先するのです。

リスベットが全ての忌まわしき過去にけりを付けるべく向かう正装は進化の最終形態のようなとびっきりのパンクスタイル。
いかすぜ。
一番好きだったのは独房に戻ったリスベットが顔を洗ってメイクを落とすところで、ど派手なスタイルの裏に隠れたか弱さが垣間見えるシーン。

148分もあるのでちょっと疲れたかな。
登場人物の名前を覚えようと字幕に釘付けになっていたら今度は顔を覚えられなかった。
結局ほとんど字幕ばかり見ていた気もする。
ただ、思わずいろんな口調が混ざって変な文章になるくらいいかしていて面白かったのは確かだぜぃ。
たぶん小説はもっと面白いんだろうな。
原作のスティーグ・ラーソンは惜しくも他界してしまったので続編はもう無いが、第5部までの構想があったらしい。
3部で完結した感じだが続きがあるとしたらどういう展開していたのか気になるところ。