2012年7月1日日曜日

映画『ヒューゴの不思議な発明』

2011年 監督:マーティン・スコセッシ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』は未だに見たことないんだよな。

謎の機械人形が動き出すことで、ホラーな展開をするのだと勝手に勘違いしていたら、寝耳に水なジョルジュ・メリエスという名前が出てくるからびっくりする。
ホラーどころか、映画創成期にオマージュを捧げた真面目な映画だった。(別にホラーが真面目じゃないと言っているわけじゃない。。)

イザベル役の少女は可愛らしいけどどこか影があるような気がすると思っていたら、『モールス』のクロエ・グレース・モレッツだった。
この子いいねぇ。

したたかそうなエミリー・モーティマーが清楚な花売り娘役。
冷徹鉄道公安官に密かに思いを寄せられて危険危険と思いきや、最後には尻に敷いているところはさすがエミリー・モーティマー。

メリエス役は『砂と霧の家』のベン・キングズレー。
メリエスの写真を見ると結構似てる。

映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』

2011年 監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




タンタンの冒険
サブタイトルがユニコーン号の秘密
って子供向けだとしてもこのタイトルは無いわ~
って思ったけど、元々原作は『タンタンの冒険旅行』っていう1929年からある漫画、そしてアニメ化もされて世界中で親しまれている有名な作品らしい。
そういえばこのアニメのこのキャラクターはどこかで見たことある気もする。
で、この映画はタンタンのファンであるスピルバーグが3DCGアニメとして映画化したもの。

元を知らないので何も思い入れが無い、という前提で見た感想は、一言で言うと「なんだか気持ち悪かった」。
主人公のタンタンは変な髪形の年齢不詳の男で、肌の質感まで妙にリアルだから気持ち悪い。
主人公がかっこよくない上に、相棒みたいなハドック船長がこれまたぶ男なのだ。
検索してアニメのキャラクターを見ると二人とも愛すべき特徴のあるキャラクターに見えるけど、このキャラクターをたまに実写かと見まがうほど精巧にCGで再現してしまうと気持ち悪いだけだ。

CGアニメーションでしか表現できないような大アクションもふんだんに盛り込まれて、楽しいのかもしれないが、印象としては実写と2Dアニメがそれぞれ持つ表現力を大味に薄めて中間地点に中途半端に立ってはみたものの、どこに向かえばいいか分からずおろおろしている感じ。

ストーリーは忘れた。
とにかく疲れた。

CG技術の発達は凄いな。
海とかどうやって作ったんだろう。

2012年6月17日日曜日

映画『人生はビギナーズ』

2010年 監督:マイク・ミルズ
製作国:
at ギンレイホール




75歳でゲイとカミングアウトした父親が死んだ後から物語が始まる。
38歳独身のオリヴァー(ユアン・マクレガー)は父親の思い出とともに新たに人生を歩み始める。
っていうような話だったと思うが詳細はもう忘れた。
恋人役のメラニー・ロランが綺麗だった。

映画『ゲンスブールと女たち』

2011年 監督:ジョアン・スファール
製作国:フランス/アメリカ
at ギンレイホール




122分もあってちょっと長いのが痛いがまあ面白かった。

酒とタバコと歌と女に囲まれた人生。
決して美男子ではないのになんかかっこいい。
役者がたばこ吸っていると無性にたばこ吸いたくなるのだけど、ゲンスブール(役の俳優)が吸っているとそれが体の一部のようにスタイルに馴染んでいるから、たばこ吸いたい欲求が不思議と一度も沸かなかった。

主演のエリック・エルモスニーノだけじゃなく、BBとジェーン・バーキン役の女優さんも意外と似ている。

2012年6月3日日曜日

映画『サラの鍵』

2010年 監督:ジル・パケ=ブランネール
製作国:フランス
at ギンレイホール




アスシュビッツもの、と思いきや、戦時中パートと現代パートに分かれていて、現代を生きる女性ジャーナリストジュリア(トクリスティン・スコット・トーマス)がアウシュビッツに送られたユダヤ人少女サラの足跡をたどるような形で物語が進行する。
戦時中パートだけでもひとつのドラマだけど、サラの足跡を辿るうちにジュリアの人生にも変化が訪れる。
現代パートってなんなんだろうと思っていたけど、最後のあのオチのためだったのか。
泣くところだった。

予告編にもあるけど、少女がでかい兵士を見上げながらおびえを強い意志で覆い隠して名乗りながら握手を求める姿がいい。

映画『やがて来たる者へ』

2009年 監督:ジョルジョ・ディリッティ
製作国:イタリア
at ギンレイホール




戦時中に実際に起きた事件に基づくお話。
1943年のイタリア北部の山村で、8歳の少女マルティーナ(グレタ・ズッケーリ・モンタナーリ)は生活している。
生まれたばかりの弟を自分の腕の中で亡くして以来口がきけなくなってしまったマルティーナは、新たに母親のおなかの中に宿っている命が生まれ出てくることを心待ちにしている。
大人達はドイツ軍を追い払おうと反抗勢力結成して戦っているが、マルティーナにとっては新しい命にしか関心が無いし、ドイツ軍の青年も敵ではなく気のいい兄ちゃんでしかない。
やがてパルチザンとドイツ軍の抗争は激化していき。。

声を出せないというところがこの戦時下においてマルティーナという少女の聖性や純粋性を高めているのだけど、声が出せないということは声を取り戻す瞬間はきっと劇的なシーンのはず。
チープなドラマだったら悲しみの叫びだったりするのだろうが、この映画では・・・
思わず泣きそうになった。

なかなか面白くて、大家族の家父長が家族のためにもなんとしても生き延びようともがいているところから絶望に変わる瞬間とか、妻に似ているというだけで助けられた姉がとった行動とか、パルチザンに捕らえられたドイツ軍兵士の最後とか、それぞれの人間ドラマや人の運命が悲惨な出来事の周囲で着実に息づいている様が簡潔に描かれていくから引き込まれる。

2012年5月20日日曜日

映画『灼熱の魂』

2010年 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作国:カナダ/フランス
at ギンレイホール




1+1が1なんだ
で全てを悟るとはさすが数学者。

母親の遺言で死んだはずの父親といるはずのない兄を探すことになった双子の姉弟。
また父親探しのロードムービーか、と思っても、この作品は父親というより母親の過去を追う物語になっている。
しかも壮絶な人生だったらしい。
この時代に壮絶な人生、ってたいしたことないじゃんと思っていたけど、確かに壮絶だった。。

細かく章が変わるたびに現れる大文字の章名のキャプションの赤さが痛々しい。

冒頭等で流れるレディオヘッドの「You and Whose Army」はトム・ヨークの歌声がマッチしているようでいて、でも曲自体が有名すぎるから結構微妙。

映画『幸せパズル』

2010年 監督:ナタリア・スミルノフ
製作国:アルゼンチン/フランス
at ギンレイホール




どこにでもいる普通の主婦マリア(マリア・オネット)はパーティに集まってゆったりくつろぐ人たちにせっせと料理を提供していた。
そのパーティは自分の50歳の誕生パーティなんだけど。
もうすぐ独立しようかという年頃の息子二人と夫に囲まれて一見幸せそうだが、何かが足りない。
そんなマリアは誕生日プレゼントのひとつとしてあったジグソーパズルにはまりだす。
初めてやり始めてから少しも日にちが経っていないのに、組み立てるスピードに自信を持っちゃうところが世間知らずなんだけど、実は本当に才能があって、知り合った独身の富豪と組んでパズルの世界大会を目指し始める。

普通の主婦の成功譚かと思いきや、家族の物語になっている。
ラストの長閑な爽やかさが泣ける。

なんか勝手にドイツ映画かと思っていて、主演のマリア・オネットがドイツ人にしては肌が綺麗だと思っていたらアルゼンチン映画だったのか。
1966年生まれらしいから撮影当時44くらいか。

2012年5月6日日曜日

映画『マネーボール』

2011年 監督:ベネット・ミラー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




面白くはあったけど、なんだろうこの違和感は。
冒頭のブラッド・ピットがビジネス相手と交渉するシーンは駆け引きが潜んで緊張するシーンのはずなのに、なんか上滑りしていって全く乗れない。
その後も駆け引き的な交渉術がたくさん出てくるけど、少しもわくわくしないんだな。
『ソーシャル・ネットワーク』の会話が面白すぎてその余韻が残っているためかもしれない。
それに役を作っているのかなんなのか、ブラッド・ピットの声ってこんなに汚かったっけ。

弱小貧乏球団のアスレチックスを常勝チームへと作り変えた実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)の物語。
選手を育てては他球団に高額で取られてしまうという繰り返しを続けるアスレチックスはとにかく金が無い。
根本的に何かを変えなくてはならない。
そんな時インディアンズのスタッフで選手の分析をしていた若者ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)に出会う。
ビリーはピーターとともに新たな戦略を実践し始めるが。。

何気なくジョナ・ヒルで検索してみたら、痩せてとんでもなくイケメンになっていた。

映画『ソーシャル・ネットワーク』

2010年 監督:デヴィッド・フィンチャー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




新作映画の情報に疎い僕でも話題になっていたことは知っている『ソーシャル・ネットワーク』。
120分もあって長いし一体どれだけ面白いんだよと半信半疑で見ると、冒頭の主人公と彼女の会話から引き込まれてあっという間に終わってしまった。

facebookの創始者マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)を中心に、facebookの誕生そして発展の経緯がマーク・ザッカーバーグに対する二つの訴訟からフラッシュバックする形で語られる。

会話がとにかく面白いんだな。
心理的な駆け引きやユーモアがあるわけでもないのに、なぜか引き込まれる。
人間関係が崩壊するような危うさや、無法者とでも言いたくなるようなザッカーバーグの言動にひやひやするからだろうか。

監督はデヴィッド・フィンチャーだったのか。
あまり見てないけど、こんな作風だったっけ。
スピーディーに飽きささせない展開はそれっぽいけど。

ITに詳しくなくてかつfacebookもやっていなくても普通に楽しめると思う。
そんなに難しい用語や専門的な話が出てくるわけじゃないから。
優秀な社員をハッキング能力で選抜するところとか面白い。
質は置いといて開発スピードだけはそこらのエンジニアの非じゃないだろう。
僕は10年SEやっているけど未だにハッキングの仕方がよく分からない。(セキュリティ上知っておかなくてはいけないと思いつつ)
ザッカーバーグが寮内のシステムにハッキングする時(唯一専門用語が飛び交うシーン)に「Apacheの設定をOpenにしてwgetコマンドでgetだぜ」っていうセリフが出てくるけど、そもそもどうやってサーバにログインできたのかっていうところが知りたいところ。

カタカタカタってキーボード打ちまくって一瞬で「できました」って言ってみたいものだ。


※ギンレイホールは両端が3席シートになっていて、その3席シートのさらに一番壁側に座っていたのだけど、前の席の兄ちゃんが映画が始まる直前に3席シートの真ん中に移動しやがった。
3席シートを一人で占有するような座り方の厚かましさはいいとして、真ん中の席は僕の席とスクリーンの直線上に位置するので、普通なら後ろの席の人を気にしてそんな席に座らないでしょう。混んでいるならしょうがないとしても。
しかもこの人は座高が高いのでかなり背筋を伸ばさないとこいつの頭でスクリーンが隠れてしまう。
それだけならまだしも定期的に首をかくかく動かすもんだから気が散ってしょうがない。
いらっとして思わず席を2回くらい蹴ってしまった。。。ちょっと反省