2025年4月6日日曜日

映画『リバー、流れないでよ』

2023年 監督:山口淳太
製作国:日本
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SFほのぼのコメディ。タイムリープもの。
京都の貴船って所が舞台で、貴船の中でも大半が老舗料理旅“ふじや”の中(少し外)で完結する。
小川をスタート地点として2分毎に舞い戻るから同じことの繰り返しで飽きそうだけど、スタート地点からいろんなルートで老舗旅館の中と外を見せてくれてるので、同じことなのに小さく時に大きく変化するそのバリエーションが面白い。
しかも景色もループのたびに晴れていたり大雪だったりっていう変化も面白い。
「世界線がずれている」ってとってつけたような説明だけど、実際は撮影の都合で雪が降ったり止んだりしていたんだろうな。結果オーライ。

役者は近藤芳正と本上まなみ以外は初めて見る人たちだった。
主役の藤谷理子はなかなかのコメディエンヌぶり。特徴的な声が面白い。
脇役陣はなんかベテランの風格がある人たち。映画役者というよりかなり舞台役者よりな気がする。
そういえばストーリー的にも演技的にもこじんまりした範囲の舞台的にも、この映画は映画というより舞台っぽかったな。
ストーリーは人の生き死に要素は無い方がもっとほのぼのできた気がする。
ループの終了がめっちゃハードル高くなるじゃん。死んでるターンなら取り返しがつかないし。
ループのオチはちょっと微妙。造形もお遊戯のような。。

映画見た、って感じは全くしなかったがこういうのもたまにはいいか。

これ貴船の観光映画かなんかなのかと思って調べてみると、別にそういうわけではなさそうだった。
それより劇団ヨーロッパ企画っていう有名なところが手掛けた映画らしい。
ベテランの風格の舞台役者っぽかった脇役陣はやっぱりこのヨーロッパ企画の人たち。
あと、撮影は10年に一度の大寒波に見舞われたから雪が積もっていたりしたらしい。
主演の藤谷理子の経歴が面白くて、英国ロイヤルバレエなどに短期留学するくらいバレエに熱中した後に俳優になっている。

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