2018年 監督:フランク・デュボスク
製作国:フランス
at ギンレイホール
おっさんとおばさんの恋愛もので、おしゃれ大国フランス産映画、ときたら構えてしまうが、意外と気楽に面白かった。
冒頭からなかなかの嘘つきぶりを発揮する50手前の超迷惑おっさんジョスラン(フランク・デュボスク)は独身を謳歌している。
遊び人だけどスニーカー販売会社の支部長で結構な金持ちだったりする。
そんなジョスランがたまたま車椅子に座っているときに若い美女と知り合い、美女の胸に釘付けになったジョスランは女が勘違いするままに障害者のふりをすることにする。
女の実家のパーティにまでやってきたジョスランはそこで女の姉である車椅子の美女フロランス(アレクサンドラ・ラミー)と出会う。
コメディでありながら身体障害者をちゃんと扱っているうえ、恋愛ものとしてもしっかりしている。
ストーリーはテンポよく進むし、その中で登場人物のキャラクターや関係性は無駄なく表現されるため、かなり脚本がいい。
そしてふんだんに盛り込まれている笑いがなかなか笑える。
劇場内にいた女性二人組なんかそこまで面白いかと思うようなシーンでもゲラゲラ笑っていて、館内のこういう雰囲気ってなんか懐かしいなとほっこりする。
この二人がいなかったらたぶんそんなに笑っていなかったと思うし。
ホテルの廊下とエレベーターのシーンが秀逸だった。
エレベーターから出てすぐ画面から消えてまた現れて、戻るときも一旦消えてからエレベーターに突っ込むっていう、細長く狭い廊下で見せる動的な変化と、この消える現れるの絶妙な間、そして消えることにより空間に広がりが出るところ等、おおーって思った。
しかもここのシーンは遊び人ジョスランの心(人生)の微妙な変化を表すシーンであって、かつ笑いも忘れない、っていう、いやー、名シーンだわ。
それにしてもフロランスって、ヴァイオリニストでありながらテニスプレイヤーでもあり、知的で気さくで美人でスタイルよし、ってハイスペックすぎるよな。
あと、一途でどこか変な秘書マリー(エルザ・ジルベルスタイン)も魅力的だった。
2019年9月29日日曜日
2019年9月15日日曜日
映画『天国でまた会おう』
2017年 監督:アルベール・デュポンテル
製作国:フランス
at ギンレイホール
この予告編見たとき、第9に乗せてテーブルの上をステップを踏みながら進む女性の脚のシーンでまじ面白そうと思った。
ただ、いつもの通り予告編で面白いやつって本編が期待通りにならないんだよな。
ステップ踏んでいるのは予告編に出てくる少女なのかと思ったらぽっと出の脇役だし、このシーン自体は本編だと特に感動もなくさらっと終わってしまうし。
全体的にはそれほどつまらなくはなかったけど。
第一次大戦の終戦間際、全く無駄な突撃命令の末、顔の下半分を吹き飛ばされた男エドゥアール(ナウエル・ペレス・ビスカヤール)と彼に命を救われたアルベール(アルベール・デュポンテル)の物語。
終戦後、エドゥアールは家に戻りたくないがために死んだことにしてアルベールの家に転がり込む。
画家の卵で芸術家なエドゥアールは怪しげでいやに前衛的なマスクを作ってそのマスクがどれもなかなか面白いんだけど、ストーリー上は特に関係はない。
もごもごとしか声が出ないエドゥアールの言葉を通訳できるかわいい少女ルイーズ(エロイーズ・バルステ)と知り合ってからエドゥアールの計画が始まる。
そこに突撃命令を出した憎き上官プラデル(ロラン・ラフィット)とか、エドゥアールの美しき姉(エミリー・ドゥケンヌ)とか父マルセル(ニエル・アレストリュプ)とかキュートな使用人ポリーヌ(メラニー・ティエリー)とかが絡んでくる。
がちゃがちゃといろいろあるけど、少女なりの愛らしさと聖母のような包容力と本質を捉える辛辣さと残酷さを兼ね揃えた不思議なルイーズの魅力が全てかな。
ドローンなのかCGなのかわからないけど、地上から2階にあがって少し開いた窓の隙間から部屋の中に入っていくみたいなカメラの動きは楽しい。効果的なのかは知らんが。
原作はピエール・ルメートル。映画だと結構なご都合主義になっている気がするけど原作はどうなんだろう。今度読んでみよう。
製作国:フランス
at ギンレイホール
この予告編見たとき、第9に乗せてテーブルの上をステップを踏みながら進む女性の脚のシーンでまじ面白そうと思った。
ただ、いつもの通り予告編で面白いやつって本編が期待通りにならないんだよな。
ステップ踏んでいるのは予告編に出てくる少女なのかと思ったらぽっと出の脇役だし、このシーン自体は本編だと特に感動もなくさらっと終わってしまうし。
全体的にはそれほどつまらなくはなかったけど。
第一次大戦の終戦間際、全く無駄な突撃命令の末、顔の下半分を吹き飛ばされた男エドゥアール(ナウエル・ペレス・ビスカヤール)と彼に命を救われたアルベール(アルベール・デュポンテル)の物語。
終戦後、エドゥアールは家に戻りたくないがために死んだことにしてアルベールの家に転がり込む。
画家の卵で芸術家なエドゥアールは怪しげでいやに前衛的なマスクを作ってそのマスクがどれもなかなか面白いんだけど、ストーリー上は特に関係はない。
もごもごとしか声が出ないエドゥアールの言葉を通訳できるかわいい少女ルイーズ(エロイーズ・バルステ)と知り合ってからエドゥアールの計画が始まる。
そこに突撃命令を出した憎き上官プラデル(ロラン・ラフィット)とか、エドゥアールの美しき姉(エミリー・ドゥケンヌ)とか父マルセル(ニエル・アレストリュプ)とかキュートな使用人ポリーヌ(メラニー・ティエリー)とかが絡んでくる。
がちゃがちゃといろいろあるけど、少女なりの愛らしさと聖母のような包容力と本質を捉える辛辣さと残酷さを兼ね揃えた不思議なルイーズの魅力が全てかな。
ドローンなのかCGなのかわからないけど、地上から2階にあがって少し開いた窓の隙間から部屋の中に入っていくみたいなカメラの動きは楽しい。効果的なのかは知らんが。
原作はピエール・ルメートル。映画だと結構なご都合主義になっている気がするけど原作はどうなんだろう。今度読んでみよう。
映画『僕たちのラストステージ』
2018年 監督:ジョン・S・ベアード
製作国:イギリス/カナダ/アメリカ
at ギンレイホール
ローレル&ハーディの晩年を描いた話。
二人の絆にほっこりする。
ただ、上映後のおまけの10分も無いローレル&ハーディ特選ギャグ集が抜群に面白すぎて、本編を完全に食っていた。
階段をピアノが階段をすべりおちるギャグ(本編にもオマージュされている)は、乳母車を引いた女性の高笑いが怖すぎる。
いや、お前のせいでピアノが落ちたんだろうが。
しかも高笑いを続ける女性のケツにローレルが蹴りを入れる、という今じゃ考えられない仕打ちもある。
そして蹴りに対する報復でハーディは瓶で頭を殴られる、っていう残酷さ。。。面白い。
Youtubeに全編あるな。『極楽ピアノ騒動』(THE MUSIC BOX 1932)
ローレル役にスティーヴ・クーガン。
ハーディ役にジョン・C・ライリー。
ジョン・C・ライリーしばらくみないうちに太り過ぎじゃね?と思ったけど、特殊メイクなんだろう、たぶん。
製作国:イギリス/カナダ/アメリカ
at ギンレイホール
ローレル&ハーディの晩年を描いた話。
二人の絆にほっこりする。
ただ、上映後のおまけの10分も無いローレル&ハーディ特選ギャグ集が抜群に面白すぎて、本編を完全に食っていた。
階段をピアノが階段をすべりおちるギャグ(本編にもオマージュされている)は、乳母車を引いた女性の高笑いが怖すぎる。
いや、お前のせいでピアノが落ちたんだろうが。
しかも高笑いを続ける女性のケツにローレルが蹴りを入れる、という今じゃ考えられない仕打ちもある。
そして蹴りに対する報復でハーディは瓶で頭を殴られる、っていう残酷さ。。。面白い。
Youtubeに全編あるな。『極楽ピアノ騒動』(THE MUSIC BOX 1932)
ローレル役にスティーヴ・クーガン。
ハーディ役にジョン・C・ライリー。
ジョン・C・ライリーしばらくみないうちに太り過ぎじゃね?と思ったけど、特殊メイクなんだろう、たぶん。
2019年9月9日月曜日
映画『チョコレート・ファイター』
2008年 監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
製作国:タイ
BS録画
タイに侵攻してきているヤクザマサシ(阿部寛)と現地のマフィアナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)がなんかいがみ合っている。
お互いの手打ちの場かなんかに出席しているマフィア側の女ジン(アマラー・シリポン)。
この派手な女が見た目通りの派手なアクションを見せてくれるのかと期待。
しかし一触即発かと思いきやお互いの不可侵を取り決めてなぜか穏便に終わる。
穏便だったけど、マサシはジンに一目惚れしていて(ジンというかジンの眉の傷に)、密かに逢瀬を重ねる。
嫉妬に狂ったナンバー8とひと悶着あった後、なぜかマサシは引き下がって美しいケツだけ見せて日本に帰る。
・・・早くアクション見せろや!
ジンは実は妊娠していて女の子を出産。
この子は自閉症だとわかる。
マフィアを抜けていたジンだがナンバー8は未練たらたらで、ジンがマサシに手紙を送ったことを嗅ぎつけ家に押しかけてくる。
子供に危害を加えようとするナンバー8。いよいよアクションかと思いきやなんか弱!
その後子供が家の向かいのムエタイ道場を眺めてキックの練習を始める。こっちか!
ストーリーは結構どうでもいい。日本の漫画が原作みたいね。
自閉症の少女ゼン役を演じるヤーニン・ウィサミタナンが素晴らしい。
華奢な体で美麗な足技を見せてくれる。
お花のアップリケが付いたTシャツでマフィアとやりあっている姿が神々しい。
特にお気に入りはバンダナ男との死闘で男の腿を駆け上がって膝チョップをかますシーン。
シャイニングウィザードを始めて見たときなみの衝撃だよ。膝蹴りじゃなくて膝チョップだからね。
しかも丁度電車(CG?)がやってきているところにかぶせるしスローモーションだし。
後は空中を回転しながら立っている相手の後頭部に蹴りをかましたり、ブレイクのトーマスフレア中のジャージ男の上を回転しながら飛び越えて着地寸前ですくい上げるように顔面に蹴りを入れるやつとか美しい。
あと、倉庫の戦いで「ムン」と呼んだときの声のかわいいこと。
というように、おおーっと思うアクションはそこそこあるけど、全体的にはアクションは少しスピード感にかける気がする。
ジャッキーとかだと絶えずちょこまか動くなり手数を出すし、リー・リンチェイなら技のスピードが尋常じゃない。
やっぱり香港カンフー映画は偉大だなと見ていて思った。
その香港カンフー映画に多大なオマージュがあるからなおさらそう思ったのかもしれない。製氷場での怪鳥音とか、ロッカーを使ったアクションとか、ガラスのテーブルに背中から落ちたり、高所での戦い等々。
ああ、でもエンドロールのNGシーンはなんか痛々しいだけでちょっとしらけてしまった。
飛んできたボールをつかむシーンは逆再生だろうか。
やくざの親分がいる家がありえないくらいの純和風の家だったりとか、外国から見た日本っていうベタは面白いよな。
ストーリーを補足すると、
ゼンがなぜ強いかというと、格闘技や技を見ただけでコピーできる能力があるかららしい。
あの怪鳥音はブルース・リーの映画でも見たのか。
病院通いは最初まだ親指の傷が治ってないのかと思ったけどガンっぽいな、と思ったら実は白血病らしい。
なかなかコメディ要素も強く、精肉場だけで展開されるコメディアクションはジャッキーチェンへのオマージュだろう。
ただ、コメディは戸惑うばかりで笑えない上に結構残酷なシーンも盛り込まれていて微妙だったけど。
ケツに刺さった釘を抜いたところでゼンに蹴られてまたぶすっと刺さるのはMが喜びそうだと思った。
そしてなんといっても一番のコメディは、マフィア側の人間が十数年の時を経て貫禄を増すのではなく、なぜかビジュアル系バンドかと思う容姿に変貌するところ。
黒髪ロン毛をオールバックで後ろに束ねて貫禄のあったボスが、なぜ茶髪中分けロン毛になるんだ~。
そしてこのボスはHPが9999くらいあって、何回殴られようが腹刺されようが刀でがっつり斬られようが何事もなかったかのように平然としてひたすら逃げ回っているのはギャグだよね。
もともとゼンの攻撃力が弱いらしく、雑魚敵も倒したはずなのにすぐ復活してまた襲いかかってくる。
バンダナ男もHP5000くらいはあって、ゼンにやられる度に「うー」と唸って倒れるけど気づいたらすぐ復活してまたお前かという感じのしつこさ。というかこいつ最初に撃たれていたよな。
製作国:タイ
BS録画
タイに侵攻してきているヤクザマサシ(阿部寛)と現地のマフィアナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)がなんかいがみ合っている。
お互いの手打ちの場かなんかに出席しているマフィア側の女ジン(アマラー・シリポン)。
この派手な女が見た目通りの派手なアクションを見せてくれるのかと期待。
しかし一触即発かと思いきやお互いの不可侵を取り決めてなぜか穏便に終わる。
穏便だったけど、マサシはジンに一目惚れしていて(ジンというかジンの眉の傷に)、密かに逢瀬を重ねる。
嫉妬に狂ったナンバー8とひと悶着あった後、なぜかマサシは引き下がって美しいケツだけ見せて日本に帰る。
・・・早くアクション見せろや!
ジンは実は妊娠していて女の子を出産。
この子は自閉症だとわかる。
マフィアを抜けていたジンだがナンバー8は未練たらたらで、ジンがマサシに手紙を送ったことを嗅ぎつけ家に押しかけてくる。
子供に危害を加えようとするナンバー8。いよいよアクションかと思いきやなんか弱!
その後子供が家の向かいのムエタイ道場を眺めてキックの練習を始める。こっちか!
ストーリーは結構どうでもいい。日本の漫画が原作みたいね。
自閉症の少女ゼン役を演じるヤーニン・ウィサミタナンが素晴らしい。
華奢な体で美麗な足技を見せてくれる。
お花のアップリケが付いたTシャツでマフィアとやりあっている姿が神々しい。
特にお気に入りはバンダナ男との死闘で男の腿を駆け上がって膝チョップをかますシーン。
シャイニングウィザードを始めて見たときなみの衝撃だよ。膝蹴りじゃなくて膝チョップだからね。
しかも丁度電車(CG?)がやってきているところにかぶせるしスローモーションだし。
後は空中を回転しながら立っている相手の後頭部に蹴りをかましたり、ブレイクのトーマスフレア中のジャージ男の上を回転しながら飛び越えて着地寸前ですくい上げるように顔面に蹴りを入れるやつとか美しい。
あと、倉庫の戦いで「ムン」と呼んだときの声のかわいいこと。
というように、おおーっと思うアクションはそこそこあるけど、全体的にはアクションは少しスピード感にかける気がする。
ジャッキーとかだと絶えずちょこまか動くなり手数を出すし、リー・リンチェイなら技のスピードが尋常じゃない。
やっぱり香港カンフー映画は偉大だなと見ていて思った。
その香港カンフー映画に多大なオマージュがあるからなおさらそう思ったのかもしれない。製氷場での怪鳥音とか、ロッカーを使ったアクションとか、ガラスのテーブルに背中から落ちたり、高所での戦い等々。
ああ、でもエンドロールのNGシーンはなんか痛々しいだけでちょっとしらけてしまった。
飛んできたボールをつかむシーンは逆再生だろうか。
やくざの親分がいる家がありえないくらいの純和風の家だったりとか、外国から見た日本っていうベタは面白いよな。
ストーリーを補足すると、
ゼンがなぜ強いかというと、格闘技や技を見ただけでコピーできる能力があるかららしい。
あの怪鳥音はブルース・リーの映画でも見たのか。
病院通いは最初まだ親指の傷が治ってないのかと思ったけどガンっぽいな、と思ったら実は白血病らしい。
なかなかコメディ要素も強く、精肉場だけで展開されるコメディアクションはジャッキーチェンへのオマージュだろう。
ただ、コメディは戸惑うばかりで笑えない上に結構残酷なシーンも盛り込まれていて微妙だったけど。
ケツに刺さった釘を抜いたところでゼンに蹴られてまたぶすっと刺さるのはMが喜びそうだと思った。
そしてなんといっても一番のコメディは、マフィア側の人間が十数年の時を経て貫禄を増すのではなく、なぜかビジュアル系バンドかと思う容姿に変貌するところ。
黒髪ロン毛をオールバックで後ろに束ねて貫禄のあったボスが、なぜ茶髪中分けロン毛になるんだ~。
そしてこのボスはHPが9999くらいあって、何回殴られようが腹刺されようが刀でがっつり斬られようが何事もなかったかのように平然としてひたすら逃げ回っているのはギャグだよね。
もともとゼンの攻撃力が弱いらしく、雑魚敵も倒したはずなのにすぐ復活してまた襲いかかってくる。
バンダナ男もHP5000くらいはあって、ゼンにやられる度に「うー」と唸って倒れるけど気づいたらすぐ復活してまたお前かという感じのしつこさ。というかこいつ最初に撃たれていたよな。
2019年9月1日日曜日
映画『バイス』
2018年 監督:アダム・マッケイ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
こっち見てから『記者たち 衝撃と畏怖の真実』見ればよかったかも。
こっちの方が当事者なので、外から取材する側より突っ込んだ内情が見ることができる。
イラク戦争を巻き起こし、史上最悪の副大統領とも呼ばれるディック・チェイニーの自伝映画。
ディック・チェイニーはまだ生きているし、こういう伝記物って偉大な人物でやるもんじゃないのか?
成功譚あり、駆け引きあり、家族ドラマあり、でディック・チェイニーの人物像に迫っており、主人公としてなかなか面白い。
中盤のえせエンドロールで終わっていれば世界中の人が幸せだったものを。。
政界に復帰してからの極悪ぶりもそれまでの流れであまり嫌悪感なく見ることができるのは、全編結構なブラックコメディ調になっているからだろうか。
フィクションならいいけど、ほぼノンフィクションであって、コメディで軽く包んでやっているのが隠しているというか、より辛辣な感じ。
ディック・チェイニー役にクリスチャン・ベイル。
クリスチャン・ベイルってどんな顔だったっけと思うくらい別人物に見える。
他、チェイニーの妻役で影のドンにエイミー・アダムス。
ラムズフェルドにスティーヴ・カレル。
ブッシュにサム・ロックウェル。
パウエルにタイラー・ペリー。
登場人物が実在の人たちによく似ているのね。段々本人なんじゃないかとすら思ってくる。
ジョージ・W・ブッシュっていいとこのわがままなぼっちゃんみたいな雰囲気が当時嫌いだったけど、この映画のブッシュ像のそのバカっぷりは訴えられないのだろうか。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
こっち見てから『記者たち 衝撃と畏怖の真実』見ればよかったかも。
こっちの方が当事者なので、外から取材する側より突っ込んだ内情が見ることができる。
イラク戦争を巻き起こし、史上最悪の副大統領とも呼ばれるディック・チェイニーの自伝映画。
ディック・チェイニーはまだ生きているし、こういう伝記物って偉大な人物でやるもんじゃないのか?
成功譚あり、駆け引きあり、家族ドラマあり、でディック・チェイニーの人物像に迫っており、主人公としてなかなか面白い。
中盤のえせエンドロールで終わっていれば世界中の人が幸せだったものを。。
政界に復帰してからの極悪ぶりもそれまでの流れであまり嫌悪感なく見ることができるのは、全編結構なブラックコメディ調になっているからだろうか。
フィクションならいいけど、ほぼノンフィクションであって、コメディで軽く包んでやっているのが隠しているというか、より辛辣な感じ。
ディック・チェイニー役にクリスチャン・ベイル。
クリスチャン・ベイルってどんな顔だったっけと思うくらい別人物に見える。
他、チェイニーの妻役で影のドンにエイミー・アダムス。
ラムズフェルドにスティーヴ・カレル。
ブッシュにサム・ロックウェル。
パウエルにタイラー・ペリー。
登場人物が実在の人たちによく似ているのね。段々本人なんじゃないかとすら思ってくる。
ジョージ・W・ブッシュっていいとこのわがままなぼっちゃんみたいな雰囲気が当時嫌いだったけど、この映画のブッシュ像のそのバカっぷりは訴えられないのだろうか。
映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
2017年 監督:ロブ・ライナー
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
政府の嘘を暴く新聞記者ってよく映画化されるよな。
これはイラク戦争開戦の根拠にまつわる嘘を暴く話。
暴くというか、「ナイト・リッダー」という小さな通信社みたいなところなので、そもそも記事を載せてくれなかったりするんだけど。
小さい故に大物でなく職員レベルが主な取材ターゲットとなり、そこから見えてくる真実がある、っていうのが面白い。
主演はウディ・ハレルソンとジェームズ・マースデンの二人なのかな。
ロブ・ライナーが支局長役で出演。頼れる上司っていうのはいいもんだ。
ベテランジャーナリスト役でトミー・リー・ジョーンズ。出てきた瞬間ニヤっとしてしまい、はて?と思ったらコーヒーのCMで見すぎたためになんか色物俳優みたいなイメージが知らないうちについていたのではないかと気づいてびっくりした。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
政府の嘘を暴く新聞記者ってよく映画化されるよな。
これはイラク戦争開戦の根拠にまつわる嘘を暴く話。
暴くというか、「ナイト・リッダー」という小さな通信社みたいなところなので、そもそも記事を載せてくれなかったりするんだけど。
小さい故に大物でなく職員レベルが主な取材ターゲットとなり、そこから見えてくる真実がある、っていうのが面白い。
主演はウディ・ハレルソンとジェームズ・マースデンの二人なのかな。
ロブ・ライナーが支局長役で出演。頼れる上司っていうのはいいもんだ。
ベテランジャーナリスト役でトミー・リー・ジョーンズ。出てきた瞬間ニヤっとしてしまい、はて?と思ったらコーヒーのCMで見すぎたためになんか色物俳優みたいなイメージが知らないうちについていたのではないかと気づいてびっくりした。
2019年8月18日日曜日
映画『運び屋』
2018年 監督:クリント・イーストウッド
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
退役軍人のアール(クリント・イーストウッド)はデイリリーというユリの栽培に情熱を燃やし、園芸界では名を馳せた人物だった。
ユーモアのある紳士なじいさんで、皆から称賛されて幸せの絶頂にいるようだが、仕事優先(娘の結婚式よりも!)で家族をないがしろにしてきたため、家族からは疎まれている。
時が経ちそんなじいさんのよりどころである農園もインターネットの普及に押されて遂に閉園。
家族とは絶縁(もう離婚しているんだったかな)に近いため一人孤独に生きているが、ある時車を運転するだけで金をもらえるという怪しい話を持ちかけられる。
これが麻薬の運び屋。
普通に考えて孫娘の交友関係ってやばいよね。反社会的勢力とつながりがあるとかそういうレベルじゃないし。
メキシコのギャングが皆ごつくて怖い。
そんなギャングにへこへこするイーストウッドに時の流れを感じるが、そこはやはりイーストウッド、へこへこしているわけじゃなくて愛想のいいじいさんだったってだけで次第にギャングもなんのそのの自由さを見せていく。
ギャングに少しも怖じない態度がかっこいいが、よくよく考えると役柄のアールは元軍人とはいえただの花屋だよな。
カットされていたけどギャングにぼこぼこにされるシーンは見たかったな。
ぼこぼこにされている最中でも少しも恐れない姿を見て初めてあの強気が本物になるけど、さすがに90近いじいさんへの暴力シーンは無理なのか。
なかなか面白かった。
刑事役にブラッドリー・クーパー。
その親分にローレンス・フィッシュバーン。
ギャングボスにアンディ・ガルシア。
妻役にダイアン・ウィースト。
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
退役軍人のアール(クリント・イーストウッド)はデイリリーというユリの栽培に情熱を燃やし、園芸界では名を馳せた人物だった。
ユーモアのある紳士なじいさんで、皆から称賛されて幸せの絶頂にいるようだが、仕事優先(娘の結婚式よりも!)で家族をないがしろにしてきたため、家族からは疎まれている。
時が経ちそんなじいさんのよりどころである農園もインターネットの普及に押されて遂に閉園。
家族とは絶縁(もう離婚しているんだったかな)に近いため一人孤独に生きているが、ある時車を運転するだけで金をもらえるという怪しい話を持ちかけられる。
これが麻薬の運び屋。
普通に考えて孫娘の交友関係ってやばいよね。反社会的勢力とつながりがあるとかそういうレベルじゃないし。
メキシコのギャングが皆ごつくて怖い。
そんなギャングにへこへこするイーストウッドに時の流れを感じるが、そこはやはりイーストウッド、へこへこしているわけじゃなくて愛想のいいじいさんだったってだけで次第にギャングもなんのそのの自由さを見せていく。
ギャングに少しも怖じない態度がかっこいいが、よくよく考えると役柄のアールは元軍人とはいえただの花屋だよな。
カットされていたけどギャングにぼこぼこにされるシーンは見たかったな。
ぼこぼこにされている最中でも少しも恐れない姿を見て初めてあの強気が本物になるけど、さすがに90近いじいさんへの暴力シーンは無理なのか。
なかなか面白かった。
刑事役にブラッドリー・クーパー。
その親分にローレンス・フィッシュバーン。
ギャングボスにアンディ・ガルシア。
妻役にダイアン・ウィースト。
映画『荒野にて』
2017年 監督:アンドリュー・ヘイ
製作国:イギリス
at ギンレイホール
父と二人暮らしの15歳(年齢は何度も偽る)の少年チャーリー(チャーリー・プラマー)。
貧乏で今は学校にも行っていない模様。
いろいろあって天涯孤独になった少年は、世話してきた競走馬を連れて旅に出る。
昔かわいがってくれた叔母を探しに。
ロードムービーっぽく思うけど、中盤まで旅に出ない。
それに少年が旅に出て様々な経験をして、、とかいう生ぬるい状況でもない。
少年が旅に出る事情は、暇な少年が自分を見つめ直す旅出たとかいうのがちゃんちゃらおかしくなるくらい切実で感情に溢れた事情からくるものだ。
暗い部屋の窓辺に佇むチャーリーのシーンが何度かあって、まばゆい外の世界とは別の暗い場所にいるみたいな暗喩があるのだろうけど、単純に外の光で輝く窓辺と暗い部屋にうっすら浮かぶチャーリーのシルエットが美しい。
なかなか面白かったが、122分はちょっと長い。
心優しく真面目なチャーリーが孤独と悲しみを常に湛えながら必死に生きていく様が胸にぐっとくる。でもやっぱり長い。
製作国:イギリス
at ギンレイホール
父と二人暮らしの15歳(年齢は何度も偽る)の少年チャーリー(チャーリー・プラマー)。
貧乏で今は学校にも行っていない模様。
いろいろあって天涯孤独になった少年は、世話してきた競走馬を連れて旅に出る。
昔かわいがってくれた叔母を探しに。
ロードムービーっぽく思うけど、中盤まで旅に出ない。
それに少年が旅に出て様々な経験をして、、とかいう生ぬるい状況でもない。
少年が旅に出る事情は、暇な少年が自分を見つめ直す旅出たとかいうのがちゃんちゃらおかしくなるくらい切実で感情に溢れた事情からくるものだ。
暗い部屋の窓辺に佇むチャーリーのシーンが何度かあって、まばゆい外の世界とは別の暗い場所にいるみたいな暗喩があるのだろうけど、単純に外の光で輝く窓辺と暗い部屋にうっすら浮かぶチャーリーのシルエットが美しい。
なかなか面白かったが、122分はちょっと長い。
心優しく真面目なチャーリーが孤独と悲しみを常に湛えながら必死に生きていく様が胸にぐっとくる。でもやっぱり長い。
2019年8月4日日曜日
映画『女王陛下のお気に入り』
2018年 監督:ヨルゴス・ランティモス
製作国:アイルランド/アメリカ/イギリス
at ギンレイホール
18世紀初頭、アン女王(オリヴィア・コールマン)の側には幼馴染である公爵夫人レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)がいつもいた。
女王はサラに頼りっきりで、実質サラが最高権力を握っているかのよう。
そのサラの従姉妹で、今は上流階級から没落してしまったアビゲイル(エマ・ストーン)が仕事を求めてやってくる。
身分がすべての世界で、没落したアビゲイルは必死だった。
アビゲイルはアン女王に近づいていき。。
さっき見た映画がなんてクリーンでおしとやかなんだろうと思うくらいどろどろしている。
下ネタあり、謀略あり、女同士のかけひきあり。
調度品の美しさや表面上の優雅さに対しての醜さが際立つ。
女優三人のぶつかりあいも見どころで、若く美しいエマ・ストーン、気品高く凛々しいレイチェル・ワイズ、美しくはない女王オリヴィア・コールマン。
オリヴィア・コールマンは役どころが一心に孤独や悲しみや不条理に耐えるといったタイプってこともあって、着飾った姿からすっぴんやら醜態まで幅広くさらけ出し、常に漂うやつれた感や狂気など、なかなか強烈な印象を残す。
さらけ出すオリヴィア・コールマンに触発されたのかは不明だが、エマ・ストーンがアドリブで脱いだらしい。
らしいというのは、そういえば脱いでいた気がするけどなんかはっきりと覚えていないんだよな。
演出は魚眼レンズのような映像を何度も挟んで覗き見感や不安感を煽るのはまあいいとして、たまに音楽がちょっときつかった。
ピアノとヴァイオリンだったかな、短い一音を交互に鳴らしていくのは拷問かと思う。
こういう不快感を煽るのはわざとだと思うけど、音でやるのは強烈だからやめてほしい。
とか思っていたけど、ラストシーンのちゃちな合成(うさぎ可愛い)とどんどん大きくなる音楽聞いていたら以外にありかもと思ってしまった。くさやみたいな。
なかなか面白かった。
製作国:アイルランド/アメリカ/イギリス
at ギンレイホール
18世紀初頭、アン女王(オリヴィア・コールマン)の側には幼馴染である公爵夫人レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)がいつもいた。
女王はサラに頼りっきりで、実質サラが最高権力を握っているかのよう。
そのサラの従姉妹で、今は上流階級から没落してしまったアビゲイル(エマ・ストーン)が仕事を求めてやってくる。
身分がすべての世界で、没落したアビゲイルは必死だった。
アビゲイルはアン女王に近づいていき。。
さっき見た映画がなんてクリーンでおしとやかなんだろうと思うくらいどろどろしている。
下ネタあり、謀略あり、女同士のかけひきあり。
調度品の美しさや表面上の優雅さに対しての醜さが際立つ。
女優三人のぶつかりあいも見どころで、若く美しいエマ・ストーン、気品高く凛々しいレイチェル・ワイズ、美しくはない女王オリヴィア・コールマン。
オリヴィア・コールマンは役どころが一心に孤独や悲しみや不条理に耐えるといったタイプってこともあって、着飾った姿からすっぴんやら醜態まで幅広くさらけ出し、常に漂うやつれた感や狂気など、なかなか強烈な印象を残す。
さらけ出すオリヴィア・コールマンに触発されたのかは不明だが、エマ・ストーンがアドリブで脱いだらしい。
らしいというのは、そういえば脱いでいた気がするけどなんかはっきりと覚えていないんだよな。
演出は魚眼レンズのような映像を何度も挟んで覗き見感や不安感を煽るのはまあいいとして、たまに音楽がちょっときつかった。
ピアノとヴァイオリンだったかな、短い一音を交互に鳴らしていくのは拷問かと思う。
こういう不快感を煽るのはわざとだと思うけど、音でやるのは強烈だからやめてほしい。
とか思っていたけど、ラストシーンのちゃちな合成(うさぎ可愛い)とどんどん大きくなる音楽聞いていたら以外にありかもと思ってしまった。くさやみたいな。
なかなか面白かった。
映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』
2017年 監督:スティーヴン・フリアーズ
製作国:イギリス/アメリカ
at ギンレイホール
ヴィクトリア女王が晩年最も心を許したのはインド人の青年だった。
っていう実話に基づいたお話。
ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典で記念金貨を贈呈する役を担ってイギリスにやってきたアブドゥル・カリム(アリ・ファザール)は、なんやかんやで女王の従僕に迎えられる。
物怖じしない明るいアブドゥルは女王(ジュディ・デンチ)に敬意を払いながらも友人のように接する。
そんな関係性が新鮮なのか、女王はアブドゥルとインドにますます興味を惹かれていくが、女王周辺の人達は存在自体が宮廷の作法から外れるこのインド人の存在を疎ましく思う。
この、しきたりや身分もなんのそので自由に振る舞う様が、『きっと、うまくいく』とかの近年のインド映画に似ていて、脚本は絶対インド人だろうと思ったけど、原作がインドの人みたいだな。
アブドゥルが意外と打算的なところがあって、そこでなんか冷めてしまった。
ジュディ・デンチってどちらかというと親しみやすい庶民系おばちゃんといったイメージだったけど、高貴な役もよく似合う。
最初の記念式典中の近寄りがたい高貴さは素晴らしい。
食事を恐ろしい速さでがっついても、席でぐーすか眠っても高貴だった。
アブドゥル役のイケメンアリ・ファザールは、『きっと、うまくいく』のジョイ・ロボ役の人。
製作国:イギリス/アメリカ
at ギンレイホール
ヴィクトリア女王が晩年最も心を許したのはインド人の青年だった。
っていう実話に基づいたお話。
ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典で記念金貨を贈呈する役を担ってイギリスにやってきたアブドゥル・カリム(アリ・ファザール)は、なんやかんやで女王の従僕に迎えられる。
物怖じしない明るいアブドゥルは女王(ジュディ・デンチ)に敬意を払いながらも友人のように接する。
そんな関係性が新鮮なのか、女王はアブドゥルとインドにますます興味を惹かれていくが、女王周辺の人達は存在自体が宮廷の作法から外れるこのインド人の存在を疎ましく思う。
この、しきたりや身分もなんのそので自由に振る舞う様が、『きっと、うまくいく』とかの近年のインド映画に似ていて、脚本は絶対インド人だろうと思ったけど、原作がインドの人みたいだな。
アブドゥルが意外と打算的なところがあって、そこでなんか冷めてしまった。
ジュディ・デンチってどちらかというと親しみやすい庶民系おばちゃんといったイメージだったけど、高貴な役もよく似合う。
最初の記念式典中の近寄りがたい高貴さは素晴らしい。
食事を恐ろしい速さでがっついても、席でぐーすか眠っても高貴だった。
アブドゥル役のイケメンアリ・ファザールは、『きっと、うまくいく』のジョイ・ロボ役の人。
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