製作国:日本
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冒頭からなんかやばくて、駄菓子屋前でヨーヨーしている弟にそうそう上手上手って言っている姉でぐっときて、緻密で複雑な人々の動きからウイスパーボイスの歌声が聞こえてきたらもう涙腺崩壊しそうになった。
戦争映画かなとなんとなく思っていたけど、この時代を懸命に生きたすずさんという少女の物語だった。
広島が舞台で、呉への空襲、そして原爆、っていうのは確かに大きな要素ではあるのだけど、焦点はあくまでこの時代を生きているすずさんの物語。
すずさんはとてもほんわかした子で、心優しくそして働き者。
怒った姿なんて想像もできないくらい。
ちょっと聖人もしくは阿呆すぎやしないかという気もするが、それが物語が進むにつれ、ストレスで禿げができていたりとか、感情が爆発したりとか、人間らしい側面が見えてきてどんどん魅力的になっていく。
すずさんを演じたのはのん。まんまのんだった。
最初こそ違和感があったけど、だんだんと馴染んできて他の声では考えられなくなる。
感情高ぶったところのシーンとか凄い。
今少し見返すと本当どのシーン見てもぐっとくるものがある。
登場人物達はシンプルな顔立ちなのに物凄く表情が豊かで、所作の一つ一つも緻密で美しい。
なんか公開時よりシーンが追加された版みたいで168分あった。通常長い映画って耐え難いのだけどこれは終始面白かった。
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