製作国:日本
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女性の感傷的でチープなモノローグから始まる。
赤い墨で描いた手書きのタイトルクレジット見ていると、モノローグといいああこれもしかしてぶっとんだB級映画かなと思う。
と思わせておいて!
オフィスで二人のおばさんに朴訥そうな青年がいびられているシーンに。
めっちゃパワハラ。胸が痛い。
しかもこの二人だけじゃなくて、他の女性社員もめっちゃ怖い。ヤンキーですか?
このパワハラがめっちゃリアルなの。
仕事の件で話しかけても無視とか嫌そうに対応したりとか。罵声怒号人格否定小ばかにした笑い。手が出ないだけが救い。
「対岸の火事」はやがて新人社員の女性(みやび)に向けられる。
新人がミスして「どけ!」って押しのけられるの、ああ、懐かしいぜ。昔よくやられたw
同じ新人の別の子には優しいし、最初の青年があまり怒られなくなっているを見るとパワハラよりも陰湿ないじめだよな。いじめの対象が変わった感じ。
この状況を理解してくれる味方が一人もいないのがつらい。
遅れて登場する部長の男がなにか救ってくれるのかと思いきや、この部長はもっとやばいという。
そんでこのクリニックのトップである院長はさらに上をいくという。。
パワハラにセクハラ。
新人のミスの責任を負わない上司。
患者もめっちゃひいているしw
もう信じられない胸糞。
パワハラいじめおばさん達は吐き気がするくらい醜いし、男の上司もキモ醜い。
元いじめられっ子の青年もいじめ側に回っているのは笑う。「言うこと聞いてくれ!」って言う言い方と仕草は最高に上手い。
さて、中盤までひたすら胸糞なこの映画、ここまで長時間引っ張っておいて最後にカタルシスはやってくるのか。
結論、やってきたようでやってこないw
後半はB級なノリになってくる。復讐代行サービスなるものも出てくるし。
ガスマスクで何か調合しているシーンの無駄な煙とかギャグ。
主人公までスイッチしているようでカオス。
それにしてもこんなの学生が見たら自分の将来に絶望するんじゃないか。こんな社会で生きていけないって。
ありえない糞が集まったクリニックが異様ではあるが、パワハラの内容がリアルすぎてこの異様さが霞む。
そのうえ転職会社のエージェントまで胸糞な態度とるし、しまいにはコンビニバイトのギャルですら胸糞って。
いやー、キモイ映画だった。
パワハラや鬱の経験がある人は見ない方がいいと思う。
そういえば『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』も似たような状況(パワハラ度低め)はあったけどその結末はわかりやすいカタルシスでちゃんとしめくられていたな。
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