2015年6月14日日曜日

映画『ANNIE/アニー』

2014年 監督:ウィル・グラック
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




舞台も見ていないしどんな話かも知らん。でもまったく見る気がしない。
『天才スピヴェット』も見たし帰ろうかと思ったけど一応見てみる。
中盤うとうとして、久しぶりにつらい、と思ったものの、最後の金かけてる感がすごいラストはまあ面白かった。

で、一番面白かったのはエンドロール。
上から赤い風船がたくさん降ってくるんだけど、エンドロールの字幕にぶつかるとぽーんと跳ね返ってくるくる落ちていくのね。
風船が何かにぶつかって落ちていく様を何パターンも取ってエンドロールの字幕にせっせと当てはめているのかと最初思ったけど、なにしろ数が尋常じゃない。
それにたまに風船じゃありえないスピードで落ちていくのも混じっていたりする。
とすると物理エンジンで字幕を障害物に見立てて風船を投下しているんだな。
ぶつかってくるくる反転する様が本当にすごいわー。

それともうひとつの見所はキャメロン・ディアス。
おでことか目じりとかめいいっぱいしわくちゃにして、口なんかひん曲がりまくりで、もうなにも失うものが無いかのような大仰な演技が素敵過ぎる。

ガキが嫌い。生意気なガキはもっと嫌い。だから芸達者な子役が嫌い。
だけどまあアニー役のクヮヴェンジャネ・ウォレスちゃんはそんなに嫌悪感なかった。

ミュージカルシーンはダンスがほとんど無い(映っていない?)ので面白くなかった。
歌だけで聴かせるなんてジュディ・ガーランドくらいしか認めないぜ。

2015年6月13日土曜日

映画『天才スピヴェット』

2013年 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
製作国:フランス/カナダ
at ギンレイホール




予告編見て面白そうだと思っていたけど、冒頭の飛び出す絵本(たぶんCG)を見たときにあれっと思う。
最後までみた感想としては、ロードムービー要素もあるし、ブランコの少女との一瞬のみの出会いとかいいシーンもそれなりにあって、普通に面白かったと思う。
ただ、あまり自分には合わないなと思った。
面白いCGなら好きだけど、おしゃれ感を出すだけのような無駄なCGは邪魔以外の何者でもなく嫌いなため。
エンドロール見ていて初めて知ったが、監督はジャン=ピエール・ジュネだった。納得。

公式ページ見ていたら、なんかこれ3D映画だったらしいね。
3Dで見ていたらあのCGも違って見えたのかもしれない。まあ3Dで映画を見たことは一度もないし今後も見ることはないと思うが。

母親役の人がすごく懐かしい感じがするのに思い出せなくて、誰だろうと思っていたらヘレナ・ボナム=カーターだった。久しぶりに見た。

2015年5月17日日曜日

映画『ゴーン・ガール』

2014年 監督:デヴィッド・フィンチャー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




中盤で一度ネタばれのようにあっさりと真相が分かるけど、
安心してください、そこからもさらに面白さが続きます。

デヴィッド・フィンチャーっぽいテンポのいい最高のジェットコースタームービーになっている。
サスペンスなのかコメディなのかホラーなのか・・話が進むたびに映画の表情が変わるのが面白い。
世界中で大ヒットした小説が原作らしい。原作者が脚本書いてるね。

主演はベン・アフレック。
失踪妻役にロザムンド・パイク。

映画『トラッシュ! -この街が輝く日まで-』

2014年 監督:スティーヴン・ダルドリー
製作国:イギリス/ブラジル
at ギンレイホール




大人向けサスペンスでありジュブナイルでもある。なかなか面白かった。
予告編見て悲しい結末を予感していて、それとなく最初から心構えして見てしまった。

途中までどこの国だか分からずアジアのどこかかと思って見ていたらブラジルだった。
ブラジルこえーなー。

神父役にマーティン・シーン。
ルーニー・マーラが美人。
悪徳刑事役にあまり悪そうに見えないイケメン、セルトン・メロ。

2015年5月7日木曜日

映画『イーダ』

2013年 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
製作国:ポーランド
at ギンレイホール




スクリーン幅はスタンダード・サイズで映像はモノクロ。
ただの懐古趣味だったら嫌だなと思ったけど、映画、って感じの映画でかなり面白かった。
余白の多い構図は静謐さで満たされて、映像を見ているだけで堪能できる。
少し重めの時代背景の中、寡黙な主人公イーダ(アガタ・チュシェブホフスカ)の清廉な美しさが映える。
過去にとらわれ続ける叔母の悲痛さも静謐な映像に合っている。

最後の方であるクラシック音楽がかかったとき、あ、これなんだったっけと記憶をたどるためにちょっとスクリーンから意識がそれていたら、衝撃のシーンが展開されて、ああ、もっと集中して見ていればよかったと後悔した。
まあその後もこういうシーンって何度か他の映画でみたことあるなぁ、『わたしが・棄てた・女』はちょっと違うし、なんだっけ、とまた意識がそれるんだけど。
ちなみに今調べたら音楽はモーツァルトの交響曲第41番だった。

映画『100歳の華麗なる冒険』

2013年 監督:フェリックス・ハーングレン
製作国:スウェーデン
at ギンレイホール




爆笑とまではいかないけど(ブラックユーモアだし)、なんか久しぶりに笑えて楽しい映画を見た気がする。

100歳の誕生日に老人ホームから抜け出したアラン(ロバート・グスタフソン)の気ままなロードムービー。
気ままっていっても周りで人がばんばん死ぬけどね。

爆弾遊びが大好きだったアラン少年は問屋のおやじかなんかを誤って爆殺してしまう。
ふっとんだ首がボンネットに落ちてきたりと、シリアスな残酷さとコミカルさが表裏一体のなんともいえないシーンの後、少しも悪びれないアラン少年が映し出される。
悪びれないどころか死んだ男を間抜け扱いしているし。
ここでアラン、そしてこの映画の死生観を観客は理解する。
死なんてただそこで終わるってだけのこと。そして死の原因が自分にあろうがそれは死んだ奴の運が悪かったってだけの話。というか間抜け。みたいな。
だからその後の数々の死もあっという間に感覚が麻痺してすんなり受け入れてしまう。

ただ、アランのように行動原理が"無欲な衝動的欲求"で成り行きまかせのような生き方は命がいくつあっても足りないけど、そこはまあフィクションなのでなんだかんだで100歳まで生きている。
"無欲な衝動的欲求"といっているのは自分でも何言ってるかよくわからないが、アランは物欲、自己顕示欲とかそういう社会的欲求にびっくりするくらい興味を示さないから。
じゃあ何があるかというと、派手な破壊欲求。
しかも本人が意図していなくても、天然なのか阿呆なのか、成り行きでいろんな人の人生を破壊していくから生粋のデストロイヤーだ。
この破壊欲が殺人衝動にならなくてよかったもんだ。死に無頓着な分かなり危ないし。
まあ間接的に十数万人殺しているけどね。
そういえばアランは青年期に、こんなやつの子孫を残しちゃいけない、と医者により子供が埋めないように手術(去勢?)されているが、これって性欲もなくなるのかな。
手術しなくても薄そうな気もするが。

主演のロバート・グスタフソンは実際は50歳くらいで老けメイクしていたらしい。

2015年4月19日日曜日

映画『紙の月』

2014年 監督:吉田大八
製作国:日本
at ギンレイホール




見終わってまあ面白かったという思いとともにしこりのように残るのは、なんだろうこの気持ち悪さはという感覚。
思い返すと、青っぽい色調やら音楽やらホームの階段を下りてくるスローモーションとか大学生のくそがきとのくさいじゃれあいとか、いろんな細かい気持ち悪さが積み重なっているのかもしれない。
吉田大八は『桐島、部活やめるってよ』の人だね。
桐島での校内や生徒に漂っていた不穏な空気感を、そのまま社会人の(しかも犯罪の絡んだ)上にシフトすると、なんだか醜くなるのだろうか。

主演宮沢りえ。もう輝いていた頃の体重には戻らないのかな?
相手役に池松壮亮。
初めて見たけど、あの声としゃべり方がなかなか神経を刺激してくる。声はともかくしゃべり方は役に合わせた演技だろうか。だとしたら凄い奴だ。あれっ、横道世之介とか夜のピクニックで見ているっぽい。
他、中原ひとみちゃんが出ている。

映画『滝を見にいく』

2014年 監督:沖田修一
製作国:日本
at ギンレイホール




基本的におばちゃんって嫌いなんだけど、見終わる頃にはこの7人のおばちゃんが好きになる。
7人のおばちゃんたち。
個性的な、というより、普通のおばちゃんたち。
普通のおばちゃんの何が魅力なのかって、それはよくわからない。
この年まで生きてきた年輪があるからかな。
それと周りに誰もいないためか、時折いかんなく発揮されるおばちゃん達の少女性がまぶしい。
それぞれ様々な過去を持ち今を生きるおばちゃんたちも、社会における大人の仮面をはずせば女子中学生かってくらいきゃぴきゃぴした素顔が現れる。
そう、女子中学生は女子中学生でしかないが、おばちゃんは女子中学生でもあり女子高生でもあり新入社員でもあり奥さんでもあり母親でもあり、人生の苦楽をたくさん経験している凄い生き物なんだ。
おばちゃん素晴らしい。

7人のおばちゃんを演じた女優さん達は、ほとんどが素人らしい。
小林聡美とかもたいまさことかいうありきたりな配役だったら最後までしらけていたと思う。

そういえば出演者が少ないからか、エンドロールが超短かった。

2015年4月5日日曜日

映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』

2013年 監督:リチャード・カーティス
製作国:イギリス
at ギンレイホール




日々の一瞬一瞬の時間はかけがえのないものなんだよ、というのを失敗したら何度でもやり直せるタイムトラベル能力という反則どころじゃないチート能力で逆説的に説明するお話。
というお説教的な主題はどうでもよくて、ジャンル的には恋愛コメディなので、なによりヒロインが重要だ。
で、そのヒロインはみんな大好きレイチェル・マクアダムス。
だからまあ面白かった。

主人公の妹キットカット役の子がなかなか存在感があって、奔放でありながら不幸な影が付きまとうその役柄とともに魅力を発揮していた。
リディア・ウィルソンって子らしい。子っていうかもう30っぽいが(born 1984)。

映画『フランシス・ハ』

2012年 監督:ノア・バームバック
製作国:アメリカ
at ギンレイホール




最近の作品なのにモノクロ使う人ってあまり好きじゃないから警戒していたけど、いやあ、面白かった。
この監督はヌーヴェルヴァーグが大好きなんだろうな。
冒頭のけんかごっこやら踊りながら疾走するシーンとか部屋の調度品とか、雰囲気は1960年代のフランス映画を見ているよう。
なのに舞台はアメリカだしパソコンやら携帯は出てくる紛れもない現代、っていうその違和感も面白い。
主題歌に古すぎず新しすぎないデヴィッド・ボウイの『モダン・ラブ』を持ってくるのも絶妙。
舞台も音楽もすべて1960年代にしたらただの懐古趣味でしかないけど、ヌーヴェルヴァーグの雰囲気の中で現代との対比の他にいろんな要素をちょっとづつずらしていくから刺激がある。
ソフィーのあの変なメガネって今の人かけるの?とか。

そういえば日本も少し出てきて、近年世界中の人が馬鹿みたいに日本大好きと言っている中、東京なんて大嫌いと言ってしまうのも面白い。

主演はグレタ・ガーウィグ。
ソフィー役のミッキー・サムナーはスティングの娘っぽいな。